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落書き帳(旧「皇居の落書き」)

皇室評論家に騙されるな

秋篠宮家の野望

2025-06-27 22:46:11 | 皇室の話(3)
令和7年6月29日は秋篠宮同妃両殿下の結婚35周年となるようで、秋篠宮家についての記事を最近見かける。

「週刊女性」令和7年7月1日・8日号に「人間ドキュメント/秋篠宮さま(59)紀子さま(58)」と題する記事が掲載されている。

江森啓治氏による記事だ。

どうでもいいと言えばどうでもいい話だが、記事の「人間ドキュメント」の題字は永六輔氏とある。
永六輔氏と言えば、秋篠宮殿下は加茂さくらの子だというデマを流した人として有名だけれども、この記事の編集者は知らなかったのだろうか。
ちょっと微妙な気持ちになってしまった。

さて、記事を読み進めると、紀子妃殿下は、皇室の世界に入って、あまり相談できる相手もいない中、一生懸命やってこられたのだろうなというのが実感させられる。
難しい人生を歩んでおられるのは間違いないであろう。

ただ、皇室典範改正の関係で、以下の記載がある。

-----引用開始-----
しかし、これに待ったをかけたのが、紀子さまの懐妊だった。‘06年2月、紀子さまが第3子を懐妊したことが判明すると、改正に慎重な意見が増え、政府は通常国会への改正案提出を見送った。そして、同じ年の9月6日、悠仁さまが誕生すると政府は皇室典範改正を断念した。
-----引用終了-----

皇室制度に関する議論がなかなか進まないのは、国会議員の怠慢というだけではなく、皇室の側が何を考えているのかが分からない、というのが最大の原因ではないだろうか。

これまでの皇室のご活動、ご発言を見れば、男系固執のようには思われない。
しかし、重要なタイミングで、ご懐妊して、男子を出産してしまう。

皇室のお考えをできるだけ踏まえたという人々にとっては、非常に困ったことなのである。

さて、この男子の誕生の関係で、以下の記載がある。
-----引用開始-----
 上皇さまの生前退位が認められ、兄が天皇陛下となると、弟の秋篠宮さまは皇位継承順位が第1位の皇嗣となり、悠仁さまは第2位となった。こうした急展開は秋篠宮家にとって、とても大きな出来事だった。
 なぜなら、皇位継承問題は、あくまで、長男である兄、天皇陛下の領域であって、次男の秋篠宮さまは、口を出すべきものでもなかったからである。こうした両親の厳格な教えのもと、秋篠宮さまは育っている。そして、弟としての強い自覚を持っている。一見、自由奔放そうに見えながらも秋篠宮さまは、自分の分限をわきまえ、次男としての分を頑ななまでに守り通して成長した。
 女の子が続けて生まれたことで、秋篠宮さまの周囲で、「早く男の子を」という声が上がったことがある。しかし、それはあくまでも秋篠宮家の後継ぎとしての男子であり、将来、天皇を継承する、というような大それた話ではなかった。
-----引用終了-----

これは、ちょっと意味のよく分からない内容である。
秋篠宮殿下には、自らの子に皇位継承させようという野心があったわけではないと言いたいということであろうか。
仮に「それはあくまでも秋篠宮家の後継ぎとしての男子であり、将来、天皇を継承するというような大それた話ではなかった。」というのが本当であれば、そのように表明するべきであったろう。
しかし、男子がいない状態の中で、男子を出産すれば、生前退位があろうがなかろうが、いずれそういう順位になるということは、現行の皇室典範から予想されることである。
そんなつもりはなかったというのは、あまりにもとぼけすぎであり、とぼけていないとすれば頭が悪すぎである。

最後の方に、以下の記載がある。
-----引用開始-----
 もし、悠仁さまが秋篠宮さまと同じく、24歳で結婚して、すぐに男の子が生まれたとしたら、現状の皇位継承などのモヤモヤは速やかに解消されるだろう。悠仁さまの教育や養育を両親任せにするのではなく、国民もわが子のように案じながら、悠仁さまへの助言や声援を、世論という形で反映させてほしい。
-----引用終了-----

「もし、悠仁さまが秋篠宮さまと同じく、24歳で結婚して、すぐに男の子が生まれたとしたら、現状の皇位継承などのモヤモヤは速やかに解消されるだろう。」というのを読んだとき、なるほど、確かにそうなるだろうな、というのが筆者の実感であった。

今後も、皇位継承資格の女性・女系拡大の意義は損なわれることはなく、愛子天皇への人々の期待は変わらないだろうとは思う。

ただ、制度改正をするための政治的ハードルは非常に高い。
そのような中、悠仁親王殿下に男子が誕生されれば、長い将来に向けて、男系男子の継承の見通しが立つことになり、男系男子規定を変えることは、現実的には不可能になってしまうであろう。
女性皇族の身分の問題は、今以上に副次的なものとして論じられることになるだろう。
権威が全て集中し、秋篠宮家の一人勝ちとなる。

ただ、そうなった場合、国民的な議論の機会が奪われることとなり、しらけてしまう可能性も高いだろう。

象徴天皇制が国民の支持を得続けることができるかどうかという、より深刻な問題が生じることになるかもしれない。

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (あ太郎)
2025-07-03 00:22:55
小泉内閣時に有識者会議で女性天皇容認の報告書を出そうとしたとき、
当時、皇太子であった天皇が「ちょっと待ってくださいませんか」と言い出した。
雅子妃が適応障害で体調を崩し、子育てで悩んでいる時に皇室典範までなされたら、どうなるのかという不安が皇太子にはあったのではないか。
これは各紙の宮内担当記者が述べていることです。

果たして天皇陛下は愛子さまに将来、象徴天皇となるに相応しい教育を授けてきたのでしょうか。
また、愛子さま自身も皇位に就く覚悟をお持ちなのか。

愛子さま本人の気持ちなどそっちのけで女性天皇の実現を主張する人たちに違和感を覚えます。

憲法で定められているように、天皇の地位は国民の総意に基づきます。
その国民が安定的な皇位継承に対して全くの無関心である。
国民が無関心で、国会議員も集票にはつながらない皇位継承問題には冷淡です。
この国民の無関心さこそが皇室制度の維持にとって最大の危機ではないですか。
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