スーパーヨッシーのギラギラ行こうか

自閉症のイモッチ(中3)、アニメオタクのオネッチ(高3)、と苦闘するママッチの様子をマイペースでお伝えしています。

さだまさし氏からのメッセージ

2005-05-28 | 療育
今日の朝日新聞に、「哀しい大人を反面教師に未来を作って」と題した若者向けのメッセージが載っていました。秀逸だったので、ほぼ全文掲載します。

 こんな情けない大人たちに育てられた若き君の無念を思うとき僕は絶句する。提言などおこがましい。恥も、外聞も、自らの誇りも、金で売り渡してしまったような哀しい私たちを反面教師に成長し、無事に素晴らしい未来を作って下さいと、伏して懇願するばかりだ。
 カラオケやヨン様に夢中で家庭を置き去りにしたかのようなオバサンたちも、若き日は未来を夢見、子育てに、理想の家庭を作るために、と努力した。無念にも世の中の壁に打ち砕かれ、志を失ったり諦めたりしてしまったが、かつては君たちと同じように夢を抱いていた。
 一方、粗大ゴミ扱いのオジサンたちだって、かつて勇敢に国の不正義と戦おうとした人も多く、その敗北感や挫折感から自身を失い人生に迷った。そして虚脱感と虚無感と戦い、そこから抜け出すために仕事に命を捧げた。だがバブルが弾け、「終身雇用」「年功序列」という「信仰」まで奪われた。
 こうして、いつの間にか、恥や礼儀を何処かに置き忘れたように見えるオバサンたちと、不完全燃焼のまま夢や情熱をなくしたように見えるオジサンたちがこの国の最多数派となった。
 かくて日本は世界で有数の幼稚で、恥知らずで、軽薄で、不人情で正義と夢のない国になった。
 これを素直に詫びて、お願いする。私たちと同じ轍を踏まぬように生き抜いて欲しい。今の大人たちとすべて反対のことをすればよい。難しくとも、だ。
 よく人の話を聞き、人と話すこと。「国とは国語なり」だ。友人を大切にし、礼節を重んじ、学歴を妄信せず、きちんと人の心を見つめ、年寄りを大切にし、子供を守り、男女は互いを尊重し、譲り合い、愛し合う。
 諍(あらそ)う時でも決して暴力に頼らず、相手の身になって考え、夢を捨てず、いつも明るく笑顔を絶やさず、力を惜しまない。これだけのことで君の未来は強く、大きく、明るく拓けるだろう。
 挫けそうになった時こそ私たちを思い出してほしい。私たちの後悔を君に味わわせたくない。以上、切実に膝を折って若き君にこいねがうばかりである。
 お願いだ。お願いだ。お願いだ。

これは若い人たちへのメッセージではありますが、実は大人たちに対する熱い忠告(生温いか?)と受け止めました。気付いてはいても、押し流されていることが多いのかも知れません。子供たちの暮らし易い世の中を作るのは、大人たちの義務です。借金だけを膨らませ、後はヨロシクといった政治は私たちの手で変えて行かなければなりませんね。
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