無趣味な多趣味

私の周りで起こっている事その時思った事それに趣味としている事

アンティーク石油ストーブのお話・・・太古の昔から受け継いだDNA編

2013年12月09日 15時55分50秒 | アンティーク石油ストーブのお話
秋です。・・・ん!?・・・
もう12月か!?・・・冬でした。・・・
ということで冬の軽井沢・・・幌を開けたアウディ・・・走り抜ける並木道・・・
(Photo by 嫁さんのiPhone5S)

・・・下界に戻ると・・・カラフルに装飾されたツリーに

稼ぎ時のカーネルサンダースの衣装が・・・クリスマスム~ド・・・

朝方の外気温はとっくに一桁・・・そんな私の元に荷物が届きました。・・・
さて・・・中身はというと・・・ニッセン開放式石油ストーブ・・・の・・・文字・・・
へっへっへっへ~・・・とうとう来たぜ~ぃ・・・
この小汚いダンボールの中には!なんと!1982年式(今から31年前)の石油ストーブが入っているのです。・・・
しかも!・・・新品未使用品!!・・・で・・・どんな石油ストーブかというと・・・
(またまた物置と化している事務所内での撮影の為、背景が汚くてスミマセン)

・・・組みあがった姿がコレ・・・
スタンダードな開放式(箱型の中に燃焼部分があり部屋の隅におけるタイプ)・・・
あまりに見慣れた姿で石油ストーブに興味のない方がみればコレほどつまらないものはないのかナ?・・・
でも!・・・唯一無比のコノ機種・・・実は、チムニー(燃焼筒)部分に使っているのは耐熱ガラスを使ったホヤなのです。・・・
あの石油ランプと同じ・・・ガラス製ホヤ・・・マニア心を揺さぶる石油ストーブなのです。

まずは注油・・・ここは1982年式に敬意を払って古式ゆかしき従来型の通称チュッパチュッパを使いましょう・・・
ん~・・・結構、めんどくせぇ~・・・
しかもタンク一体型なのでいちいち注油の際には重たいポリタンクを持っていかなくてはならない・・・
いゃっ!この不自由さが良いのダ!!

・・・ということで・・・油糧計の針が上がってきました。・・・
こういうところは現代のものに比べるとコストが掛かっています。・・・
燃料満タン・・・心も満タン・・・になるまでしばし注油・・・
ジュコン~ジュコン~ジュコン~(給油している音)

初めて使用するときの儀式・・・芯に十分、灯油が染み込むまで・・・待つ・・・
そしてダイヤルを回し・・・点火スイッチをオ~ン!!

・・・スパーク式ではありません・・・熱線式の点火装置・・・ジュワ~っと・・・
たっぷり灯油が染み込んだ新品の芯に・・・灯します。

ブォワッブォワッブォワッ・・・・・・・・ジ~~~~~~~・・・・・・・
ブォワッブォワッブォワッ・・・・・シュォワ~~~~~~~・・・・
(燃焼し始めた音)・・・一人、黙って・・・ジ~ッと見ていると・・・淡いオレンジ色のリングが・・・

ん~・・・なんて美しい・・・ガラスホヤの中で・・・力強く燃え上がる灯火(ともしび)・・・
コレこそ・・・アンティーク石油ストーブの醍醐味なのです。・・・太古の昔からヒトは炎を操り暮らしてきました。・・・
揺らいでいる炎を見ていると・・・私の体の中にある・・・太古の昔から受け継いできたDNAが・・・
なんだかホッとしたような安堵感が蘇ります。・・・



