気分はいつも、私次第

『第三帝国全史 上: ヒトラー 1933ー1939』<2>

・・・・・・続きです


こちらでは、私の私的感想・・・といいますか
ちょっとまぁ心の声というか・・・つまり・・・思った事だ!です(笑)

先ず・・・ナチス関連本は色々読んでいますけど
この本を読んで、やっとというか初めて分かりました。

ヒトラーの魅力、というものを。

私は総統ファンクラブ会員でもないし、総統スキーでもありません。
でも、分かった。
この上巻は、ヒトラーが元気溌剌(?)時のものなので
そりゃ~元気いっぱい~でしょうけどね。

私が思っていたよりも、特に英国ですがね、
すごい数の交渉を行っている。
海外の要人と話している。勿論ドイツの代表ですからね。

その時々で変わるのでしょうが
例えば・・・ほら、ドキュメンタリー番組で興奮して演説する姿。
多くの人が「ヒトラーのイメージ」にしている姿だと思います。
あの調子で相手にまくし立てて・・・相手が圧倒されてしまうことになって。
その後に、「コーヒーとケーキ」でもてなす茶会に誘って。
そこでは、陽気で人好きするホストを演じる・・・

この二面性は、はっきり申し上げると「夫には持ちたくない」ですけど
魅力的では・・・ないでしょうかね?
今よりも「男性はより男性らしく」と世界が常識として考えていた時代。
あれだけ攻撃的な言葉を荒々しく発する人物が
場所が変われば
笑顔で身を乗り出し会話に耳を傾ける。
ヒトラーの二面性は、「信用できない」「気が狂っている」と言う人がいる反面
魅了され信者のようになる人もいる。

ドキュメンタリー番組で、ナチスの党大会などで
熱狂している国民の姿を見た方もいるかと思います。
私も何度も(ええ、何度も・笑)見ていますけどね。
この本を読んでから「アレって本当なんだ」って思っていますもの(うんうん)


この本は上巻です、あとがきもありません。
しかし、本文の最後に、著者マクドノー氏の見解が書かれています。
ほんの少しですけどね。

氏の考えでは・・・
(管理人がまとめて書かせていただきます・ペコリ)

現代の歴史家の中には
ヒトラーの政策や言動、やること等々なのは
ヒトラーの著書『わが闘争』に書かれていることだ、という見解もあるが
マクドニー氏は、それとは異なる考えだそうです。
氏によりますと、ヒトラーは

「戦術的な政治的柔軟性と即興の達人である」

との見解だそうです。

それは、私も・・・そうだよなって思いましたね。
まぁ内政も外政も、敵も敵も敵も(笑)
そんな「自分の思ったように」動かない、ですよね。

アレコレ予期せぬ出来事が次次と・・・というか「それしかない」(笑)

ヒトラーは、このまぁ「上昇する時期」では、
その即興の考えや決断が、本当にうまく「はまっていた」と。
そう思えましたね。
調子が良いと、その調子に乗るというか・・・好転するってことになって。
そうなると「そんなことを!!」と周囲が驚くようなこと
または前例がないことをやろうとし、それがまた好転するってことになって。

そういう流れが、この時期のヒトラーには備わっていた。
私もそういう風に思えました。

やはり・・・ドイツ国内では「唯一無二の総統」ですが
世界的にも「歴史に残る、それも上位に(悪い意味でもね)残る人物」だと。
こんな人物は、もうそう簡単に・・・現われないことを祈る、ですね。

そしてマクドノー氏は
WW2が勃発した主犯は間違いなくヒトラーだろう。
しかしこの時点では、どんなことになるのか分からない
という事実を踏まえても
当時ヒトラーに相対した国々の代表達の誤解や過ちも
2回目の大戦の始まりに重要な役割を果たしていた
といえるのではないか。
そう書いています。

ヒトラーが首相になった時。
パーペンはヒトラーを制御できると思っていた。
そして数年後英国もまた
ヒトラーは「要望を叶えさせれば」大人しくなる
と思っていた。

その結果を分かっている私は
偉そうなことは言えませんけど………

話変わって(ペコリ)
そして、私がクスッと笑ったことは(スンマセン)

リッベントロップが頑張っていたんだな!と上から目線でゴメンなさい。
リッベントロップは、まぁが外交の人なので・・・
まぁアチコチ行って頑張っていましたね。
それでもヒトラーが,案外軽く扱っているし・・・
でも堪忍袋の緒が切れた時に、「もう辞めます!」と啖呵を切ったが
ヒトラーに「ナイン!」って言われちゃって・・・
って、まぁシャンパン屋さんだから金持ちなのよね。
妻の実家が、その商売やっていたので。
(なんの豆知識なんだよ・笑)

それと・・・最も「目を輝かせた」のは・・・
1939年12月ヒトラーとスターリンが交わしたクリスマス・メッセージ!
この文章です。
もうね、仲良し仲良し。
互いに友情を称え合い、相手の国民の繁栄を祈る・・・

1941年6月にドイツがソ連に侵攻して・・・独ソ戦が始まる。
殲滅線、絶滅戦争と揶揄された、凄惨な戦いが始まる。

そんなことは、まだ見えない1939年6月。
クリスマス・メッセージの親密ささえ感じる文章。
それが・・・

この本を読んでの、一番の収穫でしたね。
コレ、スマホのメモに残しておこう・・・(何のために?笑)

図書館本です。期限があるから読まねば読まねば!でした。
下巻も予約しています。
今週末から下巻読書、開始します。

では、また機会がありましたらお会いしましょう(ペコリ)






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