西分堂日記

書画を趣味にする私が、感じたこと見聞きしたこと、たまに、自作の書画を掲載できれば、と思います。

臨米フツ王献之(H28.8)

2016年08月08日 | 臨米フツ 

北宋の書家米フツは、書技に優れ、

その時代、書を芸術として意識した人数少ないため、

当時は奇人変人と扱われていた。

今では玄人好みの書家の間で高く評価さるようになった。

特に、読売系の漢字書道で、その傾向が強うようである。

そのため、好むと好まざるに関わらず、書道を学ぶ私は何度となく米フツに遭遇する。

好き嫌いでいうと、今では訳が分からない状態になってきている。

 

書道を始めたころは、王羲之や王鐸の書法のイメージが強かったため、とても違和感を感じた。

王羲之のさらっとした字に比べて、米フツの字は脂ぎって感じられるからである。

その後、王羲之や王鐸を学ぶ機会もなく、ただ、ひたすら米フツに遭遇した。

だから、私にとっては米フツに違和感を感じる隙は無くなってしまった。

今の先生は長い間、王羲之、顔真卿、王鐸を中心に学ばれた方なので、

米フツを臨書されても、どこか王羲之風だったり、王鐸のようだったりする。

原本を公開してくださらないのは唯一の不満ではあるが・・・・・

毎月、立派な条幅手本をくださることに深く感謝している。

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。