「美孔庵 ~四顔の庭~」が地元情報誌 経済リポートに掲載されました。
「美孔庵」も10/2に無事引渡しとなった。
思えば、設計段階から長い道のりだった気がする。
設計のまえちゃんとは、はじめから意気投合していた。
一つのコンセプトに則り、お互いが考え、意見を出し合えた。
はじめに俺が入ったのは「版築壁」。。。
監督さんとけんかした。
「お前えーかげんにせーよ!!!」
お互いに真剣勝負だった。
この「くそ監督が!!!」って思った。
しかし、その「版築」で失敗。
工事の段取りを延ばすよう監督さんに頭を下げた。
依頼主様にも迷惑をかけた。
しかし、やり遂げなければならなかった。
そして、壊してやり直した。。。
窯焚きという過酷な状況の中、「版築」を終えた。
その頃から、監督さんと真剣な話が出来るようになった。
依頼主様とも親密になってきた。
工事を進める上で、監督さんといいモノを作るためにお互いの事を思いやれるようになった。。。
思えば、あの「版築解体」は、この工事における大きなウェイトをしめていた気がする。
もしもあの時、スムーズにいっていたら今の信頼関係は築けなかった。
そして、なによりも大きかったのは、ただ一人建築外で仕事を請けたうちにとって、蚊帳の外だった状態が、変わった。
現場の職人が自分を見る眼が変わった。
ただ、いいモノ作ってやる。
そんな気持ちをみんなが後押ししてくれた。
特に依頼主様には感謝以外の何物でもない。
そして、この現場を終えた今、依頼主様を筆頭に一つのチームができた。
「チーム 美孔庵」。。。
「皆で勉強する為に、定期的に集まって、お茶会、美辞館の見学会などをしよう。」
依頼主様は、そう言ってくださった。
10/8 第一回 「チーム 美孔庵」お茶会が開かれる。
この現場を終えて思った事。。。
それは、一人の力は知れとる。
みんなの力が一つになった時の感動は、何にも変えがたい。
そして、自分の力を引き出してくれるもの、それは、周りの人々であるということ。。。
そんな事をつくづく感じながら、これからの道を新たに突き進んでいこうと心に決めた・・・
そんな、いい仲間に育ててくださった依頼主様に心から感謝です。。。