気分はいつも、私次第

「それは虐待です」

猫さんのお話なので、カテゴリーは「ニャンコズ」にします。

あるお話を聞きました・・・
猫を飼っている女性=Aさんのお話です。
私は、Aさんのお友達=Bさんからこの話を聞きました。

もちろん、身元が分からないように、色々伏せて書きますね。

Aさん家族には、数匹の猫さんがいます。
そのなかの1匹・・・Cニャンが病気になってしまいました。
症状が分かった時には、もう大分悪くなっていたようです。
食が細くなり・・・食べたりできなくなりました。
Aさん家族は、何とか食べて欲しい・・・
そう思い、液体のごはんをスポイトで少しずつ口の中に。

そういう状態の中、かかりつけの動物病院で行きました。
Cニャンを連れて。
様子を説明して、スポイトで少し口へ、と話をしたそうです。
医師は「それは虐待です」と。そう言ったそうです。
Bさんの話によると
AさんがBさんにこのことを話した瞬間、Aさんは泣き出した、と。

虐待・・・そんな風に言わなくても・・・
Aさんはショックを受け・・・その後迷いの中・・・
Cニャンは、旅立ちました。

この動物病院は、Bさんも自分が飼っている猫を連れて行っています。
信頼できるし、気軽に相談に応じてくれる。
そして、猫をとても可愛がる獣医師さん・・・そう思っていたと。
だから、Aさんに対する厳しい言葉に、驚いてしまったと。

私がこの話を聞いたのは、黒姫様が旅立った後でした。
同じ時期に猫を見送った人がいるよ・・・とBさんが話してくれたのです。

この話を聞いた人の多くは
医師の厳しい言葉に対して「そんな言い方、しなくても」と思うでしょうね。
私もそう思いました。

猫がもうすぐ旅立ってしまう。
そんな心境の中、そんな厳しい言葉が。
私も同じ立場ながら、Aさんの心中をお察ししました。
(って私はAさんとは面識も何もありませんけどね)

それは、分かる。

では、Cニャンのことを考えると・・・どうでしょうか?
飼っている動物が、食べない飲まない状態になる。
スポイトやシリンジで、水やごはんを口に入れる。
これはよく聞く話だし、多くの方々が実践したかと思います。

何かを口に入れたことが引き金となり、
自力で食べたり飲んだりするようになった・・・という話も聞きます。

しかし、今回のCニャンの場合は、
医師から見て判断したら、もうそういう事は「無理だろう」なんだと思います。
もう猫の身体が受け付けない。そういう状態になっている。
だからAさんの行為を、そういう表現で「止めては」と伝えたのではないか。
私は、そう思いました。

って、何度も言いますが、「虐待です」は厳し過ぎると思いますよ。
飼い主の心境は、医師もよく理解しているでしょうからね。
「もう身体が旅立つ準備をしていますよ。もうゆっくりさせてあげましょう」
とかね。
ソフトな言い方してくれたら良かったのにねって。

Cニャンは、もっと頑張って生きようと思っていたのか?
それとも、もう自ら悟り、旅立つ準備をしていたのか?
Cニャンがどう思っていたのか?
それは、Aさんでもハッキリとは分かりませんよね。
話してくれないのですから。人間の言葉ではね。

私と黒姫様のことになりますが・・・
私は「姫は旅立つ準備をしているのだな」と分かりました。
って、これも・・・自分が「そう思った」なんですけどね。

それは、身体がもう食も水も欲していなかったから。
何回か記事に書きましたが
フードがそのままの形(柔らかくなっていましたが)で吐き出されたから。
2日前に夫が「なんとか少しでも」と食べさせたフードです。
これは自発的に黒姫様が食べたのですけどね。
夫の為に無理して食べたのかな~と今は思っています。

生きていて欲しい。もう少しの間だけで良いから。
生きていて欲しい。もう少し一緒にいて欲しい。

そう思いますよ。私も。
今もそう思っていますよ(ってまた泣き出した私)

猫の気持ちは分からない。猫がどうしたいのか、分からない。
それならば・・・猫の身体の様子から察してはどうだろうか。
身体がもう旅立つ準備をしている。
それならば・・・「もっと頑張れ」というのは止めよう。
黒姫様に寄り添って、一緒に「旅立つ」準備をしよう。
黒姫様の手助けをしよう。

これが、私が黒姫様にできる最後のこと。
そして今まで私と一緒にいてくれた事への「ありがとう」

そう思いましたよ。辛いけどね。悲しいけどね。

「もっと頑張って」は、飼い主のエゴではないか?
Aさんに対する医師の厳しい言葉の真意は、こういうことだと思います。

なんか偉そうに書いている私ですが、
白姫様の時は、エゴエゴ全開でしたよ。恥ずかしながら。
でも白姫様が教えてくれたから・・・黒姫様を看取ることができた。
そう思っています。


どなたか・・・今迷っている方がおられたら・・・
そういう方の中で、この記事を読んで下さった方がおられたら・・・

ちょっとだけ立ち止まって。
そして愛するペットさんを見つめ、話し合って下さいね。
心で話し合うことはできると思いますよ。
ちゃんと繋がりができているのならね。

最期をどうするか。どう旅立ちを見送るのか。
ペットを飼うということは、そこまですること・・・ですよね。
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