戦場ヶ原からこんにちは

日光自然博物館がお送りする奥日光の自然情報+αです。

新・山の上からこんにちは vol.43

2014年01月31日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

■今朝の奥日光 -3℃(博物館周辺 9:00現在)

今回は雲ひとつない快晴の中、戦場ヶ原へ行ってきました。

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ついこの間までホザキシモツケが広がっていた湿原も、雪に埋もれて真っ白です。

木道上にも雪が積もっていましたが、踏み固められていて、15~30cmの高さでした。
私はスノーブーツを履いていきましたが、それで十分だったのでスノーシューは必要ないと感じました。
ただ、滑ったり、踏み外しには注意が必要です。

一面真っ白で静かな戦場ヶ原ですが、そんな中でも生き物たちの姿が。

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白い雪と太陽に照らされて赤く輝くカンボクの実は、宝石のように美しい!
ドライフルーツになったズミも、たくさん残っていました。

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湯川では、マガモの群れが水草を食べていたり、ズミをつまむツグミの群れなど。
静かに見えた戦場ヶ原でも、注目してみると賑やかな姿が見られました。
そんな姿に、寒い中でも強く生きてるんだなぁ!と感動してしまいます。

久しぶりに訪れた戦場ヶ原。
今回特に私が目を惹かれたのは、雪の表面に風によって作られた模様。

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場所によって様々な形で、見る角度によっても違う表情を見せてくれます。
どれも美しく、同時に自然の壮大さを感じます。
波模様に広がる姿は、戦場ヶ原がまるで海のように見えました。

雪が降り、風が吹いたら、形を変える。そんな今だけの姿を見せてくれるのも自然ならではだと思います。(こ)

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■イベント情報
“スノーシューで雪の森へ!”
日時:
第2回 平成26年2月15日(土)
第3回 平成26年2月22日(土)
スノーシューを履いて森を歩こう!
詳細は.....スノーシューで雪の森へ!2014

“中禅寺温泉カマクラまつり”
日時:平成26年2月7日(金) ~9日(日)
博物館周辺もキャンドルに灯されます。
詳細は......中禅寺温泉カマクラまつり2014

■企画展情報
“『不思議な雪』で雪遊び!”
日時:平成26年2月7日 (金)まで
温かい室内で、雪?遊びができちゃいます。スノーシュー体験や、雪ん子に変身して記念撮影、雪玉あてゲーム、かまくら体験を楽しめます。

“地域の記憶展”
日時:平成26年3月30日(日)まで 
江戸時代末期から奥日光で宿泊業をしていた「六軒茶屋米屋 井上志郎」にスポットをあてつつ、風景画、漁具、林業道具、ヨットの旗など当時の奥日光を物語る様々な品を展示しています。

2月もイベントが盛りだくさん!ぜひ奥日光へいらしてください。
※「平日月曜日」と「祝日月曜日の翌日」は休館日です。ご注意ください。


「ちびっこスノーシュー!」開催

2014年01月26日 | イベント情報

本日は冬のイベント「ちびっこスノーシュー!」を開催しました!

参加してくださった皆さまありがとうございました。

お天気にも恵まれ、この時期にしてはとても暖かかったです。

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今回のイベントはスノーシューを履いて、歩いたり、走ったり、雪にまみれちゃったりと、楽しく、元気に雪を楽しんじゃおう!!といったもの。

スノーシューを履けば雪の上を自由に動き回れますし、なんと言ってもメイン参加者は遊びの天才、ちびっこ達!!ですので遊び方は無限大!!

今回の雪は水分が多かったので雪だるま作りや雪合戦には最適の日でした。

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スコップを持てば、雪ダム工事開始。

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そんな中でも、少し自然の話しを盛り込んだり・・・・

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動物の足跡や鳥の食事後なども見つけました。

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スノーシューを履けば、雪の中でかけっこだって出来ちゃう!

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転んだって雪の上ではへっちゃら

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そして、はずせない雪の滑り台。

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時間は約2時間と少し短めでしたが、冬の奥日光を楽しんでいってくれました。

これを機にどんどん雪の中を遊びまわってくれたらなぁ、と感じました。

そして、博物館では、引き続きスノーシューイベントを開催しています。

次回のイベントはスノーシューを履いて歩きまわる+雪の森を歩いて色んな物を見つけちゃおう!っという内容となっています。

こちらのイベントの参加もお待ちしております。

寒いからと、家の中にいるなんて、もったいない!!

今しか見れない銀世界の奥日光へ是非お越しください!!

