IT翻訳 Nobuyuki の仕事部屋

ボランティアでソフトウエアーローカライズのために翻訳をしている。

IT 翻訳事始め

2005-03-06 00:37:07 |  Mozilla Org.
本日が始めての投稿です。Nobuyuki といいます。昨年11月より Mozilla Japan org. のボランティア翻訳者の募集に応じる形で、IT 関連の文書の翻訳を始めました。プログラマーでも、システムエンジニアでもない、この私が IT の翻訳をするなんて、随分と大胆な試みでしたが、結果としてとてもよかったと思います。というのは、翻訳を完了させた後で、それを草稿として公開することで、色々な方から校正していただけます。誤訳を指摘されたり、背景の知識を授かったりして、自分の翻訳力を向上させる事ができます。自分としても、翻訳を通じて充実した時間を持つことができました。

早速ですが、以下に私の初仕事を紹介したいと思います。IT 関連の文書ですので、読者はプログラマーやエンジニアであり、文学作品の翻訳とは異なって一般の方には興味の持てるものではありませんのが、申し訳ないですが。
原文書: Accessibility Future UI planning
和訳題: アクセシビリティにおける UI の将来計画について

ところで、アクセシビリティの正確な意味を私は恥ずかしながら、草稿を公開するまで理解していませんでした。アクセシビリティというと、インターネットやパソコンへの「接続性」のことを言うと思っていました。マイクロソフトの Windows などで、コントロールパネルを開くと、「ユーザー補助のオプション」という設定があります。車椅子のアイコンで表現されています。アクセシビリティとは身体に障害を持たれた方がパソコンを利用しやすいようにする設定をいいます。たとえば、視力に障害のある方のために、スクリーン読み上げ機能や、拡大鏡、があり、運動障害のためマウスの操作ができない人のために、キーボードの機能を工夫するなどがあります。

初めての翻訳は、大変難しいものでしたが、 Mozilla Japan org. の和訳アドバイザー I 氏の校正を得て、どうにか完成稿となることができました。それが、公開されたときは、とてもうれしかったです。その後、数本 Mozilla のため継続的に和訳をさせていただきました。アクセシビリティ関連の文書が手付かずにあったため、その関連の文書が多くなりました。インターネットで公開された文書をご覧になられた技術者の方々が、ボランティアベースで開発に参加いただき易い環境をすこしでも整備できればいいなと思っています。そして、現在も時間の許す限り翻訳を継続しております。

もし翻訳に興味のある方がおられば、以下をご参照お願いします。

Mozilla Japan 翻訳部門

さて、今後はこのブログを通して、現在進行中の翻訳について不明な点や、訳文の適否を記述して行きたいと思います。IT に造詣のある方がおられば、アドバイスをいただければと思います。それと、翻訳をしながら、色々な事を考えます。アクセシビリティの件など、いままで自分が気付かなかったことが分かり、自分なりに考えることも多々ありました。そんな思いを多少でも表現できれば良いかなと思います。