皇居の落書き

乱臣賊子の戯言

元木昌彦氏のピンぼけ記事

2024-06-12 23:20:11 | 皇室の話(3)
令和6年6月12日、PRESIDENTOnlineより、「なぜ秋篠宮家はこれほど叩かれるのか…「国民と皇室との信頼関係」を築くために本当に必要なこと」と題する元木昌彦氏の記事が配信されている。

元木氏はジャーナリストとのことだが、全体的になんだかぼけた記事である。

確かに、週刊誌の記事には酷いものが多い。
そこは筆者としても同感なのだが。

「なぜ秋篠宮家はこれほど叩かれるのか」
本当に分からないのだろうか。
それだったら、なぜかということを、ついいろいろ述べたくなってしまうのだが、それはまたの機会とすることとしよう。

さて、この記事は「今のように皇室(宮内庁)と週刊誌がお互いを無視、敵対したままの状態は、国民にとっても不幸だといわざるを得ない。」という文章で結ばれているが、これはおかしな話である。

まず、週刊誌の側は、皇室(宮内庁)を無視、敵対しているという意識はないであろう。
週刊誌は確かに酷いことを書いたりするが、それは、そういう記事を好む読者がおり、儲かるからである。

ジャーナリストであれば、こんなことは当然に分かっているであろうに、ぼけたことを言うものである。

そして、週刊誌としては、皇室(宮内庁)から無視、敵対視されたとしても、それで何も困ることはない。
無視、敵対視されても、売れる記事はいくらでも書けるのである。

週刊誌と皇室(宮内庁)の関係において、無視、敵対といったスタンスを取っているのは皇室(宮内庁)の側のみであろう。

そして、皇室(宮内庁)がそのようなスタンスをとり続けたとして、酷い記事の防止という効果は期待できないであろうから、無視、敵対ばかりでなく、週刊誌を利用してやろうという発想に基づく手を講じてもいいいのでは、という趣旨であるならば、理解できなくもない。

週刊誌の記事に傷つけられた方々においては、そのような方策は、なかなか承認しがたいものであるかもしれない。

さて、元木氏において、そこまで秋篠宮家へのバッシングを問題視するのであれば、
「週刊文春」令和6年5月16日号の記事にある、「あなたは国家公務員ではなく、使用人です」という紀子妃殿下の発言につき、真偽を明らかにしてみてはどうなのだろうか。

この人物は、○○関係者といった不確かな存在ではなく、警察庁出身の職員という特定の存在なのだから、誰であるかを調べて本人に確認することはそれほど難しいことではあるまい。

そして、そのような発言があったというのが虚偽であるならば、その職員としても否定しない理由はないであろう。

効果的な反論を簡単に行うことができる筈なのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮内庁ホームページの怪

2024-06-12 22:46:00 | 皇室の話(3)
宮内庁ホームページのトップページなのであるが、
コーナーとして、
最初に「上皇上皇后両陛下(御在位中のおことばとご活動等)」があり、
その下に「天皇ご一家の最近のご活動等」があり、
その下に「秋篠宮家の最近の御活動等」があり、
その下に「最近の皇居の自然等について」が掲載されている。

気にならない人にとってはどうでもいいことなのかもしれないが、天皇陛下、天皇ご一家についての紹介の仕方として、ものすごく相対化されてしまっているような体裁に、筆者としてはどうしても違和感を抱いてしまう。

かつて、上皇后陛下は、天皇という御存在につき「上御一人」とおっしゃったことがあり、筆者としても、そうあるべきだと思うのである。

また、外国の王室の㏋を見ても、国王王妃をメインに打ち出すというデザインになっているのではないだろうか。

それなのに、宮内庁ホームページでは、最初に上皇上皇后両陛下のコーナーがあり、その下に、ほぼ同格のような扱いで、「天皇ご一家」、「秋篠宮家」のコーナーが並んでいる。

父母が一番上で、その次が兄の一家、その次が弟の一家という並びについては、一般の家庭であれば普通のことであるかもしれないが、
国家との関係においては、天皇陛下こそが日本国及び日本国民統合の象徴なのであり、このような扱いというのはケジメのなさのようなものを感じる。

明らかに変である。

お代替わりという過渡期のデザインなのだろうと思って見ていたのであるが、令和も6年になるというのに、今の天皇陛下、天皇ご一家をメインに打ち出すどころか、どんどん相対化される一方のように見える。

以上は、宮内庁ホームページのデザインについての話でしかないわけであるが、どこか、皇室、宮内庁の内部の価値観の表れであるようにも思われる。


気になるのは、天皇陛下におかれては、不当な扱いを受けたとしても、恐らく何も文句は言わないだろうということだ。

それで好きなようにやられてしまう・・・というのはお気の毒であるし、君主国としての体裁という点でもおかしい。


メディア上にて、皇室の広報について言及する論者がたまにいるが、外国王室との比較を述べるのであれば、宮内庁ホームページのデザインの異常さについても指摘してもらいたいものだ。

そもそもこの異常さに気がつかないのであれば、その目は節穴というしかない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

皇位継承の議論、正面からなされるか

2024-06-12 22:41:58 | 皇室の話(3)
令和6年6月12日、「安定的な皇位継承の与野党協議、今国会会期末までの合意見送りへ…隔たり依然大きく」と題する読売新聞の記事がある。

「衆参両院は11日、安定的な皇位継承に関する与野党協議を巡り、当初目指していた今国会会期末までの合意形成を断念する方向で調整に入った。」とあるのだが、「安定的な皇位継承に関する与野党協議を巡り」というのは正確ではないように思う。

筆者としても、皇位継承の議論を正面からするというのであれば、歓迎していたところだ。

そうではなく、「皇位継承の議論」とは切り離すという建前を打ち出しつつ、実のところ男系男子の維持・固定化を前提とし、皇族数の確保というズレた議論をしようとしていたので、それは騙しであると思ったのである。

とりあえず、そのような騙しがそのまま押し通されることは、当面はないようではある。

しかし、見送るといって結局議論がなされないまま時が過ぎ、再び同じような騙しの仕方で再登場となることのないように期待したいところだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする