今日は古道具からシガレットケースです。
シガーレットケースを使っていた時代は大凡
想像つくのですが大正から昭和ぐらいでしょうか。
これに貴重な紙巻きタバコを入れて持ち歩いていたのでしょうか。
ところでこのケースはアジアを中心とした世界地図になっていました。
丁度日本がアジアに向けて進出していた頃のものでしょうか。
その当時の国名など見ていると面白いものです。
世界地図をデザインに取り入れるとは現在では思いも付きません。
かえって新鮮に見えてしまいます。
あまり正確な地図よりこれくらいアバウトな地図のほうがデザイン的
も有りかなという感じです。
ということで世界地図のデザインが気にいって連れ帰ってきたものです。
最後の写真の紫色はカメラの本体の色が映りこんだためです。
今回は古伊万里です。
10年くらい前に手に入れたものなんです。
冬ののみの市で冷たい雨がふる夜が明ける前の
薄暗い中で初出しで出たものだということで手にとって
図柄を見て惚れ込んでしまいました。
サイズとしては5寸ぐらいの小皿ではありますが
何と言ってその絵付けが良かった。
個人の好みの問題はあるかとおもいますが。
絵付けだけを捉えれば未だにこの絵付けを超える
古伊万里に出会っていません。
蓮の池に今まさに飛び立とうとする鳥がなんとも
いきいきと描かれ躍動感と生命力を感じる絵付けです。
鳥は飛びたつ時にはものすごい勢いで走って
助走をつけて飛び立つようです。
その走りっぷりをこれ以上ない簡単な線で表現しています。
まるで古染めのような描き方ですね。
12時の方向にソゲがありますが無かった事にして下さい。
時代は藍九谷様式と思っています。