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後だしじゃんけん日記

古い革袋に新しい酒?

「大鹿村騒動記」 映画

2011年07月24日 | 観た&聴いた

「大鹿村騒動記」予告編

監督 阪本順治  脚本 荒井晴彦  原案 延江浩

俳優 原田芳雄(善さん/ディア・イーター食堂店主)

    大楠道代(18年前 治と駆け落ちした)

    岸部一徳(善さんの親友だったが、その女房と駆け落ち)

    石橋蓮司・松たか子・佐藤浩市・瑛太・冨浦智嗣

季は秋。南アルプスに抱かれた 大鹿村。

折しも300年続いた村歌舞伎を5日後に控えた時に起こった騒動。

段々畑農業と猟の過疎の村。

しかし歴史300年の村歌舞伎にかける思いは、なかなか熱い。

リニアモーター駅が来るとか来ないとか、芝居演習の合間に話題が混入する。

更に主演を張る 善さん の身辺に珍事が起こっていた。

いわくありげな青年が店に勤め始め、18年前に親友 治 と駆け落ちした

妻 貴子 が帰って来たのだ。貴子は家出したことも忘れる程の認知症に

なっていた・・・・・

   そして観ものは大鹿村歌舞伎。

 

老練の個性派俳優が沢山出演。スパイシーな若手も爽やかに存在する。

この素朴な村の人達には、何だかんだいっても許しと包容があって

映画は観客に、時に爆笑、時に微苦笑を誘う。

 印象に強く残ったのは 大楠道代 。実在した本人かと感じさせる程。

 リニアモーター・性同一障害・認知症 この山奥の小村にも現代の

 風は吹いてくる。    

   40年ほど昔、私 原田芳雄さんと渋谷ですれ違ったことがあります。

   背中に子供おんぶしてました。一瞬のことなのに、今も鮮やかに

   記憶に残っております。   合掌

 

 


第41回 日彫展

2011年07月04日 | 観た&聴いた

六本木の国立新美術館へ日彫展を観に行ってきました。

出品者の一人 木田詩子さん からチケットを頂いたものですから。

彼女は幼い時からよく知っておりました。つまりトナリのオバサンが私。

ここに至る道程は、かなり奇なるものがあり、自分で拓いた愕きの結実なのです。

高校行ったっけ?通信教育で美大を卒業。

並行してホリプロのシンガー・ソングライターだったよね。周りも天も味方に着いたくれたとは言え、

実力あっての今日でありましょう。

これは小さいですが、エスプリ溢れた愛すべき作品でしょう?

ひと目で詩子の作品と知れるのは、並々ならぬ発想とテクニックあればこそです。

       オバサンはうれしいよ~


アンダルシア 女神の報復 映画

2011年06月29日 | 観た&聴いた

【Trailer】Andalucia【IL DIVO】Time to say goodbye

監督   西谷 弘

原作  新保裕一

織田祐二・伊藤英明・福山雅治・谷原章介

黒木メイサ・戸田恵利香

舞台はスペイン アンダルシアと雪のアンドラという小国(スペイン北部)。

外交官 黒木(織田祐二)とインターポールの捜査官 神足(伊藤英明)は、

同じ事件を追うことになる。銀行員の新藤結花(黒木メイサ)は、

警視総監の息子(谷原章介)の死の現場に居合わせる。

自殺とも他殺ともつかない死にはマネーロンダリングがらみのテロ

がからんでいるらしい。

結花は訳の分からない連中に執拗に追われ続ける。

彼女を守りながら真相を追う二人は、立場の違いから衝突を繰り返す。

      男優は大人のイケメンが揃いました。

彼らに絡む女優 黒木メイサ は一歩も引けを取らない存在感で立派。

     旬の最高の女優と感じさせます。外国が舞台では、なおのこと。

面白かったですよ~。前作に比べて3倍は・・・・

前作はイタリー ローマやアマルフイでしたが、

今度はスペイン アンダルシア・バルセロナもちょこっと。

スペインとフランスに挟まれた小国アンドラ。

観光気分は前回の方が勝っていたかもね。

しかし今回の方が映画としては、納得いく盛り上がりとひねりが大成功

    あぁ スペインに行きたいです~

 


