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後だしじゃんけん日記

古い革袋に新しい酒?

  辻井伸行 「自作&クラシック」 オーケストラ・コンサート

2015年08月28日 | 観た&聴いた

         

      

           8月26日  サントリーホール(私の席から)

      石巻の友人は少女時代からのクラシックフアンなのに、サントリーホール未体験。

      私はサントリーホールのステージ後方席である P席 未体験。

          ふたりで是非チケットをとって眺めて聴きたいということになりました。

                

         -辻井伸行作曲ー

   

           いま日本は

          川のささやき

          神様のカルテ

           マエストロ!

       はやぶさ 遥かなる帰還

       ジェニーへのオマージュ

           コルトナの朝

           美の巨人たち

 

                

    -ジョージ・ガーシュウイン作曲ー

 

     パリのアメリカ人(室内オーケストラ版)

  ラプソディ・イン・ブルー(ピアノ&室内オーケストラ版)

 

          ピアノ :  辻井伸行

     田中祐子指揮 オーケストラ・アンサンブル金沢

 

     *アンコール曲   ガーシュウィン    プレリュード第一番

                  辻井伸行       それでも生きてゆく

 

    辻井さんの曲はiPodに入れてよく聴いて居りました。

    優しくメロディアス、彼の情緒ゆたかな感性がよどみなく流れる曲・・・・

    少し痩せられて青年らしさが増したような・・・・・

 

    オーケストラと一緒の ラプソディ・イン・ブルー   歯切れよく愉しくわくわく感がホールを揺らします。

 

    念願のP席は 前から3列目の中央付近   絶好調 

    指揮者が真正面に位置し、そのすぐ後ろにピアノ。鍵盤もピアニストもよく見えました。

    打楽器が眼下にあって、いやいや~目と耳の保養になりました

 

      ガーシュインのパリのアメリカ人  女性指揮者 田中祐子  美形マエストロ

      無論 大好きなノリノリの曲 指揮は超繊細なのにダイナミック 

 

    あっというまに時間は過ぎました。この贅沢に老女ふたりは大満足なのでした


    映画『あん』

2015年06月29日 | 観た&聴いた

映画『あん』予告編

  映画 「あん」 をようやく観られました。実は公開まもなく、新宿武蔵野館に出かけたら、立見席と言われ

 しかもチケット売り場の周辺には次回上映を待つ客が群れておりました。

    諦めて帰りましたが、観た友人のメールを見て、やっぱり出かけました。

    公開から1月近くなるのに、9:30amの席も8割方埋まっていました。

 

    監督・脚本 河瀬直美        原作 ドリアン助川

 

    俳優    樹木希林  永瀬正敏  内田伽羅  市原悦子 他

    

   桜並木の続く街並みの一角にある、小さな「どらやき屋」に起ったお話。

   店長 永瀬(俳優名にて)が一人でやってる店には、女学生が寄って食べたり町の人が買ったりの

   小さな店でした。或るとき貼り紙を見て、一人の老女が訪れます。「雇って下さい」と。

   78歳と聞いて何度も断りますが老女は「食べてみて」と自分がこしらえた「あん」を差し出します。

       美味しい!   店長は彼女を雇うことに・・・・・

       早朝からの希林のあん作りを観る事になります。  店長と観客は。

       小豆を洗い煮て行く作業をカメラは丁寧に追いかけます。  「あん」に成るまでを。

   店は繁盛して行列の並ぶ店になりますが・・・・・

 

       もう一つ並列して客の女子中学生の話があります。カナリヤを飼ってる母子家庭の子。

       彼女と店長と老女は淡く心を通わせておりました。

           カナリアを飼ってはいけないアパート生活なので彼女はカナリア連れて家出。

 

   映画が写すのは黄色い電車が通る西武沿線の街で、実は私 この近くに40年以上も住んでいました。

   だから虚構の撮影現場なのかも知れないのに、見知った風景に身を置くことになっていました。

 

      老女にはハンセン氏病歴があり、完治していても手指にはゆがみが残っていました。

      「どらやき」を買う客の間に噂が拡がり、風評被害でいつか店は閑古鳥に・・・・

 

   彼女を生涯掴んで離さぬハンセン氏病歴。  一般市民からは隔離された生活。

   そこには友人の市原悦子も居て、カナリヤを託そうと訪れた2人と出会います。

 

     風が樹木を揺らす風景が美しい。   空にかかる月もまた・・・・・河瀬の映像世界です。

 

   名優  樹木希林    永瀬正敏    市原悦子  (私にとって、いつしか名優も年下に)

   初めてカメラの前に立った  内田伽羅(父 もっくん似) の素とも感じさせるキャラクター。

 

         いつしか眼底に湿度が増して、終わる頃にほろりとなりました。  


日本人の知らない日本語 蛇蔵&海野凪子

2015年06月23日 | 観た&聴いた

   

   これは2009年2月に第一刷が発行されていて、読売新聞に連載されたようで、

   たまたま私が手にとったのが、数日前ということです。

      日本語教師 海野凪子の体験談をイラストレーター・コピーライターの蛇蔵が

      読みやすい一冊に仕上げたという本なのです。

 

      対象となる生徒は色々な外国人。日本語を学ぶ目的も多様。

      だから発想も他種なわけで、対応する凪子先生も大変なのでした。

 

   これで判ったことは、日本語の難しさと奥の深さ・・・・・

   まぁ日本人の知恵の無駄さ加減もほのみえます・・・・・対人関係 難儀

 

     しかし言葉が日に月に変わる。

     正しい日本語よ   何処に   (といっても私は嘆いていません)

     ファッションが替わるように、変わった表現をしたい欲求有るもんネ。

     若者言葉・・・・勝手にどうぞ

 

   自分でさえ、ブログやフェイスブックでの言葉はオモシロオカシクなっております。

   正直 正しい日本語・美しい表現・・・・なんだか浮いちゃう感じ・・・・も あって。

      それらは、まさしく   軽佻浮薄   SNS     なんですかね~

 

             AMAZONから3集・4集を取り寄せました。

             日本語しか出来ないのに日本語あやしい私。

                   いと をかし 


 猫人形の部屋  都美術館1F第1展示室

2015年04月23日 | 観た&聴いた

  これを知ったのは カラパイア というサイトだったか、朝日新聞の夕刊だったか

  忘れましたが、一見して観に行こう!と思いました。

     4月18日~23日 なので、今日で終わりです。

     「猫人形の部屋! とりあえず寝る・・・・」というブログを開くと

     色々なことが判ります。

  

  フエルトで作った超リアルな猫達がいっぱい、色々な猫種・多彩なポージング。

           お見事

          

             この中に私が入って居ります 

   

   

         

         何故 行ってみようと思ったのか後になって思い当りました。

    被り物になっていたニャンコ、昔私が飼っていたアメリカン・ショートヘアにそっくり・・・・

    更に会場に入って御対面した此の子(最下段)こそ  生きうつし なのでした!

        「ミック」はアメリカン・ショートヘアが未だ珍しい頃我が家に来ました。

            ひと目見て即購入 

        ビロードのような感触の毛並み、鮮烈な文様・・・・・(鯖みたいと言われたなぁ)

        甘いものが大好きで、掌に入る程小さい時、うっかり置いておいた桜餅を

        半分ほど食べてしまった!

        水を飲む時は、右手で掬って飲んでいました!

            「ミック」は亡くなって私にハンドルネームを残しました。 


  国立東京博物館

2015年04月02日 | 観た&聴いた

  

       

 

      3月31日 上野の東京博物館に「みちのくの仏像展」を拝観したく出かけました。

            桜満開の季節  上野駅公園口は改札口が大変な事に

      人ごみを掻き分けて、博物館へ。   ようやく 「みちのくのみ仏様」 に会えました。

        私が気になったのは、牡鹿半島の給分浜に御安置の十一面観世音菩薩様。

        2011.3.11の大津波が押し寄せましたが、お堂が高台だったため安泰でした。

        仏様は五頭身かとお見受けする素朴で豪快な御姿。

        流れ着いたという伝説・・・・漁師の無事の祈りの対象・・・・力強いお姿でした。

     もう一つの博物館には 「インドの仏像展」 でした。心惹かれながら みちのく だけで

     上野を去りました。    まさに 春 を愉しむ人の群れ  また 佳きかな 


「風に立つライオン」

2015年03月28日 | 観た&聴いた

「風に立つライオン」プロモーション映像

 

              原作  さだ まさし

   監督  三池崇史

   俳優  大沢たかお・荻原聖人・鈴木亮平・石橋蓮司・石原さとみ・真木よう子

 

