中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理白族のどぶろく

2013年09月21日 | 少数民族の食べ物

中国の都市部には、「農貿市場」或いは「采市」と呼ばれる市場がいたるところにあります。大理古城内にも、その農貿市場と呼ばれる市場があり、多くの人は昔ながらに、その農貿市場で季節の野菜、新鮮な魚類や肉類を買い求めます。鶏類も生きたまま売っていて、その場で絞めて毛も剥いでくれます。無論、生きたまま持ち帰る事も出来ますが、最近はその場で絞めてもらう事が多いようで、魚類も同様で、その場で捌いてくれます。

農貿市場には、スーパー等とは違い、その季節季節の物が並べられて、売られていますので、農貿市場を覗きに行くのは、異国から来た人間にとってはナカナカ面白いので、私も時々農貿市場には「探検」に出かけます。また訪れた土地でも必ず、農貿市場や菜市には出かけます。

貴州省に住む、苗族やトン族は、もち米で作った酒を良く飲みます。でもその酒は蒸留酒で、アルコール分も強く、日本の清酒等と比べるとかなり強いお酒です。25年程前雲南省の昆明に住んでいた時、「米酒」という酒を見つけ飲んだ事があります。それは日本の清酒に大変良く似た酒で、日本の清酒に近いものでした。

先日、大理古城内にある農貿市場に行ったら、瓶に入った白酒を売っていました。実は、私は、これは日本で言えば「甘酒」とばかり思っていました。というのは雲南省の建水県や楚雄市で、この様な酒は何度か見かけて、買って何度か飲んだ事があったので、てっきり「甘酒」(中国語では甜酒と云う)だと思っていました。とりあえず少し買って家で飲んでみたら、甜酒ではなく、日本で言うところの「どぶろく」で、米で作った正真正銘のお酒でした。私は、大理古城で、初めてこのような酒(どぶろく)を見かけ、飲みましたが、この様な酒は貴州ではまず見かけません。貴州省等ではお祭りの祭には必ず家で作った酒も出されますが、たいてい蒸留酒です。貴州省の少数民族の間にも「どぶろく」があるのかもしれませんが、今まで私は飲んだ事はありません。

 

大理湖古城で、このように瓶に入れて売っていた「どぶろく」。この時は私は、これは「甜酒」とばかり思っていました。

 

 家に帰って、飲んだら「濁酒」でした。正真正銘の「どぶろく」でした。大理古城にはもう二箇所大きな「農貿市場」がありますが、そこではこの「どぶろく」は見かけませんし、私が見つけた農貿市場でも、何処でも見かけると言うほどでもなく、今の所一軒でしかこの「濁酒」は売っていません。

 



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