第17回 アート’95展 アミュウ立川にて

2011年06月24日 | 観た&聴いた

              渥美靖子

              植松富美子

私のヨガの先生渥美靖子さんは、学生時代から日本画を勉強されていて、今回も出展されました。

作品は大作も含めて10点ほどでしたが、暖色系の明るい中にも力強い絵でした。

会場では先生とお会い出来ました。スピリチュアルな優しいお話をなさいます。

 

沢山の作品の中で印象に残った植松富美子さんの 樹 2点も御覧ください。

この会のレベルは大したものだと・・・・感じたまま・・・・・

 

 


映画『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』

2011年06月18日 | 観た&聴いた

映画『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』予告編

ようやくアニメーション映画 手塚治虫のブッダ を観ました。

フアーストシーンから美しく厳しいヒマラヤに繰り広げられる仙人と動物たちの

エピソード。一匹の兎がわが身を焚火に投じて仙人に捧げます。

もう心がうるうるとなって、タイトルに繋がって行きます。もう手塚ワールド・・・

これは手塚治虫の 釈迦の生涯と当時のインドの世情、やがて仏教となる

教えの真髄に迫る大作 を3部のアニメ映画に。その第1部。

コーサラ国の少年チャプラは奴隷。更にその下の人間以下の存在の少年タッタ。

当時のインドの人々は厳しい身分制度の下に暮していた。

バラモン・貴族や富裕族・武士・奴隷・またそれ以下の浮浪者。

映画はその生活を描き分けながら進む。チャプラはチャンスを掴んでコーサラ国の

将軍の養子に上り詰めていく。タッタの不思議な力を借りて。

一方シャカ国には王子シッダールタが生まれる。

誕生には沢山の仏教説話があってそのエピソードが進行していく。

王子は生来優しく繊細な性情で、王者教育に悩みながら成長していく。

やがて妃を娶り、子供が生まれても墺脳は深まるばかり・・・・・

人間の生・老・病・死の苦悩を眺め、

それをどう受け止めて生きて行くのか?・・・・王子の身分を捨てて城を出る。

仏教に触れて一番納得出来なかったのが、そのスタート。

どうして、国の最高の責任者となるべき地位と家族である両親・妻・子を

捨てられたのか?頭の中では納得したつもりでも、正直・・?・・

しかしこの映画を観ていると自然と受け容れている自分が居りました。

何度も涙が溢れました。本で読んだのは20年以上前でした。

更に昨年、電子書籍で読み、パソコン上の書庫に入れていたのを

読み返しました。しかし・・・忘れるものですね~。

映画のインパクトは強いです。第2部から修行に入るシャカを

観られるでしょう。現実と伝説と幻想と哲学が信仰へ結実していく。

        人間って凄いですね~。やがて人間を超えた存在へと・・・。

 


映画『ブラック・スワン』

2011年06月13日 | 観た&聴いた

映画『ブラック・スワン』新予告編

監督 ダーレン・アロノフスキー

主演女優 ナタリー・ポートマン 助演女優 ミラ・キュニス

男優  ヴァンサン・カッセル

今頃になってしまいました。風邪で映画館は遠慮しなければならず、

封切り直後に観た友人から「体調の悪い時、観る映画じゃないよ!」とアドバイスがありました。

成るほど・・・・かなりコタエマシタ。全編を流れるチャイコフスキーの白鳥の湖。

あのドラマチックな美しいメロデーがいやでも迫って追い込んで来ました。

この予告編をみれば、全てを語ってくれています。以下 俳優名にて・・・

バレー団の演出家ヴァンサン・カッセルは画期的新しいバージョンの「白鳥の湖」を

上演に際し、新しいプリマの登場を意図している。

団員ナタリー・ポートマンは母親もバレリーナで彼女を一流に育てるべく必死でした。

いよいよ白鳥の主役に選ばれ、黒鳥をも演じるようキャスティングされ、

プレッシャーが重く強く覆いかぶさって来るのでした。

真面目で殻を破れない彼女。しかし負けられない!負けたくない!

