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後だしじゃんけん日記

古い革袋に新しい酒?

映画『ターザン:REBORN』

2016年08月06日 | 観た&聴いた

映画『ターザン:REBORN』30秒TVスポット【HD】2016年7月30日公開

 

 

  監督 デヴィッド・イエーツ  

  ターザン アレキザンダー・スカルスガルド ※ 妻ジェーン マーゴット・ロビー

  ベルギー人レオン・ロム クリストフ・ヴァルツ ※ジョージ・ワシントン・ウイリアムズ サミュエル・L・ジャクソン 

     ストリーは結構ややこしい。1880年代のお話

 アフリカ・コンゴのジャングルで生き残った赤ん坊はゴリラに育てられたが、今はイギリスの貴族

 クレイトン家の3世ジョン・クレイトンとなり妻ジェーンと国務に就いている。

 妻もまたジャングルで学者の娘として暮らしていた時代にターザンと知り合い恋に落ちたのだ!

     ややこしい国家的事情で調査のためジョージというアメリカ人とコンゴに入る事に。

     ジェーンも同行する・・・・そこで待っていたのはレオン・ロムと軍隊。

 敵対するゴリラとの死闘&レオン・ロムの原住民を奴隷にしダイヤを狙う野望との対決。

 これがジャングルの中で物凄いテンポで繰り広げられる。

     話は彼の誕生からジェーンとの出会い、原住民とのふれあいから現地民同士のトラブル。

     政治の駆け引き。   話も前後してややこしいのなんのって  カナワン

 

     実写とCGで作られたという映像のジャングル・・・・それは素晴らしい・・・・

     沢山の動物と原住民とターザン達の知恵と身体能力・・・・見応え十分・・・・

 

     映画館の冷房と映像の世界の大自然に抱かれて、しばし猛暑を忘れました

 

  私が生まれて最初に観た映画が ターザン 4.5歳の頃だったでしょうか・・・・

  当時 父と母が一緒に外出することなどなく、私にとっても唯一の記憶です。

  75年以上経った ターザン 観たかったのには、そんな訳があって。

    

 


『FAKE』  映画

2016年06月25日 | 観た&聴いた

『FAKE』劇場予告編

 監督   森達也

 出演   佐村河内守・妻・猫  その他の来客

 

 現代のベートーベンと言われ、聞こえない作曲家として有名になり、メディアに

 追っかけられるが、ある日突然週刊誌に化けの皮をはがされる 

 更に追い打ちをかけるように実際の作曲を担当していた新垣勉氏がTV会見。

 すべてを話し質疑応答に答えた。   これは自分と佐村河内氏二人の罪だと。

 メデアを通じた印象では新垣氏は実作曲者であり、偽作を続けてきたが

 ここまで佐村河内氏がマスコミに晒されては何時かばれる!

  良心の呵責に耐えられない。  相手が承知しないなら自分が話す。

  という感じで新垣氏の世間知らずの正直者の印象で彼は被害者であり、

  佐村河内氏はこのインチキの元締めと世間から嵐のようなスキャンダルの

  糾弾の的となったのでした。

 確かに良いことではないが、殺人でもテロでもないのにここまでメデアは刺しつづけるのか?

 こうなると風貌も裏目にでるのですね~

      素敵な曲だったのにね~ 世間は怖い 正義は我に有り だもんね

 

 このドキュメント映画が上映されると知って渋谷のユーロスペースに観に行きました。

 ほぼ満員! 20代~40代の男性が多かった。  女性も居ましたよ。

 

     映画監督の森達也が佐村河内宅中心にカメラを回す。

     TV出演の依頼の訪問者。アメリカから来訪のグループが真相をつめて、なんとか

     彼の失地回復がなされないかと話かけるが、譜面を書けなくても曲の音源が

     ないと共作者とは認められないという。

 

     彼は聴覚がダメなことを否定された事に強く拘る。新垣氏が普通に聞こえていた

     と言ったことに「どうしてそんなウソを言うのか判らない」・・・・と・・・・・

     映画の中の彼は奥さんの言葉と手話を通して会話をしていた。

 

     観客はどんな受け止め方をしたのだろう

     どうやらペテン師と決めつけようと観に来た人はないようで、

     最後に拍手がありました。パチパチパチ

 

       ドキュメンタリーでも劇的場面があって・・・・これは言わないほうが・・・・

     観る人によって受け止め方は皆違うでしょう。

     多分 監督の姿勢がそのようで。 観甲斐があった作品でした 

 

