音楽で印象派といえば、ドビュッシー、ラヴェル、サティ・・・
絵画の印象派ともリンクしていて、淡い色彩感のサウンドが好みだ。
特に、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」はいい。
https://www.youtube.com/watch?v=BzWxAymd7po
最初、フュージョン(当時はクロスオーバー)系のデオダートのアレンジから入ったのだが、
このコード感はクラシックというより、ジャズに近いかもしれない。
ところで、印象派を代表する画家はモネだが、
「積みわら」という作品が面白い。
これは時刻、天候、季節によって変わる光。
それによって変化する積みわらの色の変化を描いている。
つまり、モノには、これという決まった色はない。
光によって変化する仮のものなのだ。
これをさらにつきつめると、
世界を白と黒だけで表現する水墨画に行きつく。
白と黒だけで表しても、
例えば、イスはずっとイスだったわけではない。
元は木を切って作ったものだ。
そして、木もずっと木だったわけではなく、
地球という大地から生まれたもの。
木も人も動物も地球から生まれたもので、
地球も宇宙から生まれたもの。
今、たまたまその形なのであって、
永遠に同じ姿であるものはない。
すべては「仮の姿」ということになる。
「色即是空」
(物質はもともと実体のないものである)
物質のもっとも表面的な部分が「色(いろ)」だ。
だから、般若心経では、「物質」を「色(しき)」という。
う~ん、サスガだ、般若心経。