自然派庭師の日々精進

~ 作庭衆 庭譚 ( にわたん ) ~ 広島県福山市 ~       ※熱いヤツ集まれ!!!

市民表彰を受けて。。。

2010年11月25日 00時32分00秒 | まちづくりに関すること
福山市から「市民表彰」を受けた。


『private plots 2010 1st prize』の功績を讃えられて。。。


市長に呼ばれ、市のおっきな部屋に行った。




俺は複雑じゃった。。。







ここに来るまでに9年という歳月がかかった。。。








しかし、思いとは裏腹、この日は感慨深い一日となった・・・







独立して9年半が過ぎようとしている。


福山に戻ったとき、この福山には大きな問題が山積みだった。
今も変わらない。

縁あってか、そんな問題に直面する出来事、出逢いがたくさんあった。

何かやれと言わんばかりに・・・




「大好きな福山の為に自分にもできる事があるんじゃないか・・・」




俺は徐々にそう思い始めた。。。


そのことは、鞆の浦に関わり、景観に関わる仕事をしとる自分にとっては必然のことじゃった。

俺は、異業種交流会を結成し、よくみんなで遅くまで福山について語り合った。



政治にも踏み込んだ。


様々な試みにチャレンジした。


衆議院議員も巻き込んだ。


そして、市長も巻き込もうと思った。。。


それが三年前・・・(その頃の日記)





あの時書いたこと・・・

わかってはいたものの、裏にはとてつもなく真っっっっっっ黒な世界があるという事、正規のルートじゃ、権力者じゃなきゃ太刀打ちできない事を思い知った。

今は言えないが、秘策は見つかった。。。

俺は、権力者にもならず、「水辺公園プロジェクト」とも違う、一市民としてそれで戦ってやる。

新種の爆弾を入手したわけじゃ^^^^^^
もちろん、仲間はおるしな^^


結局、純粋に俺は俺のやり方でやっていこうと思ったわけじゃ。


やっぱそうじゃないと面白~ないもんな~。


いち庭師のzenjiroとしてのやり方でやっていく^^



・・・



そのやり方というのが、「世界一」という道じゃった。


正直、爆弾を入手したわけじゃなかった。
爆弾を入手する方法を見つけただけじゃったけど、絶対にとる気じゃった。


あの時言わんかったのは、言いたくなかったから。

現実味がないから。

大きな口を叩きたくなかったから。



権力者にはなりたくないから。。。




あまりにも大きく、遠い夢だった。


でも真剣じゃった。


本気でこの道しかないと思った。




だから俺は「世界」に出た。





国内じゃなく、色眼鏡のない「世界」に。





正直、こんなに早く結果が出るとは思ってなかった。





俺は、市長に会うまで複雑な気持ちじゃった。



なぜなら、以前俺は三年前までの二年間、市長にアポを取り続けていた。

あらゆる手を使い、俺らのような、表に出る事の無い若者とのパイプを何とか作って欲しかった。。。

しかし、それが実現する事はなかった。

そして最後に言われた言葉・・・



「わけのわからん奴には会えん・・・」



その時は、当たり前じゃと思いつつ、でも正直腹立った。。。




その「わけのわからんやつ」が三年経って「表彰」されることになんとなく複雑じゃった。





そんな気持ちの中、俺は市長と一対一の歓談をした。



なぜ、市が動けないのか。。。


おれは、ヨーロッパに行き、気付いたことがある。




人の意識の差・・・




それがなぜなのかもわかる。


何が一番必要なのか。


今回自分が海外から持って帰った宝を胸に・・・





市長との話の中でこんな話をした。





「長期のビジョンで福山をつくる努力をしてほしい。その為の仲間は私の周りにたくさんいます。その人材を使って欲しい。」



市長はこう答えた。


「今はすぐに結果を求められる。
 来年結果をださなければ住民からNOと言われる。難しい問題です。

 私は昔イギリスにいたことがある。その時の都市計画に驚いた。
 たいした工事はしてないのに、100年かけてやると言っていた。
 何でこんな工事に100年もかかるのかと驚いたことがある。日本じゃ考えられない。。。」



俺はこう答えた。

「なぜ、大したことのない工事に100年かけるのか、私にはわかります。

 
 残す為です。


 より多くの人に歴史を大切にするという意識を持たせる為です。

 5年や10年で出来てしまうものはすぐになくなります。なぜなら、そこに一代しか関わらないからです。
 一代で作ったものは一代でなくなります。100年で作るには、3代、4代の人が関わります。
 受け継ぐにつれ、その重みを実感していくのです。

