戦場ヶ原からこんにちは

日光自然博物館がお送りする奥日光の自然情報+αです。

年末年始のご挨拶

2016年12月28日 | お知らせ

昨晩から今朝にかけては久しぶりに冷え込み、ちょっと雪が降ったおかげで、博物館周辺もほんのり白めの朝を迎えました。
(日差しのおかげで昼までには大部分が溶けてしまいました・・・)

 

さて、今日が今年最後の開館日!ということで、

男体山も見納め(今朝の6時半頃) (photo by Rin)

 

小田代原も見納め (photo by T-村)

ブログも、この記事をもって今年は書き納めとなります。

本年もありがとうございました。
来年も奥日光のおもしろ自然情報や楽しいイベントなど、たくさん発信して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。
皆さま良いお年をお迎えください。 (山)

 

◆ 年末年始の開館日程のお知らせ ◆

冬期休館 ・・・ 12月29日(木)~1月1日(日)
特別開館 ・・・ 1月2日(月)、3日(火)
開館時間 ・・・ 10:00~16:00(最終入館:15:30まで)

◎ 特別開館日の特典 その1
  どなたでもご入館料割引! また小人の方には先着50名に記念品をプレゼント!
  大人(高校生以上):400円 小人(4才~中学生):250円
  

◎ 特別開館日の特典 その2
  温かいお飲み物のご提供!

 

◆ その他のお知らせ ◆

・赤沼 国道沿いトイレ
12月21日のブログで「利用できない」とお伝えしましたが、昨日12月27日の時点で復旧しました!

・1・2月開催の雪イベント
スノーシュー親子向けも!)雪の運動会雪のナイトハイキングカマクラづくり・・・
冬は楽しみが盛りだくさん!まだまだ募集中です(詳しくはHPのイベント欄をご覧ください)


冬のお楽しみパート2

2016年12月24日 | 自然情報

12月14日に(岩)がお伝えした寒さが厳しいからこその楽しみ、自然が作り出す氷の芸術品の作品が増えていました!

この作品たちは歌ヶ浜の岸壁にぶつかった水が強い風によって湖畔の木々や岩などに吹き付けられ、凍ってできたものです。

10日前は岸壁近くの柵や歩道のみでしたが・・・

歌ヶ浜の街路樹にも水がかかり、凍っていました! 

枝の氷はツララ状に、幹の氷は水あめに包まれる様に氷でコーティングされていました。 

少しずつ寒さが厳しくなってきているため、次に見る時は作品が増えていることはもちろん、Evolutionした姿が見たいですね!

 

☆ 湯元温泉の状況を少しだけご紹介 ☆

湯元は一面雪景色。路面や歩道以外は積雪10㎝以上のところがほとんどですので冬の装備でお越しください。

【湯元スキー場】  【指が完全に雪の中へ】

(Rin)


新・山の上からこんにちはvol.191

2016年12月23日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館の

イベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光は6℃ (博物館周辺 8:00時点)

一年の締めくくりはやはりここだろうということで、戦場ヶ原を歩いてきました。

赤沼から入って、小田代橋の先の分岐で光徳方面へのルートをとると、戦場ヶ原を時計回りにほぼ一周することができます。
戦場ヶ原の真ん中あたりに位置する丘(糠塚)のおかげで、どの道からも戦場ヶ原全体を一望することは難しいのですが、このルートだと戦場ヶ原を全方向から見ることが出来る、贅沢コースになります。

 

 ←小田代橋~光徳間の、戦場ヶ原北側からはこんな感じ。(画像クリックで拡大)

 

ここ数日の暖かい気候のせいか、暖冬のせいか、全体的に積雪量は多くありませんでした・・・。
しかし! 木道の下や脇にはふかふかの雪が残っていました!
そんな雪の上にはこんなものがたくさん残っているのでわくわくしてしまいます。

 

 

長径5cm程度で、手のひら(足のひら?)や指の跡のつき方はイヌに似ています。
左右にぶれる歩き方から想像すると、これはタヌキなのかな、と思いました。
(同じイヌ科にはキツネ(足跡がほぼ一直線上に並ぶ)もいます)

 

他にも、点々と続く足跡と、途中くぼんだところもありました。
(画像クリックで拡大)
ここで座ったり、落ちていた何かを拾ったり、尻尾で雪面をたたいたり・・・そんな行動を想像してみると、足跡の持ち主がぐっと身近になるような気がしました。

 

また進んでいくにつれ、他の季節と比べて、木道の上に「動物たちの落し物」=フンが多く見つかりました。

フンをあなどることなかれ!
大きさや形から、誰のなのか予想することもできますし、中身も実は面白いんです。
そんなわけで、手近な枝でさっそく崩してみました。
※お食事前後の方はごめんなさい

 

 