「只今、出向先より戻りました!1967年式アラジンブルーフレームです!・・・って・・・アレ!?」

2012年10月16日 09時59分44秒 | アンティーク石油ストーブのお話
妹一家が住む家はログハウスです。
私の家より北山にあるため冬は寒いのです。
暖房器具といえば薪ストーブです。私の家にはない薪ストーブ・・・
イメージからして着火するのにテマがかかり温まるまで時間がかかり煙でイブくて・・・
と・・・思い・・・去年の今頃、石油ストーブマニアの私のコレクション
(ピーク時は20台くらい持っていた)の中から一台あげました。・・・
が・・・妹が言うには薪ストーブの方が全然良いとのことで返品だそうです。・・・
そんな妹のウチに出向(?)していた私の石油ストーブが久方ぶりに帰ってまいりました。・・・
「只今、出向先より戻りました!1967年式アラジン・ブルーフレームです!・・・って・・・アレ!?・・・
あんなに居た同僚たちは?」・・・
そうです。・・・石油ストーブコレクターだった私は、迫り来る不条理な金額を請求する税金の請求書達の為・・・
泣く泣く・・・彼の同僚たちであった他のアラジン・ブルーフレームを転売してしまったのです。・・・
がらんとした私の事務所の中で(実は清清していてコレはコレで良いと思う)・・・ポツンと一台・・・
1967年式アラジン・ブルーフレーム(実は私と同い年)に炎が灯っています。・・・

石油ストーブのお話・・・大震災で活躍した編

2011年12月16日 13時40分44秒 | アンティーク石油ストーブのお話
今年を振り返ると・・・3月11日に・・・あの・・・1000年に一度の大震災といわれる東日本大震災がありました。・・・
その影響でコレほど安全で無害な電力供給システムはない・・・と・・・建設当時・・・パンフレットを地元住民の人たちに配り・・・
結果的にその人たちや全世界をダマしていた東電と国のテイタラクの産物・・・原子力発電所・・・
フランスの手助けを断ったくせに・・・オノレらは何もできず・・・もろくも壊れ・・・大爆発し・・・
計画停電・・・ライフラインの閉鎖・・・残骸と亡骸の山のなかを逃げ延びた人たち・・・すしずめの一時避難所で・・・
唯一・・・この人たちを温めてあげることができた・・・石油ストーブ・・・の・・・お話です。・・・
石油ストーブコレクターの私(あまりにディープな趣味なので同胞に会ったことがない)・・・
1960年代の品から現代でも現行で売っている品まで色々コレクションしております。・・・
そのなかの一台・・・写真はあの大震災で避難所の人たちを温めていたのと同系機種のコロナSL-22DKです。
近年の品ですので火力の強弱や電池による自動点火や自動消火装置などそつなくこなせるコロナが造った最高の一台です。・・・
家庭用の石油ストーブより大型で発熱量も大きく公民館やカルチャースクールの教室など広い空間を温める用に売れた品です。・・・
避難所になった体育館や公民館にもコレと同じものがあったのでしょう(メディアで避難所の様子を見たときに映っていた)・・・
真っ暗な停電の中・・・避難所の人たちは唯一の暖房器具(100V電源がなくても灯油と電池さえあれば使える)だった・・・
この石油ストーブの覗き窓から見えるオレンジの炎を・・・
どんな気持ちで見つめていたのでしょう?・・・

肩が痛い

2011年12月14日 07時59分06秒 | アンティーク石油ストーブのお話

実はここの所・・・ず~っと左側の肩が痛いのです。・・・特にあおむけで寝た体制になると痛いのです。・・・
ストレッチ体操をしたせい?(筋トレやって痛くなるのではしないほうがよい)
鉄棒にぶら下がったせい?(体重100キロを支えきれなかったのか!)
仕事のせい?(いやソコまで仕事を頑張っていないでしょ!と皆に言われる)・・・
ん~・・・鉄棒かナ!?・・・寒い朝、公園にあった鉄棒をみて・・・
ふと・・・ぶら下がってみたくなり・・・ソレがいけなかった・・・
もう・・・少年の頃とは体重が違う・・・
そんな事などすっかり忘れて・・・エイ!(ピョン)・・・グキ!!・・・
アレだな!・・・毎週通っている○藤歯科医院・・・診察台にあおむけになるのが辛いのです。・・・
歯科治療中は痛くないのですが(さすがの○藤先生のゴッドハンドなのです)・・・
左肩が!・・・痛いのです。・・・なので高い入浴剤を入れたお風呂に浸かったり・・・
高い湿布剤を貼ったり・・・タダのマッサージチェアーでもんでみたり・・・
いろいろ試しているのですが全部ダメです。・・・コレはいよいよ・・・整骨医院・・・
そうだ!○渕先生のところへ行くしかない!・・・
写真は、先日買った簡易的なガイガーカウンター(放射能測定器)を学校から帰ってきた次男坊の制服の左肩でパチリ・・・
の・・・写真でした。・・・数値が高いのか?低いのか?・・・
はたしてこのガイガーカウンターはアテになるのか?ならないのか?・・・
後ろのアラジンシルバークィーン(1960年型メイドイングレイトブリティッシュイングランド製)も心配そうな顔をしています。

