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後だしじゃんけん日記

古い革袋に新しい酒?

松井冬子展 横浜美術館

2012年03月20日 | 観た&聴いた

横浜美術館に3月16日初めて入りました。みなとみらい駅から5分程でアールデコ調の

どっしりした建物でした。    「松井冬子」に就いては興味を持たれましたら

http://artprogramkt.blog91.fc2.com/blog-entry-142.html

展覧会は2011.12.17~2012.3.18 なのでもう終了しおります。

実は、この展覧会の開催を知って直ぐにでも観たいという気持ちと

どうしようかと躊躇う気持ちがせめぎあって、結局出かけたのが終了2日前。

数年前TVで女流日本画家が制作している映像が流されました。

偶然観た私が釘付けになったのは、驚くほどの美貌と描かれている作品の異形ぶり・・・・

決して決して忘れられない 絵と画家 でした。         横浜美術館では

とても多くのギャラリーが熱心に見入っておりました。難解な説明も丁寧に読んでおりました。

比較的若い女性が多いようでした。30代~40代 ?

まぎれもない日本画です。絹本・軸装の伝統的な表装でも、これをどんな場所に飾るの?

と凡人の私は考えましたが、フアンの所有欲を強く刺激する作家であり、作品だと納得いたします。

私は見られて好かった!と思いました。ここに絵を紹介するのも何だかなぁ・・・・

   URLから観てくださる方がおられると嬉しいです。


THE RED PIANO YUNDI

2012年03月10日 | 観た&聴いた

これは発売中のCD&DVD  The Red Piano/ ユンデイ・リ (漢字で表示されているが文字が出ません)

