中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

西西弗書店がシンセン市に

2013年12月22日 | 中国事情

中国中央TVに拠ると、貴陽省を中心に店舗展開していた西西弗書店が、11月にシンセン市に新たに店を出したとの事です。

このブログでも、この西西弗書店については何度か触れた事もありますが、2000年に初めて貴陽市を訪れた際に、偶然この書店を知ってから、そしてその後も貴陽市に来る度にこの本屋を覗くのが楽しみの一つでした。

2011年から2年間程貴陽市に滞在していた際には、よくこの本屋には顔を出していましたが、特に2012年10月頃から、この本屋の中に矢量珈琲店と云う喫茶店を併設して、喫茶店の中では、書店にある本を無料で読む事が出来ると云う制度を新たに始めた事もあり、貴陽市滞在中は喫茶店で珈琲を飲みながら、店内にある本を無料で眺めるという事を良くしていました。

本はどちらかと言えばツンドクが多い自分には、この西西弗書店が始めた新たなシステムは大変に気に入ると共に、大変に助かったものです。中国でも多くの本屋が閉店、倒産に追い込まれるような環境の下で、貴州省を発祥とするこの西西弗書店がシンセン市にも新たに店を出したと云うニュースをTVで知って、私としても喜ぶと共にある意味では得心がいった次第です。

この四ヶ条が西西弗書店のポリシーとの事です。荷物が重ければ預けて、立読みに疲れたら座って、本を買うのが高いと思えば、写せば等と書いてあります。特に「本が高いと感じたら写せば」という文句が気に入っています。


貴陽市内に2012年12月に新しく出来た5番目の西西弗書店の店頭。


西西弗書店のレイアウトもなかなかな物です。貴陽市で一番新しい5号店。


店内もかなり広く、本の品揃え等の点でも私としてはとても気に入っていました。

 

5号店の店内の様子。

 

店内には、このようにゆっくり座って読むことの出来る場所が備えてあります。「立読み疲れたので、座って」と云う訳です。

 

こちらは、別の西西弗書店の内部の様子ですが、日本文学の専用コーナーもあり、日本に関係する書籍も結構充実しています。西西西弗書店西弗書店


この様に「平家物語」が中国語に翻訳され貴陽市の本屋の店頭に並んでいるのを見るとある種の感動を覚えます。


西西弗書店に併殺されている喫茶店。喫茶店の中では、本屋にある本を持ち込んで自由に読んでも良い。


西西弗書店が、喫茶店の中で無料で本を読むことが出来ると云う制度を始めた際には、その様な事をしてはたして大丈夫か危ぶむ声もありましたが、このシステムは大変に好評の様で、時により喫茶店が満席という状態もありました。 シンセン市の店舗にも喫茶店が併設されているようです。(注:喫茶店の中に持ち込むことの出来る本は一度に一冊だけです。本を交換すれば何回でもOKです)

大理市の本屋で本の中身を写し取っていたら店員に注意された事があります。貴陽市に居る時には、時々西西弗書店に通い、本が高いと感じたら写せばとばかりに、本の中身を当然の様に写していた身には注意されたのは意外に感じましたが、考えて見ればこの西西弗書店が例外なのかも知れません。

この様に、西西弗書店のレイアウトや店構え、本の品揃え、店内に喫茶店を設けるというアイディア、この本屋のポリシー等を見るとシンセン市でも他の本屋に太刀打ちが出来ると共に充分にやっていけると思います。雲南省には、未だ西西弗書店は店舗展開していませんが、大理市には到底無理と思いますが、せめて昆明市に店を出してくれたら良いのにと思います。

西西佛書店という本屋 


 


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