石油ストーブのお話・・・アラジン・ブルーフレーム(並行輸入品)編

2011年11月15日 18時28分09秒 | アンティーク石油ストーブのお話

石油ストーブコレクターの私・・・先日もう一台のアラジン・ブルーフレームのレストアが完成しました。・・・
P15シリーズH2201型ブルーフレームです。・・・45年以上前の並行輸入品です。・・・
チムニーの裏側にあるコーションラベルが英語表記です。・・・
で・・・表のウイックハンドルの操作方法が日本語表記なのです。・・・
真鍮製のタンクの塗装がだいぶ剥げていますがコレはコレで味があってよいのです。・・・
希少なP15シリーズ用オリジナル芯も再使用したかったのですがおもいっきり張り付いていたのでバリバリ剥がして撤去しました。・・・で・・・もう一台の柳瀬ディラー物(前々回お話したヤツ・・・
後ろでダンマリしているヤツ)の芯を移植しました。・・・
で・・・何十年もの眠りから覚めたP15シリーズH2011型ブルーフレームの写真です。・・・
「ホワァ~イ!?ココハ・イッタイドコデスカ!?・・・
ワタシ・・・マタ・・・カツヤクデキルノデスカ~!・・・ウレシ~デ~ス!!」・・・
と・・・言っているような声が聞こえてきそう・・・で・・・新しいP15シリーズ用の芯はオーダー済みです。・・・
後ろの柳瀬ディーラー物が「オイオイ・・・新参者にオレの大事な芯を取られちゃったョ・・・
新しい芯・・・早く来ないかな~」・・・と・・・言っているような声が聞こえてきそう・・・です。

ポケットに入ったままの・・・

2011年11月03日 16時11分40秒 | アンティーク石油ストーブのお話
祝日だというのに今朝早くからお仕事です。・・・
あまりの寒さの為、倉庫に脱ぎ捨ててあったMA-1を着ました。(洗っていないままほったらかしだった)・・・
ポケットの中には先シーズン最後に着た時に鼻をかんだティッシュが丸めて入っていました。(キモ!)・・・
と言うことで私の大好きなアンティーク石油ストーブのお話です。(ダレも興味ないか?)・・・
写真の品は1967製アラジンブルーフレームP16シリーズ極初期型で・・・なんと!ヤナセ純正赤ノブ付きです。・・・
これより前のモデルはウイックハンドルが上向きで何回も回さなければ芯の上げ下げができませんでした。・・・
が・・・このモデルになり斜め横にウイックハンドルのシャフト
(なんとも頼りないシャフトなので前のオーナーが乱暴に扱った個体は大抵壊れています)を貫通させております・・・
ので・・・ハンドルを回した分だけ芯を上げ下げができるのです。・・・で・・・そのハンドルは当時のディーラーだった簗瀬(今のYANASE自動車)が別注で付けさせた・・・
とされている真っ赤なベークライト製ハンドル(激レア品!)が付いているモデルなのです。・・・
44年以上前のモデルですがこの型より芯は現行型のブルーフレームとず~っと共通ですので
地元のDIYショップで購入できます。・・・漆黒の筒闇の中に美しい蒼炎が揺らいでいる姿は今でも現役です。・・・
ブルーフレームシリーズの中でこのモデルが私的に一番好きです。

実は私・・・同じ趣味だという人がほとんど居ないコレクターなのです!