        小保方さんには瀬戸内寂聴

        佐村河内さんには森達也    みなさんは 


映画  海よりもまだ深く 

2016年06月20日 | 観た&聴いた

 本予告

 

   監督 是枝裕和  

   俳優  阿部寛 真木よう子 樹木希林 池松壮亮 リリー・フランキー

 

   東京 清瀬市の旭ヶ丘団地  夫に死に別れた樹木希林は一人暮らし。

   そこに息子の阿部寛がふらりと来る。彼は15年前ある文学賞をとったが、それ以降は

   パッとしない文筆生活。 取材のためという探偵業が生活の種。暮らしは貧しい。

 

   離婚した妻・一人息子。 養育費は滞りがちだが、息子と会う楽しみは残されていた。

   息子にあってスパイクを買ってやり、母の居る団地を訪問する。

     やもめ暮らしの老母は、つつましくそれなりに団地での楽しみもあって元気。

     この母とぱっとしないで中年になった息子とのやりとりが今時の庶民の現実

     そのままで・・・・なんだかなぁ・・・・観ているのがつらいかなぁ。

 

   帰ろうとするが、台風がきて部屋に閉じ込められ息子を迎えに来た真木よう子も

   泊まらざるを得なくなる。  別に何も起こらないのだが、鬱陶しく切ないそれぞれ。

 

     冒頭 黄色い西武電車が走り、主人公が降りて駅でうどんを食うシーン。

     「あれ! 清瀬駅みたい」 と思ったら 清瀬駅でバスで行った団地が

     旭ヶ丘団地。  私 この近くに住んでいたので、この風景覚えがありました。

   それからは、映画の中のストリーというよりは、知っている誰かの話のように映り、

   頭が鑑賞モードを離れてしまいました。  このリアル感  なに 

   ここは是枝監督が生まれ育った団地だという・・・・

 

     映画の主人公の思ったように生きられない暮らしは、ほぼ70%の人は

     そうなんじゃないかと思われ、役者がなりきればそれだけ映画として

     楽しめないのでした。  観終わって役者が達者なのが腹立たしかった。


       主人公のギャンブル好き・・・何とかしろよ!と想う私。  


ドキュメンタリー映画「サンマとカタール~女川つながる人々」

2016年05月10日 | 観た&聴いた

ドキュメンタリー映画「サンマとカタール~女川つながる人々」予告編

     あの女川がドキュメンタリー映画になるって、知ったのは極く最近の事です。

  しかも封切られるのは東京では有楽町の駅そばの ヒューマントラスト映画館 1館だけ。

  私は石巻生まれの友人と今日観に出かけました。

  午前10時からと夜7時20分から・・・・・厳しい上映時間でしたが、駆けつけました。

 

  私は今年4月23日に女川を訪れています (前出)昨年も、その前年も。

   今年は駅が稼働。  かもめが翼を広げたような白い駅舎の屋根。

  そこから真っ直ぐ海岸までは、道を挟んで「シーパルピア女川」のオシャレなショップが

  展開されていました。    かさ上げされた土地にはポツポツと新築の住宅が・・・・

     しかしかさ上げの造成のための工事が、まず目に入ります。

  ここまで5年という歳月。   沢山の人々を亡くし、すべてを失った女川の人達は

  何を思い、何を語り合い、何を目指して生きてきたのか・・・・

 

        やはり・・・・海しかない・・・・さんまの水揚げ量日本一。

      水産業は漁船が採ってきた魚を加工、それを保管する為の冷凍庫

      その冷凍庫を作るための資金・・・・ここで カタール なんです。

      かってカタールは貧しい国でした。ある日天然ガスが噴出、その工業化に

      資金と技術を提供したのが日本だったのでした。(初めて知りました)

      この東北大震災にカタールから100億円の応援があり、そのうちの20億円が

      この冷凍庫の完成に使われたのでした。  それが マスカー

 

  若い町長を始め、地元の若者達がアイデアを出し、語っては練り、駆けずり回って

  形にしていく。   年に一度のまつりは 復幸祭 高台目指して駆け上がる競技。

 

      ボランテアの人達の力を頂き、最先端のアーチストの知恵を形にし、

      町が死んで堪るかと渾身の力を出し合って頑張っている女川人の姿

                      見せていただきました  さんま美味しそうだった

      女川町のHP  http://www.town.onagawa.miyagi.j

         

