中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

雲南省と貴州省のコンニャク

2013年08月13日 | 少数民族の食べ物

貴州省や雲南省、四川省等中国でもコンニャクを良く食べる地域では、コンニャクを「魔芋」と呼ぶようです。雲南省の各地の農貿市場等でも「魔芋」を売っているのを見かけますが、私の印象では、雲南省では貴州省程はコンニャクを食べないように思います。

以前私は貴州省に住んでいたのですが、貴州省では今にして思えば本当に良くコンニャクを見かけました。今私は大理に滞在中ですが、大理の農貿市場等にも当然「魔芋」を売っていますが、貴州省と比べると「魔芋」は少ないような気がします。また、貴州では祭りが行われる際等には、コンニャクの料理も並んだりしますが、ここ雲南省では、そのような光景は今の所見かけていません。貴陽市等では、街頭でもコンニャクを「小吃」の一種類として売っていたの良く見かけたのですが、そのような光景も、大理市や昆明市では見かける事は出来ないようです。

貴州では、実に沢山の様々な種類の鍋もありますが、鍋の具材としてもコンニャクは鍋に入ります。今の所雲南省では鍋を食べた事は少ないのですが、コンニャクを鍋の具にするという事も少ないようです。

これは貴陽市等では街頭で良く見かけるコンニャク料理の一つ。貴州では有名な「小吃」。コンニャクを油で炒めて食べるという、いわばコンニャクステーキのような物。いかにも貴州省らしいのは、ご覧のように唐辛子をたっぷりまぶす事と折耳根(ドクダミ)を薬味にして食べるという食べ方です。

 

貴州省では、祭りの時には、コンニャクを食べさせる屋台も数多く並びます。しかし、雲南省では、このような光景は今のところ見かけていません。これはコンニャクを薄く切り、串に刺して、茹て売るコンニャク料理。唐辛子のタレを付けて食べます。

 

貴州省榕江県の農貿市場で見かけたコンニャク料理。肉とコンニャクを炒めた物。

 

こちらは昆明市で見たコンニャク。コンニャクとニンジン、ジャガイモ、白菜、カリフラワー、こぶ、豆腐等と一緒に煮込んだ物。これと全く同じ物が貴州にもあります。

 

大理古城の農貿市場で見かけたコンニャク。


これも大理古城で見かけたコンニャク。

 

これもコンニャクですが、このような形のコンニャクは初めて見ました。

 

こちらは雲南省楚雄市の素食の店で食べたコンニャク料理。コンニャクを炒めた物ですがとても美味しかったです。この店の本店は、四川省成都市にあるということです。一説では峨眉山に住む道士が、コンニャクイモからコンニャクを作り出したという話もあるそうですが、このコンニャクは、歯ざわりも良く、味付けも良く、とても美味しかったです。但し、四川省ではコンニャクを食べた経験はありませんので、四川省のコンニャクがどんな風なのか分かりません。

 

これは、コンニャクイモ。

 

実は貴州では、この様にコンニャクと豆腐とを、同じ様にステーキして売っていますが、貴州ではコンニャクの方が売れるようです。ここ大理古城でも、これと同じように豆腐をステーキした物は売っていますが、コンニャクステーキの方は見かけません。また、これを見ても分かりますが雲南省に比べ、貴州省の方が、圧倒的に唐辛子を使うので貴州料理はとても辛い。

 



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