2011年10月27日 17時36分28秒 | アンティーク石油ストーブのお話
夕方、現場から事務所に帰ってきたら・・・寒い!・・・
ズルッ・・・ガシャン(自転車を倒した音)・・・「あららら(独り言)」・・・
自転車の奥にある石油ストーブを引っ張り出して・・・
ジュ~コンジュ~コンジュ~コン(給油している音)・・・
しばし芯まで灯油が滴ったら・・・ジュポッ!(点火した音)・・・
ちりちりちりちり(炎が付いた音)・・・
ギュシュヲアシャン!(筒をセットした音)・・・
ブ~ルルルルルルル(リング状に炎が上がってきた音)・・・
ピチン・・・
パチン・・・(鉄が熱で伸びてきた音)・・・
そして・・・45年以上前からの鉄が熱であぶられてきた・・・
コレでしか漂わない・・・独特な香りが立ち込めてきました。(ん~このディープな世界がタマリマセンな~)・・・
「はぁ~(温まってきて安心した・・・独り言)」・・・
とうとう冬がやってきます。・・・北の方では雪景色の映像がニュースで流れています。・・・
そうです!・・・私の大好きな!・・・
石油ストーブの季節です!(実は私、同じ趣味だという人がほとんど居ないアンティーク石油ストーブのコレクターなのです)・・・
写真は1966年以前製(ちゃんとした文献がない為はっきりした製造年が不明)
アラジンブルーフレームオイルヒーターH42201型(アラジンブランドで売り出したブルーフレームの極初期型)
に火を灯した写真です。(後ろに見えるのはナント!当時物の元箱付き!)・・・
私が1967年生まれですから・・・私が生まれる前からこの世に石油ストーブとして存在している品なのです。・・・
で・・・今でも現役です。・・・・・・ん~・・・何とも考え深いわびさびの世界・・・アラジンにやかんを乗せ・・・
のぞき窓から見える蒼炎を一人でボーッとを見つめながら物思いにふけっていると・・・
チーーーー(お湯が沸く音)・・・「さて・・・お湯も沸いたことだし・・・
冷蔵庫にある・・・ノンアルコールビールでも飲もうかナ!」・・・
「やかんのお湯はカンケーねージャン!!」・・・
ひとりボケツッコミをしている私でした。

暖と明かり

2011年03月24日 19時10分09秒 | アンティーク石油ストーブのお話

大地震の影響で未だに群馬県もエリア停電と燃料不足です。・・・
県内のガソリンスタンドは閉店ばかりです。・・・
なんとか営業しているお店は朝から長蛇の列です。・・・
が・・・私はちょうど長野県に通うお仕事中なのでクルマのガソリンは何とか給油できています
(レギュラー150円以上するケド仕方ない)・・・
が・・・灯油が入手困難です。・・・
さすがに長野県でも灯油が売っていません・・・
私はストックしている灯油があるので
今のところ困っていませんがこのまま灯油がなければ私の大好きな石油ストーブに火か灯せません!・・・
ん!?・・・火が灯る!?・・・
暖と明かり?・・・そうです!・・・
石油ストーブは暖かさと明かりがあるのです!・・・
一石二鳥なのです!・・・しかも停電していても使えるのです!・・・
最近流行のオール電化住宅ですと停電中は明かりはおろか暖房も使えません・・・
しかも住宅用保険の関係で宅内での石油ストーブが使えません・・・
なんとも可愛そうです・・・「はぁ~!?このオール電化が主流な世の中で石油ストーブだってぇ~!だせ~!」・・・
と・・・バカにしていた友達から「あのぉ~スミマセンが石油ストーブ~貸してもらえませんか~?・・・
停電中で~寒くて~暗くて~困っていますぅ~!」・・・
なんて電話がきます。

石油ストーブのお話・・・美しいデザイン

2011年02月22日 11時07分43秒 | アンティーク石油ストーブのお話

鬱な話ばかりしていると死んでしまいそうなので・・・
私の大好きな石油ストーブのお話です。・・・
1968年式ミツビシエレクトリック社製KC-181型です。
当時、家電を作っていた三菱電機が石油ストーブも造っておりました。
内部構造はアメリカのパーフェクションを真似ています。
燃焼率もパーフェクション並みに豪快です。
トッププレートに置いたヤカンのお湯もすぐに沸きます。
朱色のタンクに薄灰色のチムニーがなんとも日本的に美しいボディーです。
そしてKC-181型の最大の特徴である琺瑯越しに見えるオレンジ色の美しい炎・・・
ん~・・・コレをデザインした方は素晴らしいと思います。・・・