             ※ ずーっと気になっていた女川原発も登場していました。

     建造の際、過去1000年来の3度の大津波の高さを考慮して造られた事。

     2011.3.11の津波の時は、逃げ込んできた大勢の住民を受け入れた事。

        原発の存在を否定する声は聴かれませんでした・・・・・


映画『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』

2016年05月02日 | 観た&聴いた

映画『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』 予告編

   監督       金子修介

  出演    野村萬斎  宮迫博之  安田章太  木村文乃  杉咲 花

  この映画を観ようと思ったのは、主人公の役は野村萬斎に当て振りで書かれたと聞いたから・・・・

  今まで彼の映画出演は時代劇で、舞台ではロンドン留学中の夏目漱石を演じたものの

  この映画では掴みどころのない奇妙な霊感を持つ、生活感皆無の青年。

      ストリーもミステリーと事件の合体らしく、私の好奇心は揺さぶられたのでした。

      スキャナーというタイトルは品物に触れるとそれにまつわる思念と過去の事象を

      読み取れる能力から付けられた・・・・・なんだか、いやに今日風ではあります。

 

  ピアノコンクールを前にした少女(杉咲 花)は、厳しくも愛ある若い指導者(木村文乃)を

  慕いながらも反発する弟子であった。その稽古の帰途木村文乃は失踪してしまう。

  一方 お笑い芸人の宮迫は、相棒の萬斎のスキャナー力を利用しながら辛口の

  漫才をやっていたが、耐えられなくなった萬斎はコンビから逃れてビルの管理人で

  暮らしていた。それは世間から隠遁の生活であった。

      失踪した文乃は、実は萬斎のフアンであった。杉崎花は彼らの所属事務所を

      訪ねて、文乃の行方を捜してほしいと嘆願する・・・・・・

 

  辛口であざとい芸人の宮迫は、いやいやながら相棒を探し、これも尻込みする萬斎を

  むりやり引っ張り出して事件に巻き込まれていく・・・・・

     萬斎の役作りは、さすがに完璧でこの人なしでは、成り立たない映画と想われ

     スキャナーの苦悩が洋服を着ているようでした。

     宮迫のキャラもうまく活かされて絶妙・・・・・

     杉咲 花 は大好きな少女役者   俳優というより役者さんです。

     お話は書けません  奇妙な味付けの映画でしたよ・・・・・楽しめました


グランドフィナーレ -

2016年04月21日 | 観た&聴いた

グランドフィナーレ - 映画予告編

 

 監督バオロ・ソレンティーノ(伊)  キャスト マイケル・ケイン※ハーベイ・カイテル※レイチェル・ワイズ

                    ポール・ダノ※ジェーン・フォンダ

スイスの高級リゾートホテルに集うセレブ連 引退した大指揮者・映画監督・大物スター

その取り巻き達。かって栄光の限りを尽くした彼らは、すでに老いて完全に引退し、或るものは

新しい企画に野望を燃やし、或る者は見る影もないほど醜く変貌し、しかし豪華なホテルに

滞在して毎日を過ごしている贅沢な身分でもある。

 このアルプスのホテルの雰囲気・環境・客たちの動きこれは観客を楽しませてくれる。

 そして指揮者マイケル・ケインと親友の映画監督ハーベイ・カイテルは二人一緒の時間が

 多く、男性の老いをかこつ会話を交わし高原の散歩を楽しむ。

 同行する指揮者の娘は監督の息子と結婚しているが、ここに来てそれは破綻となる。

 つまり彼らの次世代も登場し、その生き方も垣間見ることとなる。

ホテルにはプールがあり、スパがあり、裸の彼らの姿態を存分に見せる。

 華麗な過去をもつ彼らを待つのはどんな超老後なのか・・・

 老後に差し掛かった男性には興味深い映画だと想う(多分マネは出来ないでしょ)

                   オシャレな映像美が辛口な内容を忘れさせる。

      私は決して見られない場所を望遠鏡で眺めた感じでしたし、

      なんの参考にもならないし・・・・でも観て満足


映画『リリーのすべて』

2016年03月22日 | 観た&聴いた

映画『リリーのすべて』予告編

   監督 トム・フーバー   主演 エディ・レッドメイン(夫)  フリシア・ヴィキャンデル(妻)

  トランスジェンダーという言葉を聞いたことがありますか?  性同一性障害という範疇に含まれるとも

  言われています。 夫エイナルは新進の風景画家。妻ゲルダもまた人物を描く画家。

  ゲルダはモデルの女性役を夫に頼む。それがきっかけで夫は自分の中にリリーという女性の存在に

  目覚める。その傾向は段々激しくなる。妻ゲルダは画家として売れ始めるが、夫エイナルは

  女性としての自分探しにのめり込んでいく。

 

     エイナルは若い男性としは優しい美形で、女性リリーに変わっていく過程は自然で

     観ている方は楽しい。   傍で彼を愛しながら、その欲求に翻弄され寄り添って

     行かざるを得ないゲルダ・・・・アカデミー賞女優助演賞  納得!

