スーパーヨッシーのギラギラ行こうか

自閉症のイモッチ(中3)、アニメオタクのオネッチ(高3)、と苦闘するママッチの様子をマイペースでお伝えしています。

「就労」について、ちょっと考える

2005-07-11 | 療育
ある都道府県の養護学校からの、障碍者求職情報誌を見る機会がありました。内容は各学校毎に、求職者の住居所在地(市町村まで)・障碍の種類と程度・希望職種・PRなどが紹介されていました。情報誌によると約6割の卒業生の就労先が決まらず、このままでは家事手伝いか、授産施設・作業所で働くしかないそうです。「働く」という「生き甲斐」にめぐり合うチャンスを何とか与えてやって下さいと懇願してありました。私も障碍児を持つ父親ですから、彼らにチャンスが与えられることを強く願います。
 情報誌の中の、希望職種とPRについて、少しまとめます。
職種では、製造業が圧倒的に多く、食品関係・サービス業・リネン関係・福祉関係・梱包作業・紙工・農業・リサイクル・清掃・販売・土木・造園・木工・ゴルフ場など多種多様です。でも良く見るとその地域にあった職種が多く、養護学校と地域とのつながりが感じられました。
 PRは知的障碍・自閉症に限定してまとめますと、真面目・こつこつ・明るい・一生懸命・元気・指示は守る・優しい・あいさつが出来る、といったところです。自閉症の特性かなと思われるのも幾つかありますね。ただ何となく、あくまで個人的な見解ですが、何か情報量が足りないかなぁと感じました。個人情報保護なのか男女雇用機会均等法の関係か、男女の区別が付いていませんでした。この情報誌だけが全てではないと思うのですが、これだけを見ても企業側がこの子を雇用してみたいというところまでは行かないと感じました。もっと厳しい言い方をすれば、『お願いだから雇ってあげてよ』の世界ではないでしょうか。現実は厳しいのかもしれませんが、ノーマライゼーションの考え方とはかけ離れてしまっていて寂しく思います。
 一方、企業側に対して法定の雇用率に未達の事業所に対する罰金の制度も、あるべき姿ではないと思います。「罰金を取られるくらいなら、雇った方がマシ」ではないはずです。
 本当の意味での障碍者理解というのは、まだまだこれからですね。
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