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北宋の書家米フツは、書技に優れ、
その時代、書を芸術として意識した人数少ないため、
当時は奇人変人と扱われていた。
今では玄人好みの書家の間で高く評価さるようになった。
特に、読売系の漢字書道で、その傾向が強うようである。
そのため、好むと好まざるに関わらず、書道を学ぶ私は何度となく米フツに遭遇する。
好き嫌いでいうと、今では訳が分からない状態になってきている。
書道を始めたころは、王羲之や王鐸の書法のイメージが強かったため、とても違和感を感じた。
王羲之のさらっとした字に比べて、米フツの字は脂ぎって感じられるからである。
その後、王羲之や王鐸を学ぶ機会もなく、ただ、ひたすら米フツに遭遇した。
だから、私にとっては米フツに違和感を感じる隙は無くなってしまった。
今の先生は長い間、王羲之、顔真卿、王鐸を中心に学ばれた方なので、
米フツを臨書されても、どこか王羲之風だったり、王鐸のようだったりする。
原本を公開してくださらないのは唯一の不満ではあるが・・・・・
毎月、立派な条幅手本をくださることに深く感謝している。