気分はいつも、私次第

希(まれに)の好きなモノだけを集めた、わがまま部屋。
私次第の、私のための場所。

『ヒトラー帝国の黒幕たち:カール・デーニッツ』

2019-11-19 15:51:34 | ドキュメンタリー
「軍人は、いつどのように戦争犯罪者となるのか。
 どのタイミングで一線を越えた、と判断すればよいのか」
「・・・戦争のルールを破った時です」

戦争時における個人の倫理観でも追及するのか?と思っていたら・・・・
ゴメンなさい。
私、ナチス関係で視聴したドキュメンタリーの中では・・・・
私個人の見解ですがね・・・・
「ちょっと~これは印象操作でも狙ったのか?」
と思った次第で。
いつもは、印象操作なんて言葉、使わないし嫌いだし(苦笑)

でも今回は・・・ハァ~~~という視聴後溜息で御座いました(ペコリ)

全編、デーニッツはナチスで残虐だった、と言いたいらしくて。
「これが証拠です」「こういうことをしました」「こう指示を出しました」
とズラズラ並べています。
でも、これは悪いことではない。

デーニッツの経歴からスタート。
WW1で連合国軍の捕虜となり、その後戦争は終わった。
連合国軍への復讐心に燃えたデーニッツは・・・・
ヴェルサイユ条約を破棄し、ドイツ再軍備を目指すヒトラーに心酔。
嬉々として、海軍でUボート等軍備拡大に務め・・・WW2勃発。
復讐の時が来た!と勇み戦いに挑むデーニッツ・・・・って・・・・・

コレって、当時のドイツ軍人ならば、大多数同じ気持ちでは?
加えてヴェルサイユ条約破棄に大喜びは
大多数のドイツ人の気持ちだし・・・・

どうしても、デーニッツを悪に見せたいんだなって。
そう思いながら視聴しました。

ドイツ軍再軍備を果たしてくれたヒトラーに対して
デーニッツは心酔そして崇拝していった・・・・ですって。
そして反ユダヤ人についての演説もして~

案内人(このドキュメンタリー・シリーズの案内人ですね)は
現存する最後のUボート内へ入ります。
案内人、興奮しています・・・・感嘆符状態ですね。
狭い船内。約50人が乗船していた。実質トイレは1つ。
シャワー室など無い・・・・
案内人「かなる臭かったのでは?」その通り、ですね。
デーニッツ自身は(番組内では紹介されていませんが)
このUボート内の連帯感が好きだって言っていますがね。

大西洋におけるUボートの闘い。
デーニッツは、Uボートに集団で攻撃させる作戦をとった。
群狼作戦(ぐんろう作戦 独語Wolfsrudeltaktik)
無制限潜水艦戦
=潜望鏡で確認できる、あらゆる船に攻撃をかける。
英国に向かう補給船であれば、中立国の船でも攻撃する。
犯罪行為だ!

・・・・・・・番組で言われていることを書いていますが・・・・
もうこの辺から、TVに向かってブツブツ言う私(笑)
いや~連合国視点で・・・とか(笑)
って、勝者が歴史を作るから・・・・それが世の理、だわ。

Uボートが有利だった時期が過ぎる。
追い詰められていくUボート。
その理由として、3つの要素が挙げられています。
1:連合国軍がエニグマ暗号解読に成功
  Uボートの配置を把握できるようになった
2:ソナーの開発に成功
  レーダーの要領で、海中にいるUボートの位置を特定できるようになった
  ピンポイントで攻撃できるようになった
3:アメリカの参戦

Uボートの乗船者の死亡率は75%。
しかしデーニッツは、更に戦いに駆り出した。
これは兵士に対する残虐行為では??

・・・・・・・・・・ウ~ン・・・・・・不服従の問題に言及するのか?
と思ったが・・・・・このまま続きます・・・・・ヘッ?

またドイツ軍の脱走兵に関する問題に触れています。
脱走兵は、いつの時代にも存在しますが・・・
ドイツでは戦争末期=敗戦は目前の時でも
脱走兵の多くを死刑に処している。
ドイツ軍の命令に不服従の脱走兵は
倫理観が高い、という認識で番組は進みます。
私の頭ン中は??
どんな命令かは説明なし=って1つ1つ説明できないのは分かってる。
それなのに・・・・脱走兵=倫理観が高いって展開は・・・どうよ??
待っていると、大雑把な説明がありました。
どうも、占領戦争=ドイツが起こした戦争のことね
この占領戦争を拒否したのだから・・・・
つまり、この戦争中のどんな命令にも不服従で脱走した兵は
どんな命令か?に関わらず、すべて倫理観が高いって考えなの?

