「面倒だな」の魔術

最近･･･あるドラマ･･･海外ドラマで笑いました。
一応非情なドラマ、なんですけどね。犯罪者の。

えっと端折って説明（いつも通り）

裏社会の実力者A。
当然彼には敵が溢れかえるほどいます。
今回は･･･敵対者Bが、Aを敵と見なす犯罪者を集めて
集団でAを追い詰める･･･みたいな話がありました。

そしてとうとう、AとBが対峙する時が。
頭が素晴らしく良くて、お茶目さんのAは、当然罠を仕掛けています。
その罠にかかってしまったB。
しかしBには忠実な副官C、
そして裏社会でも指折りの傭兵団を率いるDがいます。

Aは先ずDを説得します。
もうBに従っていても良いことは無い。
私を敵にまわすよりも、私の方に味方しないか？
Bに対する忠誠心などないDは、Aの言葉に一理あると。
しかし黙っていないBは、Dをなじります。

「ええい、面倒だな」とBをあっという間に銃で撃ち殺すA。
アッサリとです。
さすがのDも驚き。だって1秒前には普通に笑顔で話していたのだから。
Aがね。
副官Cは、当然憤る。

Aは笑顔に戻り、今度はCを説得しようとする。
もうボスのBは死んだ。お前は見逃してやるから。
もう争いはやめよう。
金も用意してやる。家族と遠くに行け。
一生困らない生活を保証してやるから･･･

しかし忠誠心を持つCは、喚き出す。

「あぁ、面倒くさいな」

とサクッとCを撃ち殺すA。

「この方が簡単だ」と。

･･･海外ドラマですが、日本語吹き替えで視聴していました。
吹き替えしている声優さんが上手いのでしょうがね。

「あぁ、面倒くさいな」という台詞が･･･本当に「面倒だな」感があって。
一瞬何が起こったのか分からなかったほど、
自然に「面倒」なことを始末していました。

思ったのです。
「面倒だな」には勝てないなって。
そう思いません？

面倒の前に、何を差し出しますか？
何が有効ですか？
って･･･面倒には何も通じないよ。

あ～怠惰な人の口癖、って思いますよね。
二言目には「面倒だ」という人、沢山いますしね。

そういう人って･･･どうなんでしょうね？
これが口癖になっている人には、そこまでの強力さは感じないかも。

日頃動いたり考えたり･･･そういう人が至る「面倒だな」
それは、かなり強力ではないでしょうか？

諦め？時間や思考の無駄に気付いた？放り投げ？
とにかく、対象を遙か彼方に放り投げる力がある。
見えないほど遠くに･･･

だって「面倒だな」は「知らんがな」と同じなのだから。


私のことですがね（ってここは私のブログだ笑）
私も、思い出し怒り、怒り続けること、に対して
「面倒だな」と思うようになって･･･自分でも驚きです。
あんなに怒りに支配されていたのに･･･

考えるのも「面倒な」　怒るのも「面倒な」

時間や思考の無駄だわ。もっと違うこと考えた方が楽しいよ。
もう真言唱えた方が、自分の心の健康に良いしね。

･･････我ながら･･･こんな風に考える日が来ようとは･･･ねぇ（笑）

何が切っ掛けかは？不明？ですけどね。
まぁ分かっていることは･･･

「面倒な」「面倒だ」「面倒だな」･･･みんな同じだ（笑）
これは･･････なかなか侮れない感情だと思っています。
ってコレって感情なの？？（笑笑笑）

そして、も1つ分かっていること。
私はとても楽になっている。そうなのよね。