中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

侗族の闘牛

2014年02月07日 | トン族

貴州省に多く住むトン族の村では、祭りの時等には良く闘牛が行われる様です。また、春や秋の農閑期にも大規模な闘牛が行われる様です。特に貴州省黔東南苗族侗族自治州の侗族が住む停侗鎮の闘牛は有名の事ですが、2012年2月にたまたま、この停侗鎮の闘牛を見学する事が出来ました。実は2011年秋にも、ここを訪れたのですが、その時は別な所で13年に一度行われると言う祭りがあるので、闘牛を看るのを諦めた経緯がありました。

闘牛に使われる牛は水牛です。だだ、民族により、場所により所謂「黄牛」と言われる日本でも良く見かける牛での闘牛もある様ですが、私はこの黄牛の闘牛は見たことはありません。私は貴州であれこれ10回程闘牛を見学しましたが、私が見たのは全て水牛による闘牛です。


闘牛場に向かう牛。侗族の闘牛場は囲いがない物が多い。


待機中の水牛。闘牛は、たいてい昼頃から始まり夕方まで続くようです。始まるのが昼からと晩いのはかなり遠くの村からも見学者がやって来るので。中には1.2時間掛けて遠くの村から歩いて闘牛見学に来る人も多い。


ここ停侗鎮の闘牛は黔東南でも特に歴史もあり、規模も大きい事で大変有名との事で、各塞子(村)毎の戦いとなる様です。応援も派手で、大いに気合も入るようです。

 

闘牛見学に詰め掛けた人々。この闘牛が開催される日にはイロイロな出店も並びます。


多くの村人と共に闘牛場に入ってきます。

 

けしかけないと戦いを始めない場合もあります。闘牛場に入り、縄を解かれ、相手の牛を見るとお互いが物凄い勢いでぶつかり戦いを始める場合もありますが、牛により、けしかけないと戦いを始めない場合もあります。

 

勝負が付かず、引き分けもあり、その場合は牛同士を引き離すのはかなり大変の様です。


 

引き分けの場合は、水牛の足ロープをかけて引き離します。ナカナカ勝負が付かないので、水牛の足にロープを掛けて、引き離す準備を始めた所。4分乃至5分経っても勝負が付かない場合は引き分けとなる様です。

 

興奮している水牛を引き離すのはかなり大変の様です。以前、何かの本で闘牛で負けた水牛は殺され食べられてしまうという云う様な記事も読んだ記憶がありますが、その辺は定かではありません。


ここ停侗鎮の闘牛場には囲いがありません。近くで見学している人は、若い人が多い、戦いで負けた水牛は物凄い勢いで逃げだし、片方はその水牛を追いかけます。当然皆も逃げだします。

 

戦いに負けて逃げる水牛とそれを追いかける水牛。勝った方の水牛は、何処までも追いかけるので、その水牛を捕まえるのも大変です。時により人込みの中に水牛が逃げ込む事あります。この時も逃げ出した水牛が観客の方に向かい逃げましたが、幸い怪我人は居ませんでした。

 

負けて逃げる水牛を追いかける水牛。観客も必死で逃げます。苗族の闘牛場には多くの場合石垣等で囲いがしてあり、水牛が逃げる道が確保してあり、観客は安心して見学が出来る場合も多い。


勝った方は爆竹が鳴らされ健闘がたたえられます。試合はトーナメント方式で行われ賞金も1万元と云うな高額な試合もある様です。

 

 

このような光景は苗族の闘牛では見掛ける事は有りません。


戦いに勝って引き上げる水牛。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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