中国国家統計局が、2016年4月20日に発表した数字に拠れば、中国の総人口は137349万人との事。この数字は2015年11月1日に人口の約1%、2131万人をサンプリングして調査した結果だそうです。
中国の31の省、自治区、直轄市、及び現役軍人の人口は137349万人との事で5年間で、3377万人増加、これは率にして2.52%の増加で、年率では0.50%の増加したとの事。また、総世帯数は、40974万世帯で、一世帯の人数は3.10人。これらの数字は5年前とほぼ同じとの事です。
一人っ子政策により、中国では男女比の割合が他の国に比べ、バランスを欠いている事が指摘されていますが、性別の構成は、男性が70356万人で、51.22%、女性は、66993万人で48.78%との事です。女性を100とした場合の男の比率は105.02で、5年前の105.20よりやや低くなったとの事です。
中国の31の省、自治区、直轄市、及び現役軍人の民族構成は、漢族が125614万人で、91.46%を占め、各少数民族が11735万人で8.54%との事。
中国でも近年高齢化が急激に進み、2015年に60歳以上の人口が2億人を超えて大きな話題となりましたが、60歳以上人口は22182万人で、総人口の16.15%を占め、65歳以上の人口も既に14374万人で、10.47%との事ですから、中国では65歳以上の数は、既に日本の総人口より多い事になります。
私が現在滞在中の大理市は観光客が大変多いところで、比較的に年齢の若い人が多く、高齢者は余り目立たないのですが、65歳以上人口が10%を超えたと云う数字はかなり衝撃的ではあります。北京や上海等は、この高齢化率は20%近い様です。中国でも退職年齢の引き上げも一部では議論されている様ですが、抵抗が強く、65歳定年、65歳から年金支給と云う政策変更の実現には、まだまだ時間がかかりそうです。
中国の31の省、自治区、直轄市、及び現役軍人の内、76750万人が城郷(注:都市部)に住み、これは総人口の55.88%を占めるとの事です。郷村(注:農村)部に住む人口は、60599万人で、率にして44.12%が農村に住むとの事。城郷に住む人口は、2010年に比べ約一億人増加したとの事です。中国では、このような数字を基に、都市化率が55%を越えたと云う様な表現がよくされる様です。が中国では、戸籍の問題があるので、この数字の中身をよく考えないといけない様です。
中国ではよく知られているように農村戸籍と非農村戸籍があります。農村戸籍のままで所謂都市部で生活している出稼ぎ状態の農民が多いのですが、農村戸籍と非農村戸籍の割合についての具体的な数字はありません。尚、流動人口(注:これも中国独特の概念で、わかり難い)は、29247万人との事です。