戦場ヶ原からこんにちは

日光自然博物館がお送りする奥日光の自然情報+αです。

夏のイベント終了

2013年08月26日 | イベント情報

今月の毎週土日に開催しました
戦場ヶ原ガイドウォーク、戦場ヶ原/中禅寺湖畔ナイトハイキングの全日程を終了しました。
たくさんの方々にご参加いただきました。

最終日もガイドウォーク、ナイトハイキングともに、無事に終えることができました。

こちらは、昨夜のナイトハイキングの様子。

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ナイトハイキング前には、少しだけ雨が降りましたが、
スタート時には夏の大三角形がはっきり見えるほど、晴れました!

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湖畔では、石の上に寝そべり、星を観察。
無数に瞬く星を見て、みなさんは何を思われたのでしょうか。

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その後は、中禅寺湖の生き物探し。
みなさん夢中になって探していました。

今回ナイトハイキングでは、普段なかなか体験することのできない、真っ暗闇を体験。
そして、奥日光に住む生物たちの夜の姿を観察することができました。

戦場ヶ原ガイドウォーク、戦場ヶ原/中禅寺湖畔ナイトハイキングにご参加いただきまして、ありがとうございました!(こ)


新・山の上からこんにちは vol.21

2013年08月23日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

■本日の奥日光の状況19℃(博物館8:30現在)

今回は、西ノ湖へ行き、千手の森歩道を通って千手ヶ浜まで歩いてきました。

西ノ湖入口のバス停から歩いて行くと、まっすぐで透明感のある茶色い幹のカラマツや、白い幹が印象的なシラカンバの林が続きます。

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そして緑の葉がきれいな広葉樹の林も通ります。
大きなミズナラの木を眺めていると、心が落ち着くような不思議な気持ちになります。

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そして見えてきた西ノ湖の神秘的な雰囲気に、思わず心を奪われてしまいました。

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西ノ湖の水量は少なめで、岸から水辺までかなり距離がありました。
でも、西ノ湖の魅力はたっぷりでした!

そして、千手の森歩道を通って千手ヶ浜へ。

そのとき雨が降ってきたのですが、森の木々に白いもやがかかって、さらに良い感じに!

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晴れでも雨でも、歩いていて気持ちのいいコースです。

林床に目を向けると、シロヨメナの花が一面に咲き始めていました。

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さらにマルバダケブキの大きな黄色い花が一面に咲いているところも。

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さて、この景色、見た目はきれいなのですが、実はシロヨメナもマルバダケブキも、シカが好まない植物。
奥日光では増えすぎたシカがもともとあった植物を食べてしまい、シカが好まない植物が増えてしまっているのです。

シカが増えてしまった結果、こんな問題(植生の変化)も起きていることを感じながら歩いていただきたいです。

森の木々に囲まれて、その中に住む虫達の様子を見たり、鳥の声を聞いたり、そして雨の降る森の中にたたずんでみたりしていると、まるで、奥日光の自然を独り占めしているような気持ちになります。
そして静かに輝く西ノ湖やまるで海のような中禅寺湖が見えてくるのは、感動ものです。

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奥日光の自然を楽しみつつ、そこにある問題をちょっと感じることができるこのコース。ぜひ歩いてみてください。(み)

■イベント情報

8月の週末は、昼も夜も楽しいイベントがいっぱい!!
自然解説員と一緒に、奥日光の自然を歩いてみませんか?

①『戦場ヶ原ガイドウォーク』(8月の毎週土・日曜日、但し31日は除く、各日2回)
    参加費:300円

②『中禅寺湖畔ナイトハイキング』(8月の毎週日曜日)
    参加費:800円

  ※戦場ヶ原ナイトハイキングは定員に達したため締切りました。

  イベントの詳細については、コチラ
  または、電話でお問い合わせください。

■企画展情報

奥日光の動物展
 平成25年8月8日(木)~9月29日(日)
 奥日光に住む動物の写真や、はく製を展示しています。ぜひご覧ください。


夏は終わったか、秋はまだかいな

2013年08月20日 | 自然情報

 いま、奥日光では各地で秋の足音が聞こえ始めています。

小田代原ではノアザミに代わり、ワレモコウやアキノキリンソウが咲き、

戦場ヶ原ではズミやカンボクの実が目を引きます。

 では、湯元の方にも行ってみましょう。

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ホツツジの花が咲いていました。雌しべがひょろん、と猿の尻尾のように長く突き出ているのが特徴です。

続いて

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リョウブです。花は根元から先の方へ順に咲いていくようで、

下の方には若い果実がつき、先の方には白い綺麗な花がまだ咲いています。

奥日光を歩いていると、日中はまだ暑いと感じる日もあり、夏の終わりがもう目の前だとはにわかに信じがたいですが、こうして花の移り変わりや結実する樹木に秋の到来を知るというのも、自然との付き合い方のひとつだと思いました。(あき)


ん~~秋色の小田代原

2013年08月19日 | 自然情報

きのう、18日の奥日光
Akanuma_aozora
朝からよく晴れて、日向では汗が流れるほど
とはいえ、気温は24.5℃(12:45赤沼自然情報センター)と、やはり別天地なのですねぇ

 

さて、あまり前向きでない言葉づかいで情報を出してからまる一か月
小田代原はすっかり秋になってました
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こちらは幅広木道少し手前
13日の(とし)の状況と比べてどうでしょうか?

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西側から貴婦人と男体山

Hozaki_wide
お花畑 ホザキシモツケ群落

Ohanabatake_yori
お花畑から南側

今回は、時間の都合でここまで
原の中の色の具合もそうだけど、花もすっかり夏→秋の入れ替わりなのです

Waremokou
ワレモコウは見ごろ

Kasensou
カセンソウも目立つ

Yanagitampopo
ヤナギタンポポはこれから見ごろ

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あちこちに黄色の群落をつくっているアキノキリンソウ 当たり年かな?

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たくさんあるけど、しおれたつぼみも目立つソバナ なぜに!?

Furo_kouyou
足元を見れば、赤く色づいたハクサンフウロの葉っぱ
草紅葉もスタートなのです

 

そして、植物に加え目立ってたのがトンボ
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タイミングによっては、こーんなふうにブンブン(??)飛び回ってます
Tombo
ご存知の向きもあるでしょうけど、奥日光でトンボが目立つのは春から夏にかけて
アキアカネなどは、平地から避暑に来てるという説もあるほどで、赤~く色が付けば里に帰っていく物が多く、トンボが見られるのもあとわずか

まだ暑いけど、『お盆を過ぎたら秋風が吹く』奥日光の暦は、いつも通りに進んでいるようですね (も)