石油ストーブのお話・・・ブルーフレームだょ!全員集合!編

2010年12月14日 08時25分51秒 | アンティーク石油ストーブのお話
石油ストーブのお話・・・
アラジン・ブルーフレームは、
アラジン社になる前の(IR)を入れて1957年初期型から現在まで(通算53年間)ず~っと存在します。・・・
一貫して基本的スタイルを継承して・・・その時代の安全基準に(転倒消火・耐震消火・触媒・など)合わせて・・・
生き延びてきました。・・・
ので・・・現行機種には使いやすさと安全性が有り・・・
アンティーク品には、その時代から存在してきたワビサビが有ります。・・・
そんなブルーフレームが大好きで・・・この有様です。・・・
写真撮影の為、全部ブルーフレーム点火状態にしました。・・・ん~!・・・
暑い!!

石油ストーブのお話・・・なぜ?こだわるのか!?編

2010年12月11日 12時13分32秒 | アンティーク石油ストーブのお話
石油ストーブのお話・・・
朝起きると北の山が白くなっています。・・・
そろそろ平野部にも雪が降るでしょう・・・
さぁ!・・・石油ストーブのシーズンです!・・・
心も体も温まる・・・石油ストーブ!・・・
ん?・・・ファンヒーターやエアコンではダメなの?・・・
コッチの方が安全だし!臭くないし!めんどくさくも無いじゃん!・・・
確かに体は温まるが・・・
心まで温まらないのです・・・

石油ストーブのお話・・・ブルーフレーム・魅惑の弐号機編

2010年12月10日 09時17分32秒 | アンティーク石油ストーブのお話
石油ストーブのお話・・・
1960年代、当時の簗瀬商事(ヤナセ)が正規輸入していたアラジン・ブルーフレームが
日本の富裕層の間で爆発的に売れました。・・・
そんなブルーフレームがモデルチェンジをしましてH42205型となりました。
いままで頼りない4本足が8本となり細かいところも変更されています。
写真は初号機と弐号機を並べて撮りました。
「あぁ~ここも違う・・・そこも違う~」なんて見比べております。・・・
やはり歴代のアラジン・ブルーフレームの中ではこの15シリーズのスタイルが可愛いです。・・・
耳つきクリップ(頭の部分)・
リブなしトップカバー(天板)・
いくつものアールで構成されているキャリングハンドル(初号機は抜け止めクリップなし)・
琺瑯仕上げのボイリングリング(天板をはずした所・ヤカンを載せるときスッポリ収まる)・
上向きクリップ(チムニをロックしている所です。初号機はバネが不良でダランとしています)・
剥き出し穴あきギャラリー(現代のはカバーで隠れている)・
上向きウイックハンドル(芯を上げ下げするハンドル・
同じ真鍮製なのに仕上げの色が違う)・
アールラインの美しいオール真鍮製燃料タンク(職人手作業のハンダ付け仕上げ)・
簗瀬商事の付けたコーションラベル(取扱説明の文面が面白い)・
ブルーフレーム独特のボディーカラー(デラックスシリーズは白ですがやはりアラジンのイメージカラーはこの色)・
そしてマイカ(覗き窓)ごしに見える漆黒の世界に揺らいでいる(ブルーフレーム)青炎!・・・
ん~・・・15シリーズのブルーフレーム・魅惑の初号機&弐号機・・・
でした。