自虐癖。白と黒の美しい画面に血の赤が滴ります。

アートの中に呼び出されるエロス。バレー故に一層説得力あります。

美しい映像美と、これでもかの官能シーン。加えてチャイコフスキーですよ。この音楽。

オスカー主演女優賞を獲ったナタリー・ポートマン。出てきた途端 オードリー・ヘップバーンに

似ていると思いました。オードリーからキュート分を引いたような。

黒鳥のメーク・衣装・振り付け・・・身震いします。

それに振付師役のヴァンサン・カッセルの存在感も凄い!

言う事なす事・・・・・切れ者ですね~。 

・・・・美しさ・痛さ・映像・音響・怖さ・・・・映画好きなら映画館にて・・・どうぞ。


『ダンシング・チャップリン』 映画

2011年05月11日 | 観た&聴いた

『ダンシング・チャップリン』予告編

監督・構成 周防正行

バレー  振り付け ローラン・プティ

      ダンサー ルイージ・ボニーノ・草刈民代・その他の選抜ダンサー

初演時は全2幕20場で構成されたバレー作品。チャールズ・チャップリンの映画に主題を取り、

ルイージ・ボニーノ扮し演じ踊るチャップリンあってのバレー。

周防監督は草刈民代を通じて深めて行ったバレーの醍醐味を、

彼女のバレー生活集大成の映画として創りたっかたのでしょうか・・・・。的は違わず

第1幕は映画を作る為の準備から撮っていきます。このバレーのプロジューサー・振り付けのローラン・プティ

の了承なしでは一歩も薦めません。草刈の夫である立場は流石に強い。

更に主役 ルィージ・ボニーノの演技上のアドバイスと提言。テクニックの指導。

難しい問題を解決して行く過程を追っていきます。舞台芸術であるバレーを映画で表現したい周防監督。

意図が明らかになって行くのが、この第1幕。5分の休憩タイムを挟んで第2幕へ。

ここではバレー場面を13幕として再構成され、映画として撮影されています。

   1.チャップリン 変身

   2.黄金狂時代

   3.二人の警官  (芝生の上にて)

   4.ティナティナを探して(モダンタイムスより)

   5.チャールストン

   6.外套

   7.空中のバリェーション(モダンタイムスより)

   8.小さいトウ・シューズ(ライムライトより)

   9,警官たち(芝生の上にて)

   10.キッド

   11.街の灯

   12.もし世界中のチャップリンが手を取り合えたら

   13.フィナーレ(森の道にて)

バレーはよく知りません。しかしこの映画を観たいと強く感じました。

TVの前宣伝で見た草刈民代の踊っている場面が余りに魅力的でしたから・・・・・

女優としての彼女は、どんな役でも好ましかった。姿が抜群に美しく素敵でしたから。

これは若いイケメンの男優に惹かれるのと同じでしたね~。素材そのものが好き。

しかし踊っている彼女は、身体・動き・表情どこをとっても美しいの一語。

無論ルイジ・ボニーノのチャップリンは素晴らしかった。

しかし色彩と香りをを添えたのは民代。周防さんの意図あっての映画でした。

 


ハンガリー舞曲第5番 三井住友銀行 室内合奏団I

2011年05月09日 | 観た&聴いた

ハンガリー舞曲第5番 三井住友銀行 室内合奏団I

 

コンサートは工夫を凝らされた選曲で楽しく盛り上がってまいりました。

アンコールで演奏されたのは、ブラームスの「ハンガリア舞曲第五番」

全員の演奏で迫力あるフィナーレとなりました。嬉しいコンサート有難うございました。

          音質が悪くてすみません。会場ではこんなモノではないんですよ


八日目の蝉   映画

2011年05月07日 | 観た&聴いた

八日目の蝉

監督 成島 出       原作 角田 光代

出演   井上真央・永作博美・小池栄子・森口瑤子・田中哲司

               渡辺このみ(子役)

