中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

中国での米の値段

2013年11月15日 | 中国農村

私が今滞在中の大理鎮のスーパー等にも、11月に入り沢山の新米が並び始めました。ここ大理でも、中国の黒龍江省産や吉林省産等のいわゆる「東北大米」は、やはり人気があるようです。特に、黒龍江省産の「五常大米」というブランドの米が人気のようで、値段も高いようですが、吉林省産の「秋田小町」というブランドの米も売られています。

今年の新米の値段は、産地や銘柄により様々ですが、10kgで60元から75元位で売られている米が多いようです。中には10kgで150元を超えるような値段の高い米もありますが、平均すれば10kg65元前後の物が一番の売れ筋のようです。

スーパー等でも、米のばら売り(量り売り)もしていますが、ばら売りの場合は、1斤(500g)で2.2元から3.2元位の値段で売られています。以前は一斤2元以下で売られている米もあったのですが、最近は1元台で売られている米は、まず見かけませんで、米も年々値上がりしているようです。

2013年度の米の最低買い付け価格は、早場米は、50kgで132元、普通米は50Kgで135元、晩米は50kg133元との事で、去年よりそれぞれ17.08元、13.26元、5.91元程度値上りしたとの事。

また、近年は中国でもベトナムやパキスタンから米が輸入されているそうで、2012年度には約200万トンが外国から輸入され、その内の約70%はベトナムからの輸入との事。米が輸入される理由は、中国国内産の米の値段が最近高くなったので、ベトナムなどから安い米が中国に入って来るとの事です。ベトナム産の輸入米は、市場価格が一斤(500g)、1.8元程度で売られているそうです。(注:2011年度の米の輸入量は約60万トン)

9月30日付WSJ(電子版)に拠れば、中国の米の年間輸入量約200万トンと言う数字は、世界第二位との事で、世界第一位はナイジェリアとの事です。

公式には2012年度ベトナム等海外から中国へ輸入された米は約200万トンとされていますが、ベトナムとは国境を接している事もあり、密輸される米がかなりの量になるとの報道もあるようです。タイ産の「香米」という米も最近中国に入って来ているそうですが、ベトナム産の米は大理市では見かけません。なんでもベトナムと国境を接する広西チワン族自治州ではベトナム産の米が多いとの事。

 

大理古城で売られている中国吉林省産の「秋田小町」 以前、確か中国人が「コシヒカリ」等を中国国内で商標登録した事が問題になった事がありましたが、この「秋田小町」はどうだったでしたか、、、、。中国では、袋入りの物は、一般に10kg入りが多く日本のように5kg入りの物は、見かけません。

 

黒龍江省の五常市産の米は「五常大米」として中国では大変に有名なブランド米の一つのようですが、ここ大理市等でもスーパー等では良く見かます。但し、日本の魚沼産コシヒカリ等と同様に、この「五常大米」は産地偽造が大変に多いとの事。確か今年の黒龍江省での最低買い付け価格は、外の地域より少し高く、一斤平均1.4元から1.6元程度だったと報道をしていたような記憶があります。無論店にもよりますが、量り売りの場合、「五常大米」は一斤3.2元程度で売られています。 安い「五常大米」10kg入りの物は、70元前後で売られていますが、「正宋」の五常大米かどうかは分りません。(注:中国語で正宋とは正真正銘と云う意味との事)

 

 



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