 そして、そこに関わる人数は、単に4倍ではなく、計り知れない人数になるのです。


 そして、その人の心のリレーこそが「文化」に発展するのです。


 難しいのはわかります。みなさんが、本意ではないことが多々あることもよくわかります。


 でも、それがわかるなら、一緒に第一歩を踏み出しましょう。

 一人では何もできません。みんなでやっていくのです。

 少しずつでもいい。民意を変えていくのです。。。」



その他、たくさんの話をした。



市長との歓談後、副市長、秘書、広報課、その他部署の課長など、たくさんの人達とお話した。




一人一人は決して悪くない。



みんな心は持っている。



俺はみんなに言った。


「私は三年前、あなたたちに相手にもされませんでした。

 しかし、皆さんを責めるつもりはありません。

 いろんな問題もありますが、それも責めるつもりはありません。


 しかし、このままでいいとも思いません。


 一緒にやりましょう。

 楽しんで頑張れる福山に、長い眼で見てやっていきましょう。


 あなたたちだけじゃなく、私たちと一緒に。。。」



偉そうだったかもしれない。


でも、これは俺の本心です。



こう、言えるまでに長い年月がかかりました。



三年前には、この言葉は言えんかったじゃろう。。。



あのころと変わらなかったこと、それは「福山が好きだ」ということ。





でも、三年前の文章から変わったことが一つだけある。




それは、この文章。。。

更に、これもわかってはいたが、市役所はまったくやる気がない事も改めて思い知った。



これは間違っている。




今の俺はそうは思っていない。








誰かを責めてもなにも生まれない。




敵を敵だと思っていては何も変わらない。




結果がでなければ叩く、失敗すればまず叩く、そんな批判はもうたくさんじゃ。


すべてを自分に置き換えて、考えよう。。。







しっかり一人一人を見つめ、前へ進んでいける道を、俺らがつくっていく。





そう、たくさんの仲間と共に。。。






ついに種を撒く時が来た。。。





そんな気分です・・・





コンペの受賞を受け、たくさんのモノをもらった。。。





この環境に心から感謝しています。。。




まだまだできる事がたくさんある。。。


道は拓けてくる。。。




必ず・・・





楽しみじゃわ~~~~これから^^



広島ホームテレビ 待望の『密着第三弾』 放送日決定。。。

2010年11月09日 00時05分04秒 | MEDIA(メディア掲載)
約二年間密着し続けてくれている「広島ホームテレビ」。。。


あの頃、「海外コンペとれたらすげーなー。」って話してたのを鮮明に覚えとる。


その時のディレクター 香川さん、そして、カメラマンのナカジーはもう福山にはいない。


にもかかわらず、引継ぎをしてまで追い続けてくれた新田くん、岡ちゃん、そして、あのときと変わらないアシスタントのマリリン。。。


本当にありがたい事だと思う。。。



そんな「広島ホームテレビ」が待望の『密着第三弾』を放送してくれることになりました。



ほんとに感慨深い思いです。。。



三年前「RCCテレビ 恵木ちゃん」が俺を発掘してくれてTVに初登場した。

その後、「ホームテレビ」、「広テレ」と輪は広がった。。。



三年、そして、二年前に俺が彼らと約束した事。。。



それは、



「必ずみんなで海外に行こう!このメンバーで。。。楽しんで、嬉しそうに、日々少しずつ、密着してくれた恩は忘れない。みんなを必ず出世させる!俺ががんばる!!!」


俺は彼らと共に現場でお茶をした。。。


飯をくった。。。



彼らも今や立派な「team NIWATAN」なのです。。。




そんな彼らが、少し成長できた俺の姿を「映像」というカタチで放映してくれます。。。



2010年11/11(木) 18:15くらいから18:45くらいまでに始まる、前回同様10~15分間。。。



今回は、受賞の事、去年作った『20cmの庭 「」の庭』など、楽しい放送が期待されます。。。



皆さんに見ていただければ嬉しく思います。。。


お楽しみに!!!





ここ最近の出来事。。。

2010年11月08日 01時50分05秒 | 日記
無事、祝賀会も終了した。

「Leben:」のオープンも最高のSignを提供することができた。


たくさんのメディアから取材も受けた。


飲みも続き、またOffice訪問者も多く、たくさんの人が激励に来てくれた。




そんな中、自分が庭師をやっていることの根本、軸、いろんなことを考える。。。




そこで行き着くところは「人」に他ならない。



たくさんの事を考え、たくさんの事に気付く。。。




自分がやりたいこと。。。




完全に見えとる。




それをやる為に、庭師をやり続ける。。。




続ける。。。



そこに大きな意味がある。




これ以上に大変な事はないかもしれない。



どうなるかわからん。



でも、今出来る幸せに気付けた自分を信じてやり続ける。



そうしかできん。。。



世の中に正解なんて存在せんのんじゃけえ。。。




正解にするか、不正解にするかは自分次第じゃ。。。




そう信じて続ける。




自分と闘うだけ。





それにどれだけ向き合えるかで、ツクルモノ、生き様は大きく変わる。





笑顔が見たい。。。




しかし、それはただ単に笑った顔じゃない。


苦しみ、悩み、それを抜け出したときの爽快な笑顔。。。




それは、自分にも一番感じる事。。。


楽しいだけが幸せじゃない。


苦しい時も、辛い時も、それも幸せなんじゃ。



でも一人じゃない。



それ以上に幸せな事はない。




自分を信じ、やり続ける事。。。



ただそれだけじゃな。