ストリー  (俳優の名前で) 永作博美は不倫の相手田中哲司の子供を妊娠するが、堕胎せざるを得ず

        それが原因でこどもを産めない体になってしまう。

        不倫は彼の妻 森口瑤子 の知るところとなり、激しく非難されてしまう。

        ある雨の日、彼の家に忍びこんで赤ちゃんをを見ているうちに、泣く赤ちゃんをだっこしてしまう。

        衝動が彼女を突き動かし、激しい雨の中逃亡して仕舞う。つまり 誘拐。

        友人の家庭に逃げこみ、TVや新聞で事件を報道されているのを知り、

        転々と子連れの逃亡となる。赤ちゃんは幼児(渡辺このみ)となる。

        この逃亡の時、逃げ込んだのは「エンジェルホーム」という謎の女性集団。

        やがてそこも危うくなり、小豆島へ。エンジェルホーム時代のひとりの実家の

        そうめん屋に住みこむことになる。・・・・・やがて逃亡にピリオドが打たれる。・・・・

        この逃亡劇と並行して、現在 女子大生に成長した井上真央の生活が描かれている。

        両親の手に戻った少女は、簡単にハッピーにはなれなかった。

        誘拐犯ほ心底 赤ちゃん を大切に愛を注いで育て、ホンモノの母子以上の

        絆が結ばれていた。戻った家庭では、本当の母親は誘拐犯を憎しみ罵倒し続ける。

        戸惑い・困惑しながら成長した真央は女子大生になると家を出て一人暮らしをする。

        エンジェルホーム時代に一緒だったという小池栄子はジャーナリストになり、

        彼女に近づいて来る。「自分探しの旅」に付き合って小豆島に辿り着く。

観ていて稀有な体験をした若い女性の話なのに、

このセチュエーションの自然体に心が添っていく。

これは原作 タダモノでないなぁ・・・・・。

そしてどの出演者もその色で纏まっている・・・・自然体。

説得力物凄い。原作も監督も俳優も 八日目の蝉 色。

この快いハーモニーに文句なく囚われる。

美しい風景。奇異な集団さえ美しい色彩でまとまっている。

小豆島の夏の伝統風習、タイマツが山腹を縫って降りていく。

・・・・・この厳しい物語を容れる自然の器は・・・・・・懐かしく美しい日本。

さて例によって批評は無理な私でありますが、勝手な感想なんで笑って許されよ・・・・・・

    井上真央・・・・・・大竹しのぶを超えるかも

    小池栄子・・・・・・好きな女優と自分に確認

    渡辺このみ(子役)・・・・演技なんだよねぇ~と観ながら問うほどの存在感

 

 加えて、余貴美子・田中泯の怪演。和食と思ったら、トリュフが入っていた!

 この美味さにはシビレました。 

 


ウォニー・ソン ピアノ・リサイタル 2011

2011年04月17日 | 観た&聴いた

       programme

   j.s.バッハ/ Eペトリ編       カンタータ第208番 「羊は安らかに草を食み」

  L.vベートーヴェン         ソナタ第21番 ハ長調 「ワルトシュタイン」 作品53

                           第1楽章・第2・楽章・第3楽章

  R.シューマン/F.リスト編      歌曲集「ミルテの花」より”献呈” 作品第25-1

  C.ドヴュッシー            喜びの島

                               ※ 休憩 ※

  F.ショパん              舟歌 嬰ヘ長調 作品60

  F.ショパン              アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22

  G.ガーシュイン          ラプソディー・イン・ブルー

今回が日本での初リサイタル。

韓国生まれのカナダ・モントリオール育ち。2005年カーネギーホールでの初リサイタルの新進ピヤニスト。

eプラスからのチケット紹介で知りました。韓国の方たちはピアノ好きと聞いておりましたが、K-popやドラマの

メロデアスな曲は好きでよく聴いておりますがクラシックのピアニストの名を聞いたのは初めてでした。

私が演奏会に出向いて生演奏を聴けるようになったのは最近の事です。

今更 超有名演奏家はTV・DVDで聴けますし、チケットは取りにくく(値段も)会場は帰宅に難儀。

久しぶりに銀座・王子ホールだしと迷わずチケットを取っておりました。

夜の銀座・・・・時節柄 ほの暗く、人々も華やかさに欠けて居りました。

さてウォニー・ソン 長身の颯爽たる若きピアニスト。

顔は少年の面指しを残ながら国際感覚あふれたセンス。

解説に「知性と情熱を併せもつ音の詩人」とありました。ダイナミックな演奏でした。

例によって語るほどの聴き手でない私でありますが、最後のラプソデイー・イン・ブルーは

            好かった 素敵でした