中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

貴州省苗族の色々な祭り

2016年04月10日 | 少数民族の祭り

昨日は旧暦で3月3日だったようですが、貴州省の報京郷のトン族の住む村でも、旧暦の3月3日には、3月3という祭が行われます。私は、今まで知らなかったのですが、3月3と云う伝統的な祭は、広西省壮族自治区に住む、壮族、苗族、瑶族等の間にも伝わる祭の事です。

旧暦の2月15日には、貴州省の六盤水市水県等では、跳花節と云う祭もあったようですが、当然の事ですが、だいぶ様変わりをした様です。私がこの祭を、見学したのは、10数年前の事ですが、現在では今風に変わった様です。少数民族の間で、旧暦の2月から3月にかけて祭が多いのは、一つにはこの祭が終わると田植え等の農作業が始まるからだとも云われている様です。秋の収穫が終わると少数民族の住む村では、いろいろな祭が行われます。


六盤水市南開郷の大花苗族の跳花節。無論私が見学した際にも、祭の内容は以前とはだいぶ違っていた様ですが、最近では舞台があり、そこで出し物が披露されるスタイルが多いようです。また、服装も微妙に変化している様です。何処の祭もそうですが、祭は大抵三日三晩に亘り行われます。貴州省台江県の有名な姉妹節等も、三日三晩行われます。

 

中国に住む多くの少数民族の住む服装は、既婚と未婚ではその服装や髪形が違うようですが、これらは未婚の女性の服装です。一部の苗族、土家族等の民族も祭りの間は、自由恋愛が許されているとの事です。日本でも、その昔は盆踊りの期間は、自由な交際が許されていたと同じ様に、中国の一部の少数民族の間では、同じ様な風習があったとの事です。

 

台江県に住む青苗族の牯藏節の時の写真。

 

 


以前日本にいる時に書いていたブログで、貴州省に住む、この革家人の事について書いた事があるのですが、この革家人は、以前は苗族の一支族とされていたようですが、最近では別の民族だと云う見方が定着しつつある様です。

 

 

私は一時期凱里学院に席を置いていたのですが、そのとき偶々革家人の学生が居たのですが、その学生の身分証明書の民族の欄には「革家人」と記入してありました。その学生も自分は苗族でも、漢族でもなく、革家人だと云っていました。ある研究者に拠れば、中国に住む少数民族の一部は、苗族に分類されているものの、実はまったく別の民族ではないかとの疑義もあるようです。貴州省六盤水市等に住む「穿青人」等も、苗族ではなく、別の民族との主張もあるようです。中国には「未識別民族」と云う言葉もあるようにきちんと識別されていない民族もある様です。私は、この「穿青人」が住むという村にも行った事はあるのですが、その時期は祭でもないので、独自の服装等も見かける事も無かったので、具体的にどのように違うかは、分かりませんでした。



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