夜辞西陵館
霜谷猿叫歇
津卒未具舟
天険不可越
夜、西陵の館を去る時、
霜深い谷は猿の叫び声もやんで
船頭はいまだ舟の準備もせず、
さりとて天険は
人力では越えることはできないだろう
お気に入りの中国半紙「菅公」に鉄斎墨を摺って「書芸一品」を少し加えて書いた。
前に「摺った墨に墨汁を加えては美しい墨色が台無しでしょう」と指摘されたことがあるが、
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能旦攻真草今
米芾蜀素帖を臨書した時の記憶がやくにたっているが、
違いは、といわれると、ちょっと困る。
蔵鋒を強調して、ゆっくり目に書いて、
紙に黒い墨をたっふり残すことかなぁ ?
このごろ思うんだけど、
墨をたっぶりつけて、筆を良く動かすと、
魔法が起きて、素敵な形ができやすい。
墨に魔法が掛る、と私はしんじている。
身体が不自由 . . . 本文を読む
竹林院小堂張(顔眞卿 述張長史筆法十二意)
顔真卿といっも源本は肉筆でなくて石碑の拓本。
しばらく書いていたら、米フツ蜀素帖みたいになってきてしまった。
一時、真剣にやったからだろう。
たぶん、書道の勉強とは、たぶんそういうもので、
初めに倣ったものが、いつまでも手が覚えているのだ、
多分そういうものだと思った。
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北魏墓誌銘の一つ、実用書の練習にイイらしい。
小筆が見当たらないので、筆ペン。
お気に入りの筆屋さん「あかしや」の筆ペン。
残念ながら新品でないので、筆先が利かない。
少し離れると、細部はあまり気にならない。
字の大きさ、字間、行間、ある程度揃っていると、
まぁまぁ、見れる感じ。
紙は雁皮紙の写経用紙。
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