西分堂日記

書画を趣味にする私が、感じたこと見聞きしたこと、たまに、自作の書画を掲載できれば、と思います。

龍(甲骨文字)

2010年03月01日 | 古代文字
龍(甲骨文字)半紙。
殷の時代、
亀の甲羅や獣の骨に傷をつけて書いた文字で、
火で炙った後にできる亀裂の入り方で、
占った、と伝えられる甲骨文字。
漢字の元祖にして、典型的な象形文字だけに、
魅力溢れる字体が多い。

米フツの蜀素帖は自分なりに努力をした、
と思っている。
「書家にして行書を得意としない書家はいない」
と言われるくらい、無くてはならないものらしい。
確かに実用性は高く、
特に私の場合、画の筆使いに関連して、
恩恵も大きいと感じている。
頑張らなきゃ、と思いつつ、
「私は行書に向いていない」
とか、うつうつと考えていた。
ここの所、お稽古の練習にも身が入らないでいた。
何とかして、米フツから逃れる手段は無いか、
いっその事、
行書を御仕舞いにする方便がどこかにないものか、
ああでもない、こうでもないと
考え喘いでいた。
既に始まっているK書道展も出かける気力が失せていた。

とは言え、そんなことばかり言っていられない。
昨日の日曜に、都心に出かけたついでに
上野に寄った。
やっぱり、書は理屈じゃない。
Y書展の入り口に並ぶ幹部の先生方の作品の中に、
参考になりそうな行書が多く並んでいて、
もう少しやる気が出てきた。
会期中に何とかもう一度出かけて、
ゆっくりとしっかり拝見することにしよう。





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