長さ約20cmが折れ曲がった形の、小指ほどの細長いフン。おそらくイタチかテンもの。

中からは、黒っぽい毛にがんじがらめにされた5mmほどの小さな背骨が出てきました。
骨の大きさと捕食者をあわせて考えてみると、食べられていたのはネズミの仲間だと思います。

 

実はこの日、木道沿いのミヤコザサの根元がガサガサ揺れる場面がいくつもありました。

姿を見ることはかなわなかったのですが、おそらくネズミの仲間が食糧調達のために地上に顔を出したのでしょう。
そんな一匹が、運悪く捕食者に見つかってしまい、先程のフンの中から出てきたのでは・・・

食糧の少ない冬。自然の中で生き抜く厳しさを、改めて思い知らされた心地がしました。 (山)

 

!!!! 冬期期間(来年4月まで)、赤沼の駐車場は閉鎖しています !!!!
今回、三本松の駐車場に車を停めて、三本松~赤沼、光徳入口~三本松の道は国道沿いを歩きましたが、
歩道-車道間のポールが取り外されていますので、車との接触には十分注意してください。

 

■ 自然体験イベント情報

★「ちびっこスノーシュー2017」 平成29年1月22日(日) 〈1月12日(木)締切〉
雪遊びを中心とした親子向けのスノーシュー入門。スノーシューのレンタル付きでお気軽にご参加いただけるライトなイベントです。 

★「親子で雪の運動会2017」 平成29年1月29日(日) 〈1月19日(木)締切〉
雪上ならではの競技を行いながらチームで優勝を目指します。パウダースノーの中、大人も子供も大はしゃぎのイベントです。  ホットドリンクのサービスもあります。 

★「スノーシューで雪の森へ!2017
①平成29年2月4日(土) ②平成29年2月18日(土) ③平成29年2月25日(土) 〈各回10日前締切〉
今年も雪深い奥日光の森へ冬ならではの「楽しい」をたくさん見つけに行きます。 

★「雪上ナイトハイキング」 平成29年2月4日(土) 〈1月25日(水)締切〉
雪の森の楽しさは昼間だけにあらず!夜ならではの楽しさを見つけちゃう日光自然博物館「初」のこころみです。

 

■ 企画展情報

◆「干支展 奥日光の野鳥たち」 平成28年11月26日(土)~平成29年2月12日(日) (休館日を除く)
平成29年はトリ年!この企画展で、野鳥の世界にどっぷりはまっちゃうこと、まちがいなし!? 


「食べるよ!」≒「生きるよ!」

2016年12月22日 | 自然情報

今週は天気が良く、この時期としては暖かい日が続いた為ゆっくりと野鳥の観察をする事ができました。

こちらは、現在冬季閉鎖のイタリア大使館別荘記念公園(外装のみなら見ることはできます。)

早速、コゲラを発見。

①皮をはがして  ②長い舌で虫をひっぱりだして  ③捕獲!!お見事!!

これには、幹の中で隠れている虫たちも一たまりもありません。

 

その翌日足を運んだのは、戦場ヶ原。

湯川でハシブトガラスが食事をしているようでした。※閲覧注意

 

食べていたのはマガモの死骸。

ハシブトガラスは、都会でゴミ捨て場を荒らすマイナスイメージをお持ちの方も多いと思いがますが、むしろ彼らは死肉など食べ、森をきれいにしてくれる掃除屋さん的なポジション。更に、都会っこと思いきや木々が生茂る様な環境を好み、標高1500m以上の森の中でも暮らしています。

食べられる側からすれば、恐ろしく、残酷な事かもしれませんが、生き物の死によって他の生き物たちは自身の命を繋ぐ事ができます。普段当たり前に行う「食べる」という作業の重みを見せつけられました。

 

 

  ↑ 食べる側のマガモさん。

  うん、精一杯生きてる(食べてる)!!

 (岩)


中禅寺温泉カマクラまつり2017【予告】

2016年12月21日 | イベント情報

大変お待たせいたしました。

この冬も中禅寺温泉カマクラまつり開催!のお知らせです。

人気の「カマクラをつくろう!」は定員を10組程度から15組程度へと規模拡大!(参加者募集もスタートです)

雪の巨大すべり台でのソリすべりや、天然氷のスケートとXCスキー、スノーシューを一度に楽しめてしまうウィンタースポーツ体験などもこれまで同様にお楽しみいただけます。

夜のメニューとしては、残念ながら冬の湖上花火は無くなりましたが、星に関わるイベントや天然氷のスケートのナイターなどをメニューとして追加。当然、キャンドルナイト&イルミネーションもやります。

さらには、縁結びの御祈祷+フレンチのランチ×みんなでカマクラづくり=な婚活イベントも企画中!

詳細は日光自然博物館HP「中禅寺温泉カマクラまつり2017」の情報ページをご覧ください。(仲)