はぁ?
もうこの辺から、斜め見姿勢になってしまったのだが
ニュルンベルク裁判があるから・・・・頑張って視聴する私・・・・

デーニッツは、そのような倫理観が高い兵士を処刑に処した。
ヒトラーの後継者(って総統ではなく大統領ね)なので
そのような命令に署名した?(と番組は断言していたが)
から犯罪行為だ、と。

やっとニュルンベルク裁判に(ホッとする私)
しかし、ここでも「ヘッ?」となる私ですが(苦苦苦笑)

裁判でデーニッツが追及されたのは・・・・
コマンド部隊処刑命令。これを海軍に伝達=命令したこと。
特殊部隊は捕虜となったら、即処刑って命令です。
戦争のルールを逸脱している。

そして、新型Uボート(21型Uボート)の製造のために
強制収容所や支配地から、労働者を集めて働かしたこと。
劣悪な環境で。それをデーニッツは知っていたのだ。
・・・・・・シュペーアの時もあった話ですね。

・・・・・・・同時にシュペーアの時と同じ不満を書く私ですが・・・・
この新型Uボート製造工場を案内人が訪れ
歴史家から話を聞きます。
工場の映像は、当然納得できますが・・・・
他の映像や写真は・・・・この工場で働いていた労働者??とは確認できない。
どう見ても・・・・私=極東の島国の素人のオバサンでも
「コレは、〇〇の写真では?」と思うもの、多々ありで。

やせ細って、フラフラな人々を写して
「当時の工場の労働者も、同じような様子ですよ」と言いたいのか?


ちゃんとした資料がないのなら!!!見せるな!!!!!


イメージ、といえばそうなんだろうが・・・・・
私は、納得できないナァ。
それならば、当時の工場で働いた方々の証言を紹介する方が
よっぽど理にかなっている、と思うけどね。


と、私の意見を申し上げて・・・・っと。

裁判ではね、デーニッツは、ラコニア号事件で追及されています。
私が読んだ限りですが
ニュルンベルク裁判関連本で、デーニッツの項では
必ず!ラコニア号事件に多くのページを割いています。



Wiki情報 ラコニア号事件



しかし、このドキュメンタリーは、ラコニア号に関しては
・・・・・・ほんの少し説明しただけで・・・・ビックリしたわ(!)

デーニッツの弁護士、クランツビューラー。
ドイツ海軍の法務官です(当時は“元”ね)
裁判で裁かれた軍人の中には、絞首刑の判決の人もいます。
デーニッツは禁固刑10年の判決。
絞首刑を回避できたのは、このクランツビューラーの手腕と言われています。

・・・・・ちなみに、私のお気に入りナチの第3位にランクイン(笑)の方です。

クランツビューラーは、何とか頑張って
アメリカのミニッツ提督に質問書を送り、返答をもらっています。
ミニッツはアメリカ海軍太平洋艦隊司令長官でした。

番組では、このミニッツから返答をもらったことで
デーニッツは追求を免れることに成功したことを、チラッと言っています。

ニュルンベルク裁判では「お互いさま」は認められない、
が、もう裁判前から通告されています。
つまり・・・・ドイツ軍が連合国軍に対して行った行為=悪の行為
同じ行為を連合国軍が行っても=正義の行為ってこと。
大雑把に言うとね。

番組では
「わたしは悪いことをしたが、あなた方も同じことをした。
 なぜ私だけが裁かれるのか」
という論法を、クランツビューラーは活用した。

と説明しています。が・・・・

私はちょっと違うのでは?と考えています。
結果的には、同じ結論になるのですが・・・・

「私とあなたは、同じことをした。あなたは裁かれない。
 では私も裁かれませんね」

がクランツビューラーの作戦だと理解しているのですが・・・・

クランツビューラーは、ミニッツに対して
日本軍(太平洋艦隊だからね)に対して行ったことと同様なことを
デーニッツは大西洋で行った。
だから・・・・と。

ミニッツの返答は、それを認めています。
この結果、アメリカの判事は、アメリカの面子を守るために
クランツビューラーの主張に同意。
そのその結果、他の連合国軍も、この件に関しては・・・・
デーニッツを有罪にできないことに。

番組では、この部分は、本当にサササッ~と流しています。
私「なんだ?連合国軍に都合の悪いことは、サササ~かい??」


というような番組でした。

番組に対して文句だらけですが。ホント。
いや久々にナチス関連ドキュメンタリー見て、苛立ったわ。

でもクランツビューラーが見れただけでも、良しとしなければ。
と、自分を鼓舞しております(笑)


では。



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