中国の有名な曲を集めてユンデイの持ち味を十分出せるよう再編曲されているようです。

15の小品は日本でいえば荒城の月とか赤とんぼとか、愛されて歌われたり聴かれたり曲を

集めたような印象です。中国特有のメロディ、聴いたことがある曲もいくつかありました。

ピアノ協奏曲「黄河」ダイナミックな変化に富んだ曲で、聴いた覚えがあったのでiPodを繰ったら

ランランの演奏が入っていました。これが中国のクラシックという感じでしょうか・・・・

聴いていると癒されます。クラシックの敷居の高さがなくて、しかもユンデイの流麗で抒情性豊かな

演奏が発揮されておりますから・・・。この写真は3曲の演奏が入ったDVDから写しました。

ボーナスDVDとあって2011年9月 マカオ での演奏の収録とありました。

水上に設えた丸い赤いプレートにRed Piano があって、夜景の遠くに灯が瞬いていました。

中国の深山風景が投影されてもいました。

  ユンデイは少し頬がふっくらして(これ以上は貴公子にはなぁ?)ミーハー丸出しの感想です。

             赤いピアノをご覧にかけたかったわけです。


3.11その日、石巻で何が起きたのか・・・? TVドラマ

2012年03月07日 | 観た&聴いた

3月6日夜9時から 日本テレビ でこのドラマが放映されました。

登場人物も実在・現職の方々に俳優が扮しているのでした。

あれから間もなく、この話は本になって、私は早速求めて読んでいました。

しかし当時が映像になって、映し出されると「あぁ~」とその傍で見ているような

気がいたしました。石巻市役所も行ったことがあります。

石巻市内も知ってる大通りの津波直後の風景も報道写真で見ておりました。

ドラマの鑑賞眼は無くなって、石巻人の目線になっておりました。

きっと現実は、この何倍も悲惨で厳しいものだったのでしょう・・・・

でもよく撮って下さった。よくドラマに残して下さった。

  冷たい津波の水を掻き分けて進むシーン・・・臨場感溢れておりました。

  俳優さん達の石巻弁良かったです。自然体です。

  いっぱいあるエピソードから、あれだけにまとめるの大変だったでしょうね。

この東日本大震災で思いがけなく知らされた「日本人の立派さ・美しさ・潔さ」

観ている間じゅう私の涙は、滴って止みませんでした。

悲しいからでも嬉しいからでもなく、人間の日常が突如破壊されても、

失われることなく保たれた 尊厳 に。  亡くなられた方々に合掌しながら

    「皆でがんぱっぺぇな」   この新聞のタイトルに 


ルドンとその周辺ー夢見る世紀末

2012年02月11日 | 観た&聴いた

ルドンのパステル画の大作 グラン・ブーケ(大きな花束)が

三菱一号館美術館に収蔵される事になり、記念の展覧会となりました。

ルドンの花の絵が好きでしたが、ソレ以外何の知識もなく、この東京駅近くの美術館も

気にかかりながら入った事はありませんでしたので行って見ました。

まず世界有数のルドン・コレクションを誇る 岐阜県美術館 からの出品が多数展示。

ルドンの前半の作品は 黒の時代 というエッチングが沢山有りました。

夢の世界・意識の逍遥・想像の赴くままとでも言いましょうか・・・・

具象ではあっても、この世の風景とは違います。まさにルドンの世界が精緻に描かれておりました。

この時代を経てやがてパステルの柔らかい雰囲気ある花や人物が登場しました。

この度の収蔵記念となった グラン・ブーケ 。魅力あふれる逸品!

  しかし私の理解の及ばない作品も多かった。

また、ゴーギャンやドニなど関連ある画家の作品も展示されてありました。

     三菱一号館美術館から外を眺めると、洒落た空間が広がります。

美術館としては、回りにくい空間ですが、大切な明治の建造物を絵を観ながら味わうのも

なかなかなものです。   とても落ち着きました。  やっぱりルドンは好きです。


2CELLOS (Sulic & Hauser) - Smooth Criminal

2012年01月19日 | 観た&聴いた

2CELLOS (Sulic & Hauser) - Smooth Criminal

昨夜渋谷公会堂(C.C LEMONホール)でコンサートが有りました。

シンプルな舞台に、彼ら二人は黒のTシャツと黒のパンツで登場。

プログラムが無いので、知ったメロディーでも曲名がでて来ない。

さすがSmooth Criminalだけは、しっかり分かりましたが・・・・これが抜群に名演奏。

You Tubeで見た時より、進化して居ました。

クロアチア出身の二人のチェリスト ステファン・ハウザーとルカ・スーリッチ。

チェロはどちらかと言えば、地味な楽器。しかし二人の若者は自分たちの音楽を

クラシックからPOPS ・rockにスライドさせて楽しんだ。

you tubuというツールが爆発させた。 アッという間でした。世界デヴィユー!

舞台には照明が多彩に交差して、エネルギッシュな演奏を華麗に盛り上げます。

エキサイテング、アグレッシブ、パワフル   若者ですね~。やはりイケメンですね~。

   明日はクラシックな味の曲をYou Tube で見つけたのでupします。 

 

 


須藤元気(Genki Sudo)「WORLD ORDER」の "2012"

2011年12月31日 | 観た&聴いた

須藤元気(Genki Sudo)「WORLD ORDER」の "2012"

昨12月30日 日本橋三井ホールで[須藤元気world order]のパフォーマンス・ショウを観ました。

チケットを取ってくれた方があって、2011年の掉尾を 元気 で飾れました。

(何しろチケットは即完売のパフォーマンス・ユニットなんですよ。)

HPの解説によると   WOERLD ORDER

独自の音楽表現と身体表現で世界を魅了する、空前絶後のパフォーマンスユニット。

格闘家でタレント、作家etc,として活躍中の須藤元気が精鋭6名の男性ダンサーと

共に結成したダンスパフォーマンス・ユニット。

you tubuで公開されており、こうして居ながら楽しめます。気前がいいやね~。

気がつけば仄暗い舞台に人影がポーズ。「元気さんだぁ・・・」と声があって始まりました。

上手く説明できませんが7人の男子がスーツ姿で歩行パフォーマンスから。

この歩行の身体表現から次々と展開される複雑極まる ダンス 

切れがいい! ぴったりと整然とポージングから、次が読めない瞬間動作移動・・・・・

でもなんだか ストイック で 心情が清潔感 溢れていて 好きです かっこいいです。

      ボーカルは須藤元気。素朴な味で発信します。

    http://worldorder.jp/     このHPもステキ 

この他に4人の女子ダンサー。音楽担当ドラム男子3名。

ストリングス女子4名 ダンス?体操?男子2名のメンバーでした。

色々大変な2011年でした。大変は未だまだ続きます。

      でもこの時にこれを観られて好かった。  若き友人に感謝  来年もヨロシクです。

 


源氏物語 千年の謎  映画

2011年12月15日 | 観た&聴いた

《源氏物語千年の謎》

監督 鶴橋康夫

光源氏(生田斗真) 藤原道長(東山紀之) 窪塚洋介・東儀秀樹・榎木孝明

紫式部(中谷美紀) 藤壺(真木よう子) 六条御息所(田中麗奈) 葵上(多部未華子) 

