自然派庭師の日々精進

~ 作庭衆 庭譚 ( にわたん ) ~ 広島県福山市 ~       ※熱いヤツ集まれ!!!

しっかりと見つめる。。。

2011年12月22日 23時38分58秒 | 日記
最近よく思うことがある。



自分の立ち位置がどこにあるのか、そしてそれは正しい・・・いや、納得できるところなのか。。。



いろんな方にお会いし、もちろん仕事もし、今年もいい仕事に恵まれた。


しかし、それに満足できていないのも事実。


庭をつくるだけが仕事、いや、生き方じゃないから。。。



自分がここに立ち、様々な経験に恵まれ、視野を広げることができている今だからこそわかることがある。




先日からキムジョンイルの死去に伴い、北朝鮮のニュースが頻繁にでてくる。




余計に思うんじゃ。




日本は、いや、世界は北朝鮮を危険な国だと認識している。




日本のメディアもまた、そう報道する。



なぜなのか・・・




それは、世界の流れからはずれとるけーじゃろ。



中国の偽物問題。


これもそうじゃろ。


その国にしか許されていない文化、いや、ほんとは許してないのかもしれないが、現状としては統率できとらんわけで、全体としては許されとる。




みんな、おかしな国じゃとおもっとるじゃろ。。。





でも、よー考えてみ。




みんながふつうに生活し、その中でふつうにしとることが、世界基準からずれとることはたくさんあるんよな。。。




問題はたくさんあるで。



生活も見直そう。



ほんとの幸せって何なんじゃろう。。。



その幸せ観は、おれには見えるけど。。。


おれのまわりの仲間にも見えとる。



しっかり自分の事みつめんといけんなぁ。。。



そのうち、日本はおかしな国・・・



そう、世界から見られるで・・・




そうならんように、おれは前を向いて歩きたいと思う。




来年からそれをカタチにする。



それが正しいことなのか、どうなのか、そんなことはわからん。



でも、悪いことじゃないことはわかる。



一歩を踏み出すことが、重要なんじゃ。




「bakudan」できつつあるし、やる。決めた。




どっちにしても、正念場に突入した。




これくらいじゃないと燃えんし。




やってやる。。。




長ーい眼で、少しでも多くの幸せに気付くことのできる世の中になればいいな。。。









視点。。。

2011年12月07日 03時12分18秒 | 日記
今日は、五年前に作ったテナントの庭の手入れをしとった。


そこで、考えさせられる悲しい出来事があった。



そこのテナントは今空いていて、テナントの募集をしている。



そこにテナントの見学者(某会社社長)がきて、コンサルの方と打ち合わせをしていた。




その時、庭の樹を地面から10㎝に伐ってくれと・・・


5年間愛情込めて育ててきた樹木たちを伐れと・・・



その庭は、テナントオーナーがかなりの想いをもっていて、その想いに基づいて作庭した。



作庭前の打ち合わせで、オーナーと言い合いになり、おれは「もうつくらない。どっかの作業員に頼んだらいい。」と言い放った庭だった。

その後、そんなおれに「まいったわ。すべて任せる。一切口出さないからからつくってくれ。」そう言って任せてくれた。

その時、なぜおれが「つくらない」と言ったのか。。。


それは、オーナーの想いとオーナーが考えるデザインがかけ離れていたから。

おれは、自分のデザインを通したかったわけじゃない。


想いをしっかりとしたカタチにしたかったから。。。


おれはいつもクライアントに言う。

「あなたの言う通りにはしません。」と。

ただそれは、勝手に自分が作りたいものを作るわけではない。


しっかりと話を聞いた上で、その想いが最高のカタチになるデザインを発想していく。

素人には、全体のバランスがわかりにくい。

だから、こうしてほしいと言われてそのままのことをしても、「アレッ???」みたいなことが多い。



そこをしっかりと説明し、そうじゃないことを納得してもらう。



だから、「こうしてください。」と言われたら必ず「なぜですか?」と聞く。




その答えが一致すればもちろんそのままそうする。




今日、「10㎝に伐ってくれ。」と言われたので、「なぜですか?」と聞いた。



その人は

「いや、虫も寄ってくるし、管理も大変だし、店の中も見えにくいし、看板も見えないし・・・」


ってほざいとったわ。


おれは、あまりに次元の低い話だと思い、

「10㎝って葉っぱ残りませんね。ない方がましだと思います。」


そう答えた。


そしたら

「そうですよね。全部とったらいいのに。そしたら花でも植えるわ。」

と・・・・・


雰囲気が違う、とかカラーが違う、とか、こんなものつくりたいとか、何か想いがあるならそのようにすればいいと思うけど、想いじゃない。ただ楽にしたいから・・・


呆れて何も言えんかったわ。


何の工夫もせず、取れば楽だから・・・


おれは思った。


この会社、のびんじゃろうなって。



おれは、自分がつくった庭を壊せと言われたことに腹立ったわけじゃない。



必要なくなったら庭もなくなるもんじゃけえな。



おれが気に食わんかったのは、その考えと態度。



まず、そんなに広い庭でもないのに、管理が大変だの虫がくるだの、そんな手間をかける余裕もない、周りを綺麗にもできない人に、人が育てられるんだろうかと思った。


それと、大事に管理しているおれらを目の前に、伐れと言い放つ気遣いも寂しいきもちになった。


おれは、独立してからはじめの三年間、ほぼ仕事がなかった。

その三年間に面倒みてくれた人がいた。

その人が、全国各地のいろんな会社に連れて行ってくれて、いろんなことを勉強させてくれた。


そこで、第一線で活躍している会社で共通していることは、整理整頓、掃除が行き届いていたことだった。


そんな会社って、社員さんもいい顔してた。



おれは思った。



掃除したり、整理整頓したりって、仕事内容を考えたら無駄な作業。

でも、その無駄な作業が人を育てるんだと。


工夫したり、考えたり、気分転換したり。。。そんな中で、人は何かを得ていくんじゃろうなって。。。




だから「手間が惜しいから伐れ。」という発想が、ほんとに悲しかった。



こんなやつが経営者なのかと・・・




とても悲しくなった。。。



作って壊してを繰り返してきた今、考えんといけんことがあると思う。



壊すという選択肢は一番最後じゃとおれは思う。



それまでに、いろんなことを工夫し、ひねりださんといけんと思う。




その工夫が、新たな道を生む。





見えている「視点」をみればいいんじゃんない。



見えてない「視点」を工夫によって探すことのできる会社がどんどん増えたらいいな。。。




そしたらもっともっと楽しいじゃろうな。。。




少なくとも自分はそうありたい。。。