(岩)


新・山の上からこんにちは vol.42

2014年01月24日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

■今朝の奥日光 -7℃(博物館周辺 8:00現在)

 1月も残すところあと1週間となりました。いかがお過ごしでしょうか。寒いからといって部屋に閉じこもってはいませんか?奥日光は冬ど真ん中ではありますが、雪の時期ならではの楽しみがいっぱいあります。

 「華厳滝の大氷柱」、「中禅寺湖畔のしぶき氷」、「湯元のスノーシュー」、・ ・ ・

 すべて、今だからこそ見られる、できることばかりです。そして今回は、奥日光のもうひとつの冬の楽しみ、「クロスカントリー(クロカン)スキー」をご紹介したいと思います。

スノーシューと比べると、雪の上を、歩く、走る、の他に、滑るということもできるので、慣れるとぐっと行動範囲が広がる道具です。

 私が滑らせていただいたのは、奥日光は光徳にある、日光アストリアホテルさんが整備してくださっているクロカン専用コース。

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御覧の通り、ホテル周辺のミズナラ・カラマツ林の中にコースが作られています。だから、まっすぐゴールを目指すだけではとてももったいない!

上下左右いろんなところを見ながら進んでいくと、

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シカがうろうろ

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テンがちょろちょろ

木の根元で足跡がいったん消え、木から少し離れた向こう側に再び足跡がついています。

木を少し登ってから、脇のヤマブドウのつるをつたってジャンプ! 雪の上にボフッと着地したのでしょう。

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全身の跡が、しっぽまでくっきりです。走り回るテンの姿が目に浮かんで、しばらく一人でにやけていました。

 足元を見れば、

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ツルウメモドキの果実と、食料の少ない冬にこれをたくさん食べている、テンと思しき動物のフン

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 コース上でいろんな生き物の生活をのぞくことができました。

車の音もほとんど聞こえない林の中で立ち止まってみると、なんだか自分が周りの木々に溶け込んでしまった感覚になります。私はこの感覚が心地よくて好きです。

 奥日光の厳しい冬ですが、生き物たちの気配は薄れるどころか、すぐそばを走りまわったり飛び回ったりしていました。

 今回利用させていただいた日光アストリアホテルさんのクロカンコースは、1kmから10kmまで用意されており、自分のレベルに合わせて選べるのがうれしいです。道具は日光アストリアホテルさんのほか、三本松でも貸し出しを行っていますので、ぜひ奥日光の冬の世界へ出かけてみてください。

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 1月、2月はイベントが盛りだくさん!

1月25日(土)は「奥日光いきものつながり調査会 season3 第4回」

2月に入りますと、「スノーシューで雪の森へ」、「中禅寺温泉カマクラまつり」

また、博物館内でも「不思議な雪で雪遊び」を実施しております。ぜひお立ち寄りください。

(あき)


新・山の上からこんにちは vol.41

2014年01月17日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

■今朝の奥日光  晴れ / -6℃(博物館周辺 9:00現在) 

今回は冬の奥日光の人気スポット湯元へ行ってきました。

温泉もそうですが、なんと言っても多くの方の目的はゲレンデ

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雪質の良い湯元のスキー場はスキーやスノーボードを楽しむ方ににとって人気スポットなのです。

ただ今回ご紹介したいのは、ずばりスノーシュー!!

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最近はテレビや雑誌の影響でだいぶ定着してきましたが実際使った人はそこまで多くないと思います。

ご存知の方もいるかとは思いますが、スノーシューは”かんじき”のように踏む面積を広くする事によって雪の上を歩きやすくする為の道具です。

実際歩いてみるとその便利さを実感できると思います。

今回はスノーシューがある時とない時ではどのくらい違うのか実際に測ってみました。

スノーシューを履いていないと・・・・

約30㎝沈んでしまいました。私の身長ですと、ひざ下くらいまで埋ってしまいます。

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一方、スノーシューを履いて歩いてみると・・・・

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約6㎝。なんと5倍以上の差がありました!!

とても歩きやすい為、自然散策の際もとても重宝します。

今回も遠くで足跡らしきものを発見しました。近づいてみると・・・

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ノウサギ(左)とリス(右)の足跡発見!!

道からはずれていた為、スノーシューなしでは近くで観察する事ができませんでした。これもスノーシューならではです。

スノーシューはスキーやスノーボードのように練習は必要なく簡単に歩く事はできますが、油断は禁物です。スノーシューを履いていたとしても雪の中を歩く時は、大量のエネルギーを消費します。そんな中吹雪などになってしまうと、すぐ近くに道があったとしても場所によっては"遭難"と言う事にもなりかねません。

また、倒木やササのある周辺では中が空洞になっている為。

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このように、穴にはまってしまう事もあります(私も何度かはまってしまいました)。こうなってしまうと抜けだすのはなかなか大変です。

安全の為にも、スノーシューで歩く時は1人ではなく何人かでお楽しみください。

いくつかの注意点はありますが、雪を踏む感覚を楽しみながらいろんな所に行けますし、歩くのに慣れれば、坂を一気に駆け下りることだってできます

便利な上に自由に動き回れるスノーシューはとても面白く、私もすっかり夢中になってしまいました!!

スノーシューをお持ちじゃない方もスキー場や湯元周辺のホテル、売店などでスノーシューをレンタルする事が出来ます。

また、日光自然博物館ではスノーシューを使ったイベントが盛りだくさん!!