  1987年に さだまさし が発表した曲に、感動した大沢たかおは是非小説にと説き伏せ、

  やがて映画化へと強く推し進めて、この作品が生まれました。

 

  ファースト・シーンは2011年3月25日の石巻。瓦礫の山を前に一人のアフリカ青年が立っていました。

  手にはボロ袋から取り出したわずかな とうもろこしの種 。

  彼を見た瓦礫の中の少年のおびえた顔に言います。「こわがらないで・・・・私は医者なのだよ。」

 

       私はちょうどその1月後の4月25日に故郷石巻の地を踏みました。

       ですから、このシーンにまず胸を掴まれたのでした。

 

  そのアフリカ青年はかって9人の人を殺したと自慢するしかなかった元少年兵。

  家族を皆殺しにされ麻薬を打たれて少年兵にされたのでした。

  彼を医師への道を歩ませたのは、アフリカ・ケニアで国際医療活動に従事した日本人医師 航一郎。

  映画は現地の厳しい環境で医療に取り組む医師・看護師達の姿を映します。

  そしてトラックで運び込まれる無残な負傷者たち。多くは子供達・・・・

  アフリカ・ケニアの風景の中で航一郎は思いっきり叫ぶ「がんばれ~ガンバレ~頑張れ~

  彼を支える上司・仲間・現地人・・・・心寄せる優秀な介護メンバー・・・・慕う子供ら・・・・

       彼の恋人はアフリカに同行するつもりだったが、運命的な事情が続いて故郷の離島で

       父の診療所を継いで地元の漁師青年と結婚する・・・・

 

         私が伝えるのは此処まで・・・・   そして流れる「風に立つライオン」のメロデー

           一人でも多くの人に観てもらいたい映画でした。

           そしてChild Doctor というケニア・ミツンバの子供を対象にした日本の医療活動の事。

 

                         http://www.child-doctor.org/


『KIYOZUKA☆LAND -キヨヅカ☆ランド-』

2015年03月27日 | 観た&聴いた

『KIYOZUKA☆LAND -キヨヅカ☆ランド-』ダイジェスト映像

 

  3月22日 なかのZERO小ホールで 清塚信也×高井羅人 のコンサート?ライヴ?がありました。

  やっぱり とっても 愉しかった

      クラシックにエンターテーメントを流し込んで愉しませようとする魂胆がステキ

      プロのピアニストとしてステージにTVに映画に大活躍の清塚。

      友人の高井羅人がドイツから7年ぶりに帰国するやサラリーマンの彼を音楽界に

      引っ張り込んだ  トークでは羅人が信也にいじられっぱなし でも良い雰囲気。

  

        KIYOZUKA ☆ LAND へようこそ !

     バッハ      6つの小さなプレリュード  第1番 BWV933

     モーツァルト     ピアノ・ソナタ KV189g  ~第1楽章~

     ベートーヴェン    交響曲 第5番「運命」 ~第1楽章~

     ショパン        ノクターン 第2番 Op.9-2

         リスト          愛の夢

     ショパン        英雄ポロネーズ

     リスト          ハンガリー狂詩曲 第2番 S.244-2

 

                       休憩         

     清塚信也            ポプラの秋(2015年秋公開予定映画ポプラの秋より)

     清塚信也            Tranquillo

         清塚信也編(モンティ=ビゼー)   チャルメン

     マイケル・ジャクソン     スムース・クリミナル

     エリック・クラプトン      フォーエヴァー・マン

     清塚信也            agitato!

         清塚信也            Fortuna     ~フォルトゥーナ~

     清塚信也編          ガーシュウィン・メドレー

 

        アンコール曲 怒涛の速弾連弾3曲 思わずお疲れさま

 

     

     


映画『天心』 DVDにて

2015年01月16日 | 観た&聴いた

映画『天心』予告編

 

        

   岡倉天心 その名は明治時代の日本美術の大プロジューサー的存在と思っておりましたが、

   彼が英語で著した「茶の本」を解説した本を見つけてショックを受けました。

   それは単に茶道だけの本ではなく、茶道に導かれた 日本の美 の再発見をグローバルな

   視点から欧米に向けて発信したものでした。  それはまさにクール・ジャパンの原点

 

