最近、ツキノワグマの話題が多い戦場ヶ原の自然研究路。
先日も当ブログで、クマ情報についてご紹介しました。
しかしクマもさることながら、同じくらい注意の必要なものも住んでいます。
何だかお分かりですか?
それがこちら。
スズメバチです。
写真はキオビクロスズメバチという種(かなぁ?)で、巣から盛んに出入りしています(8/25撮影)。
場所は、泉門池から赤沼に向かって約5分のところ、小さな休憩所を抜ける木道の真下です。
(矢印のあたり)
動物が掘った穴を利用し、巣を作っているようです。
小型で比較的おとなしいと言われますが、刺されるとショック症状を起こす場合もあり、侮れません。
スズメバチ類の巣作りの場所は種によって好みがあり、今回のような地中の他にも、木のうろや朽ち木の中、樹上など、様々です。
ハチの数・巣の大きさとも、多くの種でこれからの時期に最大となり、今まで小さくて気付かなかった巣が発見されることも。
写真の巣も、その一例です。
もし近くを飛び回っていても、むやみに振り払ったり、走ったりすると逆効果。
落ち着いて、静かにやり過ごすのが得策です。
また写真の巣については、休憩所を通る木道を使って迂回するのもよいでしょう。
彼らも歴とした奥日光の住人。
うまく付き合っていきたいものです。
・・・あ、働きバチは全部メスだから、正しくは“彼女ら”。
(T-村)
追記(8/29)
本日、撮影翌日の26日に撤去されたとの情報が入りました。
しばらくは残党が飛びまわることが予想されますので、お通りの際はご注意ください。
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自然のままと言っても、ここは○○○公園の中ですから、危険のないようにしてもらいたいと思います。
コメントありがとうございます。
返信が遅れてしまい、申し訳ございません。
今回取り上げた巣につきましては、撤去されたという情報が入りました。
しかし今しばらくは、生き残った働きバチが周りを飛び回っているため、通られる際には注意が必要です。
戦場ヶ原や小田代原は、国立公園の中でもっとも規制の厳しい「特別保護地区」に指定され、動植物を傷つけたり採取することが禁止されています。
これは貴重な自然を守り続けるための措置なのですが、公園である以上は人の安全ももちろん大事です。
クマやハチは人との接触でトラブルになることも多いので、どのように対応するのかは難しい問題ですね。