今まで観た源氏物語とは違った構成になっていて、いわば二重構造とでもいいましょうか。

満月の山中で紫式部は高貴な男性に襲われる。あっという間に組み敷かれ男の意のままに。

男はヒカルと名乗り、私は何事も許されると。時の権力者 藤原道長。

彼は式部に、娘 彰子に仕え評判の物語を書き天皇を虜にし己の血を次の天皇に

繋ぎたい野心を打ち明ける。ここまでがプロローグ。そして現実の世界。

彰子のサロンに入った式部は、潤沢に貴重な 紙 を与えられ、源氏物語を書いていく。

その物語の主人公 光源氏。 朝廷での、幼くして母桐壺の更衣を亡くした皇子としての

生活を追って描く。現実と物語が巧みに入り交じって映画は進む。

絢爛たる平安王朝絵巻。源氏は亡き母の面影を父天皇の寵愛する 藤壷 に見て慕い続ける。

陰陽師 安倍晴明の存在は、この映画の目玉かな?幻想的な怨霊の跳躍はCG使いで

美しく迫力を添えておどろおどろしくも、とても素晴らしい。

高貴な身分の妻 葵の上 を娶るが気位の高い鬱屈した性格にしっくり行かない。

そうでなくても類まれなる美貌と権力を兼ね備えた若き貴公子。

心おももくまま 夕顔 六条御息所 などと惹かれるまま同床の夢を結ぶ。

      安倍晴明は紫式部の中に 鬼 を観る。

しかし道長は式部の執筆を続けさせる。

源氏の数多ある女性も数人に止め、式部の書く懊悩を描写していく。

紫式部の業。それも又深い。光源氏を苦しめて止まない。

実在の道長・紫式部の世界。その当時の架空の人物光源氏の活躍する王朝。

それが見事にコラボして豪華な映像として展開する。

     音楽も背景も衣装もとても品よく優雅。  楽しめます。

     それにしても、公達は事に及ぶの 早っ

     「光源氏は恋愛依存症

私が初めて映像の中で観た光源氏は 長谷川一夫。美男の大スター。

今や 生田斗真は孫的年齢。トホホ・・・・・上から目線になってしまってスミマセンです。


『冷たい熱帯魚』 DVDにて

2011年12月07日 | 観た&聴いた

『冷たい熱帯魚』 予告編

監督 園子温  脚本 園子温・高橋ヨシキ

俳優 吹越満・でんでん・神楽坂恵・黒沢あすか

映画「恋の罪」が怪しい評判なので、観ようと思ったが近くでの上映はなく、

その前の作品「冷たい熱帯魚」のDVDをレンタルしました。

「恋の罪」以上に良い作品という話も出ていましたから・・・・

R18指定 ですが、物凄いエロ・暴力・グロ  目を覆うシーンのてんこ盛り。

(俳優名にて)熱帯魚店を営む 吹越は星空・プラネタニューム好きの大人しい男。

妻・神楽坂恵は再婚の若い妻だが、一人娘と折り合いが悪く索漠とした家庭。

激しく雨の降る夜、スーパーで万引きした娘を引き取りに行った処で

事件に巻き込まれていく。そこで でんでん と出会う。

でんでんの店に連れられて行ってみると、大型の新しい設備と経営の熱帯魚店。

店員は皆若い女性でタンクトップにショートパンツのユニホーム。

人懐こく親切なでんでんに一家は取り込まれてしまう。娘は店員になる。

ところが、そこはトンデモナイ裏の顔があり、気の弱い吹越は娘が人質状態な

ため、ずるずると悪の世界に引き込まれてしまう。

展開される詐欺・殺人・裏切りはテンポよく進み、死体の始末に至る。

    山奥の別荘風の一軒家は、奇妙にデコっていて風呂場で解体が始まる。

    死体のバラバラは凄惨を極めながら陽気に手際よくでんでんと黒沢がやる。

    そして骨は灰にし、刻んだ肉と内臓は谷川に捨てる。~血だらけ~

おぞましい話のきもい映像。      しかし目が離せない。

下敷きになっているのは、ペットショップ夫婦の殺人事件。実際あった話だそうで。

こんな映画、よく発禁にならない訳~

    でも見終わると映画の投げて来る意味を重く受け止めることになる。

いい映画だか、悪い映画だか判らないけれど、忘れられない映画になるでしょう。

           忘れたい映画なんだけど・・・・・・

 