   この映画が作られたと知りましたが一向に近くの映画館で封切りされることはなく、諦めました。

        しかしamazon頼みで探してみたらDVDが1本出ていました。

   監督 松村克弥 

   岡倉天心・・・竹中直人  横山大観・・・中村獅童  菱山春草・・・平山浩行 

 

    昭和12年 第一回文化勲章を受章した大観の処に新聞社からインタヴューが入り、

   岡倉天心を師と仰ぐ4人の日本画家が五浦海岸で家族と住み同じアトリエ(というより道場)

   で研鑽・制作を積む過酷な生活を語ることになります。 

      時代は文明は西からとヨーロッパ讃仰一辺倒で 廃仏毀釈 の嵐が吹きまくっていました。

      若き日の天心がフェノロサを伴って「狩野芳崖」を訪ねるシーンはド迫力

      狩野芳崖と言えば近代狩野派の大重鎮。しかし当時は、妻はアバラヤで荒物を商い、彼は

      狂気に近い絵描き三昧。      これにはドキモを抜かれました。

   フェノロサの日本美術への理解と傾倒もあり、天心は若くして日本の美をアメリカやヨーロッパに

   紹介する立場にたったのでした。      しかし・・・・とんでもない事件を起こしポストを追われます。

 

     彼は横山大観・下村観山・菱山春草・木村武山を伴い、五浦海岸へ。

           五浦海岸の六角堂と海と波と太陽。

 

           それにしても天心のスタイルにはオドロキました。 

 


SWITCHインタヴュー 達×達

2015年01月11日 | 観た&聴いた

    http://www4.nhk.or.jp/switch-int/    ( 中のブログも愉しいですよ)

 土曜日の夜は9:30pm~10:00pm  らららクラシック  そのあと10:pm~11:00pm 達×達

        昨夜は俳優 東出昌大× 作家 朝井リョウ でした。

 作家として片や俳優として、若くして好位置につけた二人の仕事の越しかた、これからの展望、

 現場の事情など理解し合った息の合った会話で胸のうちをぶっつけあうのでした。

       一口に言うと 好試合 の観客で居られたのでした。

 

 これが爽やかでおいしい風のふき流しで私は寝付かれませんでした。

 私にとっては第三世代の対話なのに、気持ちの機微が伝わって来て、そう来たか~感が

 たまりませんでした。      若い男性ふたりに熱上げてるバァサンじゃないからネ。

 

 私はケッコウ対談番組が好きで日曜日8CHの7:00am~7:30amボクらの時代は欠かせません。

 しかしNHK Gのこれは1時間番組でとても味が濃いんです・・・・旨さがギュッ

 組み合わせで難解な時があって・・・・わたしゃあ 判らんの時もあります。

   ここで文章にしてイミありませんので興味があったらご覧くださいませ。

   それにしても私にとって次世代は何となくムズカシイ連中ですが、第3世代は素直で好い子が多い!

   これって    年寄りのヒガミでしょうか?

 

   なお前出の再放送 アンコール  NHK G 1月12日 10:50am~11:50am 


ルーステム・サイトクーロフ ピアノ演奏会inサンビナス立川

2014年11月28日 | 観た&聴いた

   

   

   11月27日 日本での演奏会の為来日され、関係者のご好意で当サンビナス立川で

   ミニ・リサイタルが開かれました。

     プログラム 

              ピアノ即興曲   第1番    シューベルト

                         第2番

                         第3番

 

              アンコール曲    革命    ショパン

                          こがらし  ショパン

 

   ルーステム・サイトクーロフ氏は1971年カガン(ロシヤ)生まれ。

   1994年ローマ国際ピアノ・コンクールで優勝。2003年6月モナコ公国大公レーニエ3世より

   モンテカルロ・ピアノ・マスターズ賞を授与される。

   ヨーロッパ各地のオーケストラと共演、高い評価を得ている。

   NY、パリ等で音楽祭に出演、パリでのリサイタルなど幅広く活躍中。

 

   当日はサンビナスの1階ホールでの演奏となりましたが、演奏環境としては今ひとつ、

   ピアノもグランドではなく、パリからのプロのピアニストには申し訳ないのでした。

   しかし、長い時間練習を続けられ、心込められた素晴らしい演奏でした。

   アンコールの2曲はよく知られたショパンの名曲。

       嬉しい感激のプレゼントでした。     ブラボー