戦場ヶ原からこんにちは

日光自然博物館がお送りする奥日光の自然情報+αです。

ちょっぴり小田代

2013年08月31日 | 自然情報

昨日(8月30日)の記事にプラスしまして、小田代原の西側では…

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一部、草の紅葉が進んでいるようです。

木道沿いでも、

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アキノウナギツカミ

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ハクサンフウロの葉が、赤く色づき始めていました。

小田代原では、さまざまな景色を楽しむことができそうです。(こ)


新・山の上からこんにちは vol.22

2013年08月30日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

■本日の奥日光の状況22℃(博物館8:30現在)


今回は久しぶりに、戦場ヶ原を散策しました。

戦場ヶ原ガイドウォークのコースにもなっていましたが、さらにここ1週間ほどで、すっかり秋めいていました。


私たちを楽しませてくれていた夏の風物詩、ホザキシモツケの花。
つい先日まで、一面のお花畑が、今ではぽつりぽつりと残る程度。
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(多いところでも、これくらいです)

入れ替わるように、ウメバチソウやアキノキリンソウ、エゾリンドウなど、秋の花々が咲いていました。
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私のおススメは、アケボノソウ。
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明け方の星に見たて、名前の由来にもなった花びらの斑点が、とてもきれい。
木道のすぐ近くに咲いているので、間近で観察することができます。


また、湿原の周りを囲むズミやミズナラの林に入ると、これまでうるさいほどだったコエゾゼミの声も、今ではほとんど聞こえてきません。
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足元には、ミヤマクワガタの“なきがら”も。

入れ替わるように、子育てを終えたシジュウカラやゴジュウカラたちの群れが盛んに鳴き交わし、とても賑やか。
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まるで、大勢の子供たちのおしゃべりを聞いているかのようで、かわいらしい光景でした。
スズメほどの小さな体で厳しい冬を乗り越え、来年の夏もまた、かわいいさえずりを聞かせてほしいです。


今日歩けば、昨日とは違ったものに出会える。
今年お別れしても、来年になればまた会える。
だから、いつでも何度でも、楽しく歩くことができる。

そんなところが奥日光の良さなんだなぁと、改めて感じた1日でした。

(T-村)


■企画展情報

奥日光の動物展
 平成25年8月8日(木)~9月29日(日)
 奥日光に住む動物の写真や、はく製を展示しています。ぜひご覧ください。

詳しくは日光自然博物館0288-55-0880までお問い合わせください。


ハチの巣情報

2013年08月29日 | お知らせ

当ブログ、前回の記事でご紹介した、戦場ヶ原の木道下にできたハチの巣ですが、本日、「26日に撤去された」という情報が入りましたので、お知らせします。

なおしばらくの間は、巣の撤去時に外へ出ていた働きバチが、あるはずの我が家を探して周囲を飛び回ることが予想されますので、通られる際は十分ご注意ください。

(T-村)


足元に注意!その10

2013年08月27日 | お知らせ

最近、ツキノワグマの話題が多い戦場ヶ原の自然研究路。
先日も当ブログで、クマ情報についてご紹介しました。

しかしクマもさることながら、同じくらい注意の必要なものも住んでいます。
何だかお分かりですか?

それがこちら。
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スズメバチです。
写真はキオビクロスズメバチという種(かなぁ?)で、巣から盛んに出入りしています(8/25撮影)。

場所は、泉門池から赤沼に向かって約5分のところ、小さな休憩所を抜ける木道の真下です。1
(矢印のあたり)
動物が掘った穴を利用し、巣を作っているようです。

小型で比較的おとなしいと言われますが、刺されるとショック症状を起こす場合もあり、侮れません。

スズメバチ類の巣作りの場所は種によって好みがあり、今回のような地中の他にも、木のうろや朽ち木の中、樹上など、様々です。
ハチの数・巣の大きさとも、多くの種でこれからの時期に最大となり、今まで小さくて気付かなかった巣が発見されることも。
写真の巣も、その一例です。

もし近くを飛び回っていても、むやみに振り払ったり、走ったりすると逆効果。
落ち着いて、静かにやり過ごすのが得策です。
また写真の巣については、休憩所を通る木道を使って迂回するのもよいでしょう。

彼らも歴とした奥日光の住人。
うまく付き合っていきたいものです。


・・・あ、働きバチは全部メスだから、正しくは“彼女ら”。


(T-村)



追記(8/29)
本日、撮影翌日の26日に撤去されたとの情報が入りました。
しばらくは残党が飛びまわることが予想されますので、お通りの際はご注意ください。