 


K'z PIANO SHOW 2011~聴くクラシック/SATNDARD CLASSIC~

2011年12月01日 | 観た&聴いた

2011.11.30  銀座ヤマハホールで清塚信也のリサイタルがありました。

午後の部は女性の為の特典ということで、リーズナブルな料金でもあり全席花盛り。

 パガニーニによる大練習曲 ラ・カンパネラ       F.リスト

 愛の夢  第3番      F.リスト

 巡礼の年報 第2年への追加 「ヴェネツィアとナポリ」より”タランテッラ”  F.リスト

 夜想曲 第2番 作品9-2        F.ショパン

 練習曲作品10 第3番  ”別れの曲”  F.ショパン

 ポロネーズ 第6番  ”英雄”   F.ショパンン

                    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ピアノ・ソナタ  第14番 「月光」 第1楽章       L.V.ベートーヴェン

 ベルガマスク組曲 第3番 「月の光」       C.A.ドビュッシー

 夢      C.A.ドビュッシー

               グランド・メドレー

   清塚信也はクラシック畑ながら、多岐に亘る活動でTVや映画でもよくお見受けいたします。

   この日は彼のグラウンドともいえる ヤマハホール でイキイキと華麗な演奏とトークで

   楽しませてくれました。1曲毎にその曲にまつわるエピソードや最近の話題を挿入。

   トークはとてもお得意で才気煥発な彼らしい雰囲気を溢れさせ、ともすれば神妙になりがちな

   会場を沸かせるのでした。この日はスタイリッシュに決め前半はシルバーグレーのスーツに同色の靴、

   後半はグレーのジャケットにミッドナイトブルーのシャツ、黒のパンツに黒靴と好くお似合いでした。

   選んだ曲は、良く聴く(彼いわくスタンダードでてっぱんな曲)と掘り出し物という難曲を

   加えたものでした。最後のグランド・メドレーはジャズからクラッシクの名曲から

   あれよあれよと20~30曲?散りばめて息もつかせず弾き継ぎました。   

       アンコール曲は自作を柔らかく弾いて オシマイ 。外はクリスマス飾りの銀座

かなり以前 福生のヤマハでフリーの演奏会があり、私が撮った写真です。

   

 

 

 


タン・ドゥン(譚盾)/マーシャルアーツ三部作~映像付き演奏会

2011年11月21日 | 観た&聴いた

11月20日サントリーホールのフェステバル ファイナルコンサートに友人と行きました。

私は五嶋龍を、友人はユンディ・リの生演奏を聴いたことが無く、二人を一緒に

聴いたり観たり出来るいいチャンスとミーハー丸出し?だったかも・・・・

さて譚盾は世界に知られた 現代音楽家 。この演奏会の構成は斬新で

2010年 上海万博で初演され、NYで再演、今回で3度目ということです。

マーシャルアーツとは「武侠」のことをいう。と解説されていました。

タン・ドゥンの具体的な解釈も難解なものでした。

彼の映画音楽をテーマにして、その映像をスクリーンに流し、映像と音楽の連動効果が

作る世界で観客を包む・・・?・・・・

1  映画 「英雄(HERO)」協奏曲~ヴァイオリンのための※   ヴァイオリン 五嶋龍  

2  映画 「グリーン・デスティニー」協奏曲~チェロのための※  チェロ アメデオ・チッケーゼ

3  映画 「女帝(エンペラー)」協奏曲~ピアノと合唱のための※  ピアノ  ユンディ・リ  

   指揮 タン・ドゥン

   管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団

   中国筝 ジャオ・シャオシア

   合唱 サントリーホール フェステバル合唱団

   映像操作 李一川

舞台は上からスクリーンがブラ下がり、左右にも小スクリーン。そこに映画の場面が流されます。

主にCGによる華麗な武闘場面。時にはスクリーンが揺れます。

勿論 オーケストラもソリストも指揮者もよく見えます。

こちら初めての経験なので、(観客一同 息をつめて緊張)双眼鏡離せません。

判らないながら、演奏 素晴らしいド迫力タン・ドウンは極めて洗練されていても中国を

十二分に感じさせているのでした。

      五嶋龍もユンディ・リもチェリストも難曲頑張ってました。

      若き天才たちの饗宴・・・・堪能しました。 

前回upしたyou tubeはタン・ドゥンが見られるのでご参考までに。