著者は、背筋さんってお名前です。
えっとね・・・怖いです。
久々に怖いって思いました。
私が「怖い」と思うホラーには、まぁ色々ありますが。
土地といいますか・・・土着感があるホラーは怖いです。
小野不由美さんの『残穢』と同じように怖い。
・・・この表現は、私の中では「ホントに怖い」ってことです(はい)
この作品は、モキュメンタリーというジャンルに入るそうです。
モキュメンタリーとは、フィクションをドキュメンタリーのようにみせること。
真実味があるフィクションって感じですね。
うん、怖い(コレばっかり・笑)
タイトル通り『近畿地方のある場所について』の話です。
どこ?ネット上では、場所を推理する方々もいるみたい。
本の中では明かされていません。
この「ある場所」について、色んな方面から、色んな人から
話を聞いたりする。
そういう多方面から、その場所や伝えられている話の信憑性を探ろうとする。
てなストーリーというか・・・報告書みたいに進みます。
一応主人公的な人はいますが・・・
私はラストで「どんでん返し」にあった気がして。
「あぁ、そうなんだ。そうきたか」と。
そうすると、最初から「こうだ」と思ってきた・・・思い込みが覆る。
えっ?じゃ、あの台詞には違う意味があるのでは?とかね。
私には、段々真相に近づくっていうよりも
なんか・・・蟻地獄のような穴に静かに埋もれていくような不気味さを感じました。
小説ではない怖さ、不気味さ。
「作り物だよ」と笑って済ませられない怖さ。
だって・・・理由はひとつ「その土地に触れちゃったね」みたいなんだから。
こうなると、抗えないでしょ?
自分にはそんな気はないのに、いつの間にか・・・取り込まれている。
もうね、この本を読んだ時点で取り込まれているのかもね。
最初は「フ~ン」みたいな気持ち?で読んでいましたが
途中から「早く読んで返そう」とか思いながら読みましたわ(笑)
図書館本だから。
人気作品なので、予約してから半年ほど待ちましたか・・・
買わなくて良かったぁ(バカ・笑)
そしてねぇ。巻末の袋綴じ、図書館本だから開かれているのよね。
・・・・・・見るんじゃなかった・・・こんな気持ち、久々だわ・・・パッタリ。
2024年猛暑です。
でも読むと確実に寒くなれる本です。
でもでも怖いの苦手な人は、読まない方が良いかも・・・
なんか物語の紹介ではなく
私がひたすら「怖い怖い」と書き綴る記事となりました(ペコリ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/b3/7122eb86c162828f4b6e64ead967d02a.jpg)