自然派庭師の日々精進

~ 作庭衆 庭譚 ( にわたん ) ~ 広島県福山市 ~       ※熱いヤツ集まれ!!!

鞆の浦 「町並ひな祭り」 桑田家公開!!!

2008年02月27日 01時09分14秒 | 樹の性質、手入れに関して
鞆「町並ひな祭り」開催中。。。


3/1,2,8,9で桑田家、公開です。。。



ただし、建物内部、庭の見学は、3/2のお茶席利用者のみです。。。
お茶席は、大寄せで、一般当日参加 オッケーです。。。


今回は、手入れで主庭の結界を取り除き、通常の庭に戻しました。
さらに、中庭も以前から気になっていた植栽部分を追加し、なおしております。



どの部分をいじったのかわかるかな?



古い庭の場合、どこに何を加えたのかわからない、今まである空気を壊さない維持をする必要がある。

そんな中で、植栽に関しては、大きくなる物、枯れた物、石に関しても、建物の増築などによりおかしくなってしまった部分がよくある。
それらを修正しながら、植物を加え、石を移動し、庭を育てていく必要がある。

生活や時代と共に、庭は変化を余儀なくされる。
そして、時間と共に、庭は洗練されていく。
ついている庭師が、それに対応してやれる眼と感性、そして知識を身につけなくてはいい庭は残らないだろう。。。

そしてその考えを、しっかりお客様に伝える事。。。

それが大事だと思う。。。


桑田家では、今年「藤棚」も作り変える予定です。。。


できる範囲で少しずつ良くすればいいと俺は思う。。。





その辺も一緒にお楽しみ下さい。。。



「床庭 tokoniwa」据え付け完了。。。

2008年02月17日 00時31分04秒 | 日記
奥の部分が「床庭 tokoniwa」。。。


石加工二日目に入った日のこと、、、

なんか昼頃から、頭はフラフラするし、体がおかしいと思っていたら夕方歩けなくなり、這い蹲るようにトラックに乗りなんとか帰宅。
気づけば39度の熱。。。

寒さのあまり風呂に、はって入ったが、今度は湯船から出られない。。。

ほんまに体が動かんくなった。。。

二時間ほど湯船で寝ていたが、朝まで寝る事もできず、またまた風呂から這って出た。

その日は、朝から何も食えず、そのまま寝てしまった。

しかし、金曜日が工期だった為か、次の朝には眼が開き、体を奮い起こし、そのまま加工場へ行った。


相変わらず飯はのどを通らなかったが、一時間ほど石と格闘する中で段々のってきて、夕方には熱もふっとんどったわ^^


やっぱ気合いじゃわ^^^^^^



ということで、工期も守り、石の据え付け完了。。。


聚楽は大工の棟梁と左官屋さんにお願いしとる。。。




ちなみに、手前部分は先月作った玄関土間。



完成したらアップします。。。

床の間工事 「洞床」 。。。

2008年02月11日 22時53分45秒 | 日記
去年から続いている玄関内の工事。。。

年末に土間、腰部分を終わらせていた。



ここの仕事は家を「リフォーム」するので、庭も改造したいということで依頼があった。


そして、庭と建築は一体である事を説明し、玄関内もやることとなった。

ということで、そこから見えるすべてのものの決定を、こちらに任せてもらった。
建具、襖、壁材料、照明。

ただ、一つ重要な場所が残っている事がかなり気になっていた。

地袋」だった。

どうも空気を邪魔していた。
時代の流行が丸見えの床だった。



玄関を入ってすぐに見える重要なポイントだった。


ここを変えなければ、すべてを打ち消してしまう。



依頼主と相談。。。



いじる事になった。




今週末にその「床の間」の工事に入る。。。


床は「洞床」に決めた。

石を使った「洞床」を作る。

壁は聚楽。
聚楽ですべてを覆う。



明日は、その「石」をつくる。。。


イメージをカタチに。。。




が、肝心な「庭」の図面がいまだ書けていない・・・

いろんな問題点があり、苦戦中・・・


もう何ヶ月も考えてとるのにまだピンとこん・・・


はよ仕上げんといけんわ・・・





韓国の建築雑誌『Architecture & Culture 』2008年1月号

2008年02月05日 01時32分12秒 | MEDIA(メディア掲載)
        


