東風ふかば においおこせよ 梅の花~
昨日の日曜日は、強風が吹き荒れて、外を歩くのも一苦労でしたね。
ビル風の吹き降ろしの強い場所では、さすがの私も飛ばされそうでした!
そんな昨日、2月1日は、都内の主な私立中学受験の始まりの日でした。
昨日の試験で第一志望の学校に見事合格を果たした皆様、おめでとうございます!
また、今日、明日と、がんばってる皆様の検討を祈ります!
「にらですよ、風がつよくて、じまんのさんかくまゆもさんざんです!」
お目々がはっきり見えて、たまにはイイネ!
「たまにはってなんですか、たまにはって!」
いえいえ、いつものうっとおしい三角眉毛も、とっても魅力的よ!
風は強いけど、日差しは暖かでした。
昼下がり、図書館までぶらぶら散歩しました。
「としょかんもワンコおっけーならよかったのに!」
そうね、そしたらきっと、暇さえあれば図書館に入り浸っちゃうね、極楽だね。
「きゃ~、この風ったら、もう~!」
ここの図書館の出入り口(B1F)は吹き溜まりになりやすいつくりなので、強風の日はきびしいです。
でもタバコの煙が吹き飛んでくれるからちょっとありがたいかな。(喫煙所になってるので)
「ボクだって、ごほんを読んで、おべんきょしちゃうかも!」
そうね、図書館育ちなら、世界初お勉強ワンコになれるかもね。
それよりも、らーちゃん、その格好はナンデスカ?
「ハイ?なにか?」
いえいえ、何か不自然ですけど・・・
「そうかしら、じんこうてきかしら?」
不自然=人工的とは思いませんけどね。
らーすけ、何故かずっとこのまま立ってました。
見るからに疲れそう・・・
「ボクのことはほっといてください。 それよりも、何ですか、こちふかば・・・?」
学問の神様、菅原道真公ですよ、飛梅ですよ。
『東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて春な忘れそ』
天神様の本家は九州の大宰府天満宮ですが、都内では湯島と亀戸の天神様が有名です。
前におまいりしたでしょう。
「そんなのわすれちゃいました!」
ま、それもそうでしょう。
湯島天神には、以前の住居からよく散歩がてらお参りに行きました。
特に冬場の受験シーズンは、参拝客が多いです。
所狭しと吊り下げられた絵馬の数々に、いろいろな人生が垣間見えて、不謹慎かもしれませんが、とても面白いです。
「みなさん、真剣なんですよ、おもしろがっちゃいけません!」
その格好で言われても、笑っちゃいますけど・・・
そうね、どの絵馬にも切実な気持ちが表れてるよね。
「でもおっこちちゃったんですよね~」
こらこら、この時期、その言葉はタブーですよ~
にらが言うのは・・・
3年位前だったかな、境内でぶらぶらと絵馬を眺めていたときの出来事です。
大学受験とおぼしき年齢の女の子が、居並ぶ絵馬の端っこに自分のをくっつけようとした瞬間に、その列が、だーっと音を立てて1列滑り落ちたんです!
落ちた絵馬の数、4~50でしょうか。
居合わせた境内の人々の視線が一斉に彼女に集まったのも仕方のないことです・・・
「それでどうなったんですか!」
いえ、別に・・・一瞬彼女は、ものすご~くあせった顔をしましたが、すぐに冷静になり落ちた絵馬の束を拾い上げて吊りなおし、何気ない風で、でも、自分のはしっかり別の列にくっつけてました(笑)
落ちたところにくっつけるのは縁起が悪いものね~
きっと彼女はあれで度胸がついて、良い結果を得たに違いありません!
「でも、おちた絵馬のひとたちは・・・?」
もちろん、絵馬が代わりに落ちて厄落としになって、無事に合格を掴み取ったことでしょう!
レッツポジティブシンキング!
この後受験が始まる中3も高3も、浪人生も、就職試験も資格試験も、すべての受験生に幸アレ!!