皇居の落書き

乱臣賊子の戯言

産経新聞の良い記事(天皇皇后両陛下の英国御訪問)

2024-06-24 22:00:00 | 皇室の話(3)
産経新聞については、皇位継承の議論の報じ方につき、このブログでは批判的に書くことが多いのだが、英国御訪問については良い記事を書いていると思う。


6月24日の同行記(2)の中に、以下の記載がある。
-----引用開始-----
一方、通りの周辺には、さまざまな国籍の観光客も集まっていた。ハンガリーから家族で訪れたという女性からは逆に、「日本の旗があるが、誰か来るのか」と尋ねられた。両陛下のご訪英を伝えると、納得した様子で、「王室や皇室は、たとえ政治的に難しい関係にあるときにも、国と国、人と人とをつなぐことができる。王室がある国を、うらやましいと思うこともある」と話した。
-----引用終了-----

非常に的を射た感想であると思う。
総理より上の立場において、「公」を担いつつ、純粋に国際親善のみを目的とした御活動ができる存在は、とても貴重だ。
まさに国の宝なのである。

筆者としては、今回の英国御訪問の関係では、現地の歓迎の様子などをもっと報じてもらいたいものだと思っている。
その様子が実感できれば、日本人として英国に対しさらに親近感を抱くこととなり、より深みのある国際親善が実現できると思うし、この機会を十分にいかせないとなれば、あまりにもったいない。

その点、産経新聞のこれらの記事は、なかなかよいと思うのだ。

それにしても、佳子内親王殿下のギリシャ訪問時と比べると、いまいち目立つ形で記事が出てこないように感じられるのだが、どうしたことなのだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この気持ち悪さはなんだろう

2024-06-24 19:43:12 | 皇室の話(3)
令和6年6月22日、日テレNEWSより、「秋篠宮妃紀子さま、国際小児がん学会の式典に出席 英語でスピーチ」と題する記事が配信されている。

秋篠宮妃紀子さま、国際小児がん学会の式典に出席 英語でスピーチ

皇室報道の在り方に関心があり、かつ、時間と心に余裕がある人は、動画も含めて見てみて欲しい。



この気持ち悪さは何だろう。

何がいけないのだろう。

声の出し方が独特だからだろうか。

中身があるように感じられないからだろうか。

中身という点では、記者はいったい、どういうつもりで書いたのだろう。

-----引用開始-----
紀子さまは、笹沼さんに「いろんなところで演奏して(病気の子どもたちにも)届けたりすることを、これからもやっていくんですね」と声をかけられていました。
-----引用終了-----

この内容の声かけに、いったいどのような意味があるのだろう。


この記事を見たときの気持ち悪さは、いったい何なのか。

筆者は気になって何度も見直してしまったのだが、そこで気がついたのは、この報道記事の目的ということである。

これは筆者の感想でしかないが、例えば、小児がんについて国際的にどのような課題があるのか、今回の学会が課題克服にどのような役割を果たしうるのか、アジア総会を日本で開催する意義はどのようなものかといったことへの言及があれば、違和感はなかったのではないかと思われる。

そういった公益、公共に関する事柄への言及があまりなく、紀子妃殿下の独特なシーンが前面に出ているので、何か気持ち悪い感じになるのである。

要するに、ファンであれば喜ぶようなファン向けの記事を、一般の人も喜ぶだろうという発想の下に書かれた記事であるということであり。そこには大きなズレがある。

そして、そのようなズレが、読まされた側としての気持ち悪さとなって生じるということなのではないだろうか。

だから、ファンの人であれば、当然、今回の記事を読んでも気持ち悪さを感じることなく、公益、公共に言及する記事よりも満足感の高いものとなるのかもしれない。


皇室報道を巡り、発信する側にも、受け取る側にも、常にこのような問題はついてまわるのだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする