戦場ヶ原からこんにちは

日光自然博物館がお送りする奥日光の自然情報+αです。

クマ出没中

2013年08月17日 | 自然情報

このところ戦場ヶ原・小田代原周辺で目撃が相次いでいます。昨日も赤沼~青木橋間でも長時間にわたり出没していました。

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(木道上を歩いたり、何度も木道を渡ったりと大胆なヒト。8月16日16:00頃撮影)

もともと奥日光はクマの生息地、通常だと「普通にクマが暮らしている場所なので、ご注意くださいね~」なんて話をしています。

ですが、今回の戦場ヶ原周辺の出没に関しては、時間帯は関係なし、人通りの多い少ないにも関係なしと、ちょっとドキドキな状態です。

戦場ヶ原・小田代原散策をご予定の方は、スタート前に赤沼自然情報センターや湯元ビジターセンターなどに立ち寄って最新の目撃情報を把握し、場合によってはハイキングコースを変更(もしくはクマが出ているときは歩かない)するなどして下さい。

事故が発生してしまうと人もクマも不幸。そんなことにならないよう、よろしくお願いします。(仲)


新・山の上からこんにちは vol.20

2013年08月16日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。
■本日の奥日光の状況 19℃(博物館8:30現在)

奥日光の絶景ポイントのひとつ、半月山へ行ってきました!

今回のコースは中禅寺のバスターミナル付近の登山口から茶ノ木平へ登り、さらに半月山、そして中禅寺湖の南岸沿いに降りてくる、およそ10㎞の距離を歩きました。

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当日もまぶしいくらいの晴れ!木々の間から光がこぼれてきます。
ふと上を見上げると、葉っぱが太陽の光を受けてキラキラ輝いています。まさに夏!

最近では猛暑の話題でもちきりですが、奥日光では木陰に入ってしまえばクーラーのように涼しい風が吹き抜けていくので快適なのです。

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途中、こんな木の根っこにつまづきそうになりながらも歩いていきました。

さて、歩き続けて茶ノ木平から狸山(むじなやま)方面へ向かっていると・・・こんな絶景が!

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こちらは茶ノ木平と狸山の間にある展望台からみた風景です。
途中急な上り坂が大変だったので、この絶景から受ける感動もひとしおでした。

今の季節は木々の緑ばかりだと思ってしまいがちですが、良く見渡せばこんな可愛らしい花も!

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ホツツジの花です。

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濃い紫が印象的なオヤマリンドウの花も見つけました。

そして今回のコースのクライマックス!

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半月山展望台からみた中禅寺湖です。

薄い雲がかかってしまい、写真ではこの素晴らしさをお伝えできないのが残念・・・です。
ちなみに、自分の足で頑張って登って来た人には、この素晴らしい絶景に「達成感」もプラスされるので、もっと感動的に見えてしまうのです!

眼下に広がる中禅寺湖や八丁出島、さらには男体山や戦場ヶ原まで見渡せる、奥日光の見どころをギュッと詰め込んだ絶景でした。

実は、この半月山展望台ですが、車を利用して行く方法もあります。
車で中禅寺湖スカイラインを通り、半月山第2駐車場に置きます。徒歩で30分ほどで展望台へ行くことができてしまうのです。

しかし、つまづきそうになりながらも自分の足で登ってみたからこそ、あらためて見えてくるものや感じるものがありました。

ぜひ、皆さんにも自分の足で歩いていただき、写真や文字だけでは伝えることができない奥日光を心で感じてもらいたいと思います!(玉)

■イベント情報

8月の週末は、昼も夜も楽しいイベントがいっぱい!!
自然解説員と一緒に、奥日光の自然を歩いてみませんか?

①『戦場ヶ原ガイドウォーク』(8月の毎週土・日曜日、但し31日は除く、各日2回)
    参加費:300円

②『中禅寺湖ナイトハイキング』(8月の毎週日曜日)
    参加費:800円

  ※戦場ヶ原ナイトハイキングは定員に達しました。

  イベントの詳細については、コチラ
  または、電話でお問い合わせください。

■企画展情報

①『奥日光の動物展
 平成25年8月8日(木)~9月29日(日)
 奥日光に住む動物の写真や、はく製を展示しています。

②夏休み特別展 ~涼しい奥日光においで~
     『夏休み 体験!発見!わくわく祭り おもしろ昆虫展
 平成25年7月27日(土)~8月18日(日)
 世界のカブトムシ・クワガタムシの生体展示や、昆虫のペーパークラフトなどを毎日実施!
 ご来館お待ちしております!


