11月18日 応現院(真如苑の寺院)で 青木新門先生の講演会がありました。
映画「おくりびと」の元となった「納棺夫日記」の作者。
お話は、ある日1本の電話が入り、本木雅弘と名乗った人が
「納棺夫日記」の中の一文を使わせて欲しい頼んできた処から始まりました。
それは彼がインド・ベナレスに行って撮影した写真集の1枚に是非付けたいということでした。
アイドルの写真集に使える一文では無いのに、とあやしみながらも見ると
上半身裸の彼がインダス河にろうそくを灯した菩提樹の葉を流そうとしている一枚でした。
実は彼が「納棺夫の日記」を映画化したいと熱願しているのを知ったのでした。
紆余曲折の末、かなり経って映画化されることになりましたが、青木さんには強いこだわりがあったのです。
それは青木さん(先生とお呼びするにためらいがあります)の満州での幼年期まで遡ります。
惨憺たる8歳の思い出。引き揚げてからの生活。学生時代は安保の頃。早稲田を中退してから納棺夫に
なるまでの経緯。それを息を継ぐのも惜しむようにお話なさいました。
こんなに机上の水をクイクイ飲むかた初めて観ました。
映画とのつながり、モックン(本木雅弘)の人柄・人間力、アメリカの著名な写真家との接点、
とてもとても書き切れません。 canonja.blog95.fc2.com/blog-entry-174.html
このブログに詳しく出ています「青木新門講演ーじゃいこの駄文でごめん」
結局、タイトルと原作者名は使わない事という条件を付けたそうです。
さて沢山の死者と出会い、その家族と接し青木さんは 生と死 に最も近くで
体験されたことから、導かれた 深い言葉 をうかがいました。
いのちのバトンタッチ に繋がっていくのでした。
終わって本の販売とサイン会がありました。・・・・・長蛇の列・・・・私のズーット前で売れ切れ