ピウス12世の在位は1939~58年。
ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害の期間。
ピウス12世は沈黙を通した。
そのため彼を「ヒトラーの教皇」と呼ぶ人もいる。
その一方で大勢のユダヤ人を救ったという「聖者」であるとの声も。
ピウス12世はなぜホロコーストに沈黙を続けたのか?
2020年3月2日 バチカン
この日ピウス12世に関する文書が、初めて公開された。
しかし、新型コロナウィルスが世界的に蔓延。
調査は1週間で打ち切られた。
(この番組は2020年ドイツで制作されたもの。
だからこの打ち切りは、当時のことかと。
今現在は~まぁまだ再開していないと思うけど)
えっと・・・・感想になります。
えっと・・・期待した内容ではなかったので。
えっと・・・未だ調査は始まったばかりで。
えっと・・・解明されたのは、ほんの入り口位ってこと。
そうらしいです・・・
だから番組の内容は、ピウス2世と当時の世界の動き・・・戦争関連ですけどね。
背景的なことの説明でした。
法王庁は、ナチスのユダヤ人迫害を知っていたのか?
情報を把握していたのか?
していたのなら、それをどう判断したのか?
真実?嘘?
もし真実としたのなら・・・なぜ何もしなかったのか?
こういう疑惑は、まぁ戦争中から言われていた、ということです。
ピウス2世、当時の法王庁に関連した書籍もたくさんあるかと。
私は、あまり~そちら関係はシッカリ読んでいないし、把握していない。
ただ・・・・『ワルシャワ・ゲットー日記 ユダヤ人教師の記録』(ハイム・A・カムラン)
この書籍の中に出てきたことを覚えていて。
番組内でも紹介されていました。
1942年のクリスマス 教皇が全世界に呼びかける。
このクリスマス・ミサで、教皇ピウス2世が、何かを呼びかけてくれたら。
「ユダヤ人への行為をやめるべきだ」とか・・・
何かユダヤ人を救う言葉を発してくれたら。
この時のピウス2世の言葉を、カムランたちは必死に聞いていた。
多分、世界各地のユダヤ人団体などから、法王庁に嘆願が行っていたことは
ワルシャワにも伝わっていたようで。
カムランたちは、当然禁止されているラジオに耳を傾けていた。
が、結局は一般的な言葉しかピウス2世は発しなかった。
カムランたちは、落胆した・・・・
というような内容が、『ワルシャワ・ゲットー日記 ユダヤ人教師の記録』に
書かれていたのは、覚えています。
番組内でも同じような内容が語られていましたね。
ピウス12世に関する秘密文書の1週間の調査では、
当時ドイツがイタリアを占領した時のことが調査から分かったと。
ローマも占領下に。ユダヤ人の移送が始まる。
その時、法王庁はローマのユダヤ人約4000人を匿ったと。
このことが、調査から分かった。
しかし・・・ローマ教皇は、ローマに住むユダヤ人を常に庇護してきた。
そういう歴史があった。
当時もローマ在住の全てのユダヤ人を匿ったわけではない。
全員を助けることもできたはず。
またイタリア全土のユダヤ人も。
そして・・・迫害されて死を待つユダヤ人も・・・・
世界の人々に影響力を持つ人物。
宗教の力。世の道徳を問える存在。
それなのになぜ沈黙を・・・・
ピウス2世自身が、何を考えていたのか。
それは調査を待たねばならない。
しかし当時の反ユダヤ人感情については
法王庁内部も無縁ではなかった・・・・とは言及していますね。
ピウス2世本人とは言っていません。周囲ですね。
世界各地から送られてくる嘆願書。
ユダヤ人を救う言葉を・・・・
数々の残虐な行為が報告される。
信じられますか?ユダヤ人の言葉を?
そう発したのは・・・・教皇の周囲にいた人物。
ということで、この番組では、なにも分かっていないってことで。
そういう番組です。
あっ、ご紹介しました
『ワルシャワ・ゲットー日記 ユダヤ人教師の記録』
昔は上下巻2冊だったのですが、
>従来の上下2巻から内容を取捨選択して、通読しやすい縮訳版1巻に<
とアマゾンさんで書かれていまして・・・
つまりちょっとまとめて1冊にしました!読みやすいよ!!
てな感じで・・・・
ヲイヲイ!!!!!ですよね。怒怒怒!!!!!!ですよね。
そんな風に端折ってどうするよ?
何が「通読しやすい」だよ。ヲイヲイ。
こういう本は、根性出して読むんだよ。
書いたカムランは、
日記が見つかったら(ドイツ側やユダヤ人警察とか)
殺されるか、賄賂要求されるんだよ(多分)
そんな状況下で書いた日記。
なんとかしてこの苦境を世界に知らせたい。
自分が死んでも、伝えたい。
そういう思いで書いた記録を・・・・「通読しやすく」とは。
勘弁してくれよ~と思っています。
昔昔翻訳しました=日本語が今風ではなく読みにくいので
現代に合った翻訳にしました~なら分かるよ。
それを・・・・本当にトホホですよ・・・
でもこの本は、ワルシャワ・ゲットー内部を知る貴重な本です。
日記ですから、心情が分かります。
超がつくほどお勧め!
となぜか最後は本のご紹介になりましたね 笑
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