韓国の建築雑誌『Architecture & Culture 』2008年1月号に

「美孔庵 MIKULAN-」

    建築:keisuke Maeda
    庭 :Zenjiro Hashimoto

で10ページにわたり掲載されました。



「real PROJECT」の特集で取り上げられています。



発行:A & C Publishing


英語の部分は解読可能。。。
ただ、韓国語は読めん。。。

誰か訳してくれ・・・

あっという間に。。。

2008年02月02日 02時28分05秒 | まちづくりに関すること
一月が終わった。。。

十二月から鬼のような毎日が続き、一月もその余波は続き、やっと落ち着き始めた。

ここ最近は、手入れ。
応援も加わり捗る毎日。。。


そういえば、年末の個展「KADOMATSU 2nd」のアップもしてないね・・・

近々アップするわ^^




以前の日記に書いた「駅前再開発」の話が、途中やめじゃったな・・・


あらすじから順に話そう。。。


今「福山駅前再開発」が進んでいる。
福山駅は、福山城のお堀を埋めて建てた建物なので、駅周辺を掘れば石垣が出てくるわけだ。

福山市の計画は、石垣を撤去してどこにでもあるチャンガラな駅前を作ろうとしている。

しかし、市民の中で最近それを見直そうという声が高まっている。
「水辺公園プロジェクト」という団体が結成され、10万票以上の署名も集まり反対運動が盛り上がっている。


以前から俺は駅前のお堀を復活するべきだと言い続けて来た。
だから、本来ならば賛成の立場だ。

しかし、その「水辺公園プロジェクト」には気になる点があり、大手を振って賛成できるわけでもなかった。



コンセプトがイマイチはっきりしていない中での運動だったからだ。

空気を作っている者ならわかると思うが、どうせやるなら500年、1000年計画で福山の空気を作っていくべきだと思う。

空想でもいいから、「こういう福山をつくっていきたいと思っています。だから、まずは水辺公園を作って歴史を残しながら作っていきませんか?」っていう感じの訴えかけをするべきだと俺は思う。



ただ「石垣保存しましょう」なんて言われても、ちょっと違和感があるわけだ。

もちろん、今回壊してしまえば、もうあの規模で石垣を積む事は予算的に不可能だと思う。
だから、壊しちゃいけんと俺も思う。


しかし、中途半端な考えで残したところで、どうなるんだ?

500年後の人類まで大事にしてもらえるんだろうか・・・

心が伝わるんか?



そんな思いがあった。



そこで、「水辺公園プロジェクト」の総会に爆弾を持って乗り込んだわけだ。


しかし、、、


そこで答えは出なかった・・・



質問をするも、サラリと交わされた・・・

というか、自爆してしまった感もあった。

何かマイナスな事を言うヤツは排除しようという雰囲気がムンムンで、この若造が!っていう感じじゃった。





自分の力のなさに、悔しさが込み上げた・・・


ほんまに悔しかった・・・





悔しさを我慢できず、年末に関係者と直接コンタクトとり、会うところまでこぎつけた。



ここまでが前回の話。。。



そして、会ってみて感じた事・・・



正直、あまり嬉しい結果ではなかった。




収穫がなかったわけではない。。。



わかってはいたものの、裏にはとてつもなく真っっっっっっ黒な世界があるという事、正規のルートじゃ、権力者じゃなきゃ太刀打ちできない事を思い知った。

更に、これもわかってはいたが、市役所はまったくやる気がない事も改めて思い知った。


あ~~~あ。。。って感じじゃわ。



ただ、ここで俺にしか出来ない一つのキーワードを耳にした。





今は言えないが、秘策は見つかった。。。





俺は、権力者にもならず、「水辺公園プロジェクト」とも違う、一市民としてそれで戦ってやる。

新種の爆弾を入手したわけじゃ^^^^^^
もちろん、仲間はおるしな^^



結局、純粋に俺は俺のやり方でやっていこうと思ったわけじゃ。


やっぱそうじゃないと面白~ないもんな~。



いち庭師のzenjiroとしてのやり方でやっていく^^






俺は、「まちづくり」に絶対に必要なことは、いつまで経っても揺るがないしっかりとしたコンセプトを守り続けるということだと思う。

そして、世代の壁を越えて、皆でつくるということ。




この二つがない限り、「まちづくり」の成功はない。







歴史を守っていく事は大事な事だ。
しかし、作っていく事も大事な事だと俺は思う。




今までの歴史を守りながら作っていく事。。。



「ものがたり」を引継ぎ、そして新たな「ものがたり」を作る事。。。



そう、俺の「作庭」そのものだ。








秘策はある・・・いつになるかわからんがつづく。。。