今月は25日に「いきものつながり調査会」と26日には「ちびっこスノーシュー」が開催されます。

館内で開催中の企画展では実際にスノーシューを履くことのできる体験コーナーもありますので、ぜひ博物館にもお立ち寄りください。(岩)


新・山の上からこんにちは vol.40

2014年01月10日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

■今朝の奥日光 晴天/ -7℃(博物館周辺 9:00現在)

明けましておめでとうございます。
今年も昨年に引き続き、奥日光の自然の持つ魅力をご紹介していきます。
よろしくお願いいたします。

さて、新年の第一回目は、冬の間だけ中禅寺湖畔に現れるという「自然のオブジェ」のご紹介です。

どうやら氷でできているらしいのですが、私は写真でしか知りませんでした。
ならばこの目で見てみようと思い、歌ヶ浜へと出かけました。

到着してまず見られたのが、この「氷のカーテン」。
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高さ1mほどの手すりに、10m以上に渡って並んだツララがデコボコの板状になり、風になびいているかようです。

またこちら、
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名付けて、「氷のお化け」。
氷の衣をまとい、仁王立ちで私を見おろします。
高さは3m近くあり、迫力満点です。

もう少し近づこうと一歩踏み出すと、雪に足がサクッと吸い込ま・・・れません!
石でも踏むかのようにツルツル・コチコチ、危うく尻餅を突きそうになってしまいました。
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見た目はまるで、夏のお菓子として知られる「水まんじゅう」といったところでしょうか。
クズならぬ氷の厚さは2~3cmですが、服や荷物も含めると70kgを優に超える私が踏んでもびくともしません。
心なしか、閉じ込められた雪も息苦しそう?

よくよく見ると、雪だけではありません。
実は、周りにある案内板も、ベンチも、
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全てが氷に閉じ込められ、私は知らず知らずのうちに、超巨大な「氷の水まんじゅう」の上に立っていたのでした。

冬の奥日光は、西に連なる白根山などの山々から強い風が吹き下ろすことが多く、地吹雪となることもしばしば。
その風が中禅寺湖を吹き抜け、歌ヶ浜を含む東側の岸辺に波を打ちつけます。
そのしぶきが一気に冷やされて凍りつくことにより、あらゆるものを「オブジェ」へと変えるのです。
今回のオブジェたちは、こうした奥日光の厳しさゆえに作り上げられるものなのです。

この日は天候にも恵まれ、オブジェの生みの親とも言える山々が背景を飾っていました。Dsc_0279

風向きや岸の地形など、条件に恵まれたところではオブジェはどんどん大きくなるそうで、今後この「お化け」や「水まんじゅう」たちがどのように育っていくのか、楽しみにもなりました。

冬の奥日光、厳しさばかりを感じがちですが、たくさんの魅力も詰まっています。
雪見風呂やスキーもいいですが、こんな「自然の美術展」を楽しむのもおススメですよ!Dsc_0366


(T-村)
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■イベント情報

『奥日光いきものつながり調査会season3④』
日時:平成26年1月25日(土)
対象年齢は4歳以上、参加費は無料で、先着50名様です。

詳細・お申し込みは・・・奥日光いきものつながり調査会season3④

『ちびっこスノーシュー!』
日時:平成26年1月26日(日)
4歳~小学校低学年のお子様連れのご家族が対象、定員は20名です(抽選の場合あり)。
参加費は大人1000円、中学生以下500円です。

詳細・お申し込みは・・・ちびっこスノーシュー!


『スノーシューで雪の森へ!』

日時:平成26年2月1日(土)・2月15日(土)・2月22日(土)
小学生以上対象、定員は20名です(抽選の場合あり)。
参加費は大人2000円、中学生以下1500円です。

詳細・お申し込みは・・・スノーシューで雪の森へ!


『中禅寺温泉カマクラまつり』


日時:平成26年2月7日(金・夜のみ)、8日(土)、9日(日)

詳細は・・・中禅寺温泉カマクラまつり

■企画展情報(いずれも通常入館料のみでお楽しみいただけます!)

『地域の記憶展』・・・~平成26年3月30日(日) 

江戸時代末期から奥日光で宿泊業をしていた「六軒茶屋米屋 井上志郎」にスポットをあてつつ、風景画、漁具、林業道具、ヨットの旗など当時の奥日光を物語る様々な品を展示しています。

『不思議な雪』で雪遊び!・・・~平成26年2月7日(金)

あったかい室内で、なんと雪?遊びをしちゃいます。スノーシュー体験や、雪ん子に変身して記念撮影、雪玉あてゲーム、かまくら体験を楽しめます。

『ワークショップファクトリー』・・・~平成26年2月28日(金)

平成26年1月4日(土)~1月31日(金):だるまのストーンペインティング・鬼のお面作り
平成26年2月1日(土)~2月28日(金):ひな人形・ぶんぶんごま作り

※「平日月曜日」と「祝日月曜日の翌日」は休館日です。ご注意ください。