西ノ湖と小田代原

2013年08月13日 | 自然情報

久しぶりに西ノ湖へ行って来ました。

皆さんも水量が気になっていると思います。

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見たところ、大きな変化はありません。

咲いているのは

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シロヨメナ(=ヤマシロギク)が2~3分咲きです。

では小田代原はというと

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秋の風景に近づいていて

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ホザキシモツケ、ノアザミ、ノハラアザミも見頃を過ぎています。

しかし

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クサレダマや

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アキノキリンソウも

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コオニユリもまだまだ見頃です。

小田代原はもう少し花々を楽しめます。(とし)


新・山の上からこんにちは vol.19

2013年08月09日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。
■本日の奥日光の状況 23℃(博物館9:00現在)

今回は切込湖・刈込湖へ行ってきました!
最近の奥日光にしては珍しく、天候にも恵まれた1日でした。

以前にも切込湖・刈込湖コースをご紹介していますが、夏真っ盛りということで、改めまして、このコースを選びました。

それはなぜかというと…こちらがあるから

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ただの岩?
写真ではお伝えできないのがとても残念ですが、実はここからとっても冷たい風が流れているんです!
風穴(ふうけつ/かぜあな)と呼ばれる、洞窟・洞穴です。

流れる風は、まるで自然のクーラー!
寒いと感じるほどの風が流れる風穴が、このコースにはいくつもあります。

そんな中見られる、今の時期の花々。

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クルマバナ(左)や、イワオトギリ(右)

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タケシマラン(左)や、ミヤママタタビ(右)には、実がなっていました。
鳥や動物たちも、これを目当てにやってくるかもしれませんね。

このように観察をしながら湖に向けて歩いていると、不思議なものを発見!

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毛虫に米粒のようなものが、たくさんついています。

あまりに不思議だったので、帰ってから調べてみると…
この米粒のようなものは、ハチの繭(まゆ)でした。

なぜこんな姿になってしまったかというと、
コマユバチというハチは、チョウなどの幼虫の体内に卵を産みつけます。

卵からかえったハチは幼虫を食べて育ち、外に出て繭をつくり、サナギになるということでした。
この幼虫はハチに寄生されていたのです。

寄生されてしまったこの幼虫、いずれ死んでしまうそうですが、私が見た時は懸命に生きていました。

自然の世界には、怖さと同時に強さも感じます。
コマユバチも賢く生き、寄生された幼虫も強く生きていました。

こんな発見をしながら歩いた、湖までの道のり。歩いた先にはすばらしい景色が待っていました。

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しかし、歩く途中、半そで半ズボンなどの軽装の方と多く行き交うことがありました。

このコースはハイキングにしては少しハードなので、身を守るための十分な準備と十分な時間を取って、歩いていただきたいと思います。(こ)

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■イベント情報
8月の週末は、自然解説員と一緒に、奥日光の自然を歩いてみませんか?!
定員は各回20名です。
①戦場ヶ原ガイドウォーク(8月の毎週土・日曜日、但し31日は除く、各日2回)
参加費:300円
②戦場ヶ原ナイトハイキング(8月の毎週土曜日、但し31日は除く)
参加費:800円
③中禅寺湖ナイトハイキング(8月の毎週日曜日)
参加費:800円

■企画展情報
①『奥日光の動物展』
平成25年8月8日(木)~9月29日(日)
奥日光に住む動物の写真や、はく製を展示しています。

②夏休み特別展 ~涼しい奥日光においで~
『夏休み 体験!発見!わくわく祭り おもしろ昆虫展』
平成25年7月27日(土)~8月18日(日)
世界のカブトムシ・クワガタムシの生体展示や、昆虫のペーパークラフトなどを毎日実施!
ご来館お待ちしております!


企画展「奥日光の動物展」開催のお知らせ

2013年08月07日 | お知らせ

明日8/8から9/29まで企画展「奥日光の動物展」を開催します。

今回の企画展では剥製12点、なめし皮3点、写真パネル7点で奥日光に生息している動物たちを紹介します。

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特におすすめはニホンジカの頭部の剥製で、ふつうのニホンジカの角は4尖ですが、5尖を2点と6・7尖を1点展示します。

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なかなかニホンジカの変形角を見る機会は少ないと思いますので、ぜひお越し下さい。

入館料は大人500円、小人(4歳~中学生まで)250円で常設展と共通になっています。(とし)