 

  この話は1926年ごろの実話を下敷きにしているという・・・・

        しかし映像は美しい。   丁寧な人々の描写には愛が込められていて

        人間の性の世界をせつなく残酷に伝えて止まない。


 NAU2016 新国立美術館

2016年02月12日 | 観た&聴いた

      NAU2016~第14回NAU21世紀美術連立展~

 彫刻家の木田詩子さんから作品が展示されていると聞いて出かけました。

 昨春制作の ”はじめ詩” を観たかったのですが、チャンスを逃してしまい、ようやく今日出会いました。

 

 すでに実力を認められたメンバーと推薦委員に推薦された作家、及び公募から出品された作家からなる

 展覧会と銘打たれユニークなレベルの高い作品が並んでおりました。

    書や版画や絵画などの平面作品と大型の立体作品が同じ空間にあって、そのコラボレーションも

    また魅力です・・・・・とありました。 印象に残った作品を撮ったので(撮影可でした)紹介させて

    頂きます。    例によって制作者名をメモらず申し訳ございません。

               2月15日迄    入場無料

   

       木田詩子  はじめ詩

       入って直ぐのところに展示されていました

   

   

  

  

     

     立体だけに絞って撮りました。  私の好きな作品たちです。

   

     なお、木田詩子さんは奨励賞を頂き、来年はNAU展内に自分のブースを

     もらって、その中で個人展が出来ることになったそうです。オメデトウ

    

     私の大好きな建物 新国立美術館(六本木)

 


       「ディーン、君がいた瞬間(とき)」  映画 

2015年12月31日 | 観た&聴いた

ディーン、君がいた瞬間 予告編

   昭島MOVIXで観ましたが、観客 数名  。もはやディーンは忘れ去られたの?

   

   ディーンを演じたディン・デハーンは、風貌は似ては居ませんでしたが、物腰・雰囲気は

   彼を想わせてくれました。    カメラマンのデニス・ストックは「エデンの東」で主演の

   未だ無名に近いディーンをフォト・エッセイの対象に思いつき、奔放な彼に振り回されながら

   追いかける事になる。           ロスアンゼルス・NY・インデアナ

        そこで撮った何枚かのフォト・・・・プライベートのディーン

   次作「理由なき反抗」  等身大の主人公と想わせ時代の寵児に

   「ジャイアンツ」ではエリザベス・テイラー  ロック・ハドソン というハリウッドの大スターに

   並んでの共演     そしてそれが最後の映画となった。

   1931.2.8~1955.9.30   自動車事故により逝く     24歳 

 

             私の貧しい青春のなかで最大の星   

             

 

 

 

 

 


シネマ歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』

2015年08月31日 | 観た&聴いた

シネマ歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』予告編 Short ver

 

 2009年12月 歌舞伎座さよなら公演  歌舞伎に縁のない宮藤官九郎を起用(作・演出)

 あまりの奇想天外な発想と伝統からかけ離れた舞台のヴィジュアルに話題が噴出。

 当時物珍しさから、観たいと思っていました。

  市川染五郎・中村七之助・中村勘太郎・中村扇雀・中村福助・中村獅童

       坂東三津五郎    中村勘三郎

 

   新島のくさや とか ゾンビ とか 決して美しくはないもの達が物語の主役なのでね~

   いでたちが尋常じゃないわさ・・・・

   大江戸リビングデッドって  江戸に湧き出た生き霊 で なりわいがハケン

   派遣にまつわる話題が出始めた頃だし、マイケルジャクソンのスリラーが下敷きな

   ゾンビとダンスを歌舞伎座の舞台狭しとぶちかましておりました

         台詞もたっぷり平成ジョーク

 

   舞台の美術は、私は好きでした。くさやの干物がイルカとイグアナに変身するのは傑作!    

      しかし・・・・どうにもきたない人間達

   死人の扱い方に不快感が付きまとう・・・・ゾンビの仕事がハケン・・・・

      なんだか 浅い  

      まぁ きっと 私のレベルでは理解不能なんでしょう  

 

    この前はシネマ歌舞伎「三人吉三」を観ました。

    歌舞伎には縁のうすい私ではありますが、映画館で楽しめるのは有難いです。

    これからもこのシリーズはおっかけます。来月は「海神別荘」