石油ストーブのお話・・・ブルーフレーム・魅惑の初号機編

2010年12月09日 09時37分34秒 | アンティーク石油ストーブのお話
石油ストーブのお話・・・
先日、届いたアラジン・ブルーフレーム・H42201型です。
1960年頃アラジンブランドになってから初めてリリースされたブルーフレームです。・・・
ので・・・ブルーフレーム的に言うと・・・魅惑の初号機です。・・・
50年前に簗瀬商事がイギリスのアラジン社から正規輸入した物です。・・・
で・・・お決まりのサラっと調整しただけで見事に蘇りました。
(何十年間も眠っていた物でもだいたい再生できるところがスゴい)・・・
綺麗なブルーフレームがマイカの中で揺らいでおります。・・・
そして懐かしい昭和の暖かい匂いがしてきました。・・・
さらにビックリなのが当時の梱包用のダンボール箱!・・・
紙質や印刷方法など近代のダンボールとは全然違います。・・・
本体同様50年間生き残ってきた・・・
このダンボール箱(大抵、つぶされて燃やされるか捨てられる)・・・
本体同様にコレもまた強烈なオーラを発しております。・・・
YANASETRAD BFH KOBE と書かれたシールが貼られているので・・・
50年前・・・
このダンボール箱に入ったアラジン・ブルーフレームは
神戸あたりの裕福な家庭(当時のブルーフレームは高級品)に行ったのでしょう・・・
そして50年後・・・
また・・・このダンボール箱に入って・・・
群馬の私のところまでやってきました。

石油ストーブのお話・・・パーフェクション編

2010年12月08日 08時55分11秒 | アンティーク石油ストーブのお話
石油ストーブのお話・・・
薄茶色と白のコントラストが美しい琺瑯加工されたボディーに燃焼部分をガラス胴で(炎)を素敵に演出している・・・
とても個性的な外観に一目見ただけで忘れられないスタイルです。・・・
パーフェクション750デラックス・・・
1970年代の品で日本のメーカーがノックダウン生産していました。・・・
オリジナルはアメリカ製でメッキの仕上げと塗装が若干違います。・・・
パーフェクションを開発したアメリカのハップ社は歴史があって1888年創業だそうです。・・・
が・・・1980年代以降のパーフェクションが無いのでこの品が生まれた頃にハップ社はなくなってしまったようです。・・・
元がアメリカ製だけあって発熱量がダイナミックです。・・・
かなり暖かいです。・・・
ので・・・灯油の消費量もダイナミックです。・・・
そのくせ燃料タンクが小さいので頻繁に給油が必要です。・・・
が・・・この石油ストーブの素晴らしいところは屋外での使用です。・・・
多少の風が吹いていても炎が消えません(他の石油ストーブは、ほとんど消えてしまう)・・・
ので・・・寒い屋外にて暖を取りたいときに重宝します。・・・
寒い日に庭でこのパーフェクションを使っていると
面識の無いような散歩中の人(よっぽどヒマな人)が燃え盛る炎に寄ってきます。・・・
そしてストーブの周りに集まってきて暖を取りながら世間話なんかしています。・・・
物言わぬ石油ストーブですが自然と人を引き付けるそんなパーフェクション750デラックスなのです。

石油ストーブのお話・・・ブルーフレーム・光と影の(オクト・パチ)編

2010年12月07日 15時40分41秒 | アンティーク石油ストーブのお話
石油ストーブのお話・・・
もう一台ある綺麗なH42205型(通称オクトパス)の写真です。・・・
アラジン・ブルーフレームという王道レーベルの元に表舞台で活躍しています。
こちらのオクトパスは入手した時の状態が良かった(ほとんど未使用状態で何十年もの間、倉庫で眠っていた品)
ので全部バラして磨けるところは磨き込んで消耗品(芯・マイカ)を交換しました。・・・
ので・・・43年以上前の品とは思えない光を放っております。・・・
が・・・光を放っているダケです。・・・影から強烈なオーラを放っているのは・・・
後ろにあるR.A.M.S.A(コレも以前ご紹介した)です。
正式な姉妹品という文献がない以上、R.A.M.S.Aはず~っとパチ物扱いされてきまた。・・・
いわゆる影の存在です。・・・
が・・・よ~く見てみると・・・
焼剥げた天板・クラッグの入った琺瑯・ゆがんだフレーム・へこんだタンク・ツルツルになったウイックハンドル・・・
どれほどこの石油ストーブが長い間使われてきたか・・・物語っています。・・・まさに・・・
物言わぬ石油ストーブがオーラを発して語りかけてきます。・・・