中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

全国人民代表大会に占める党員

2016年03月10日 | 中国事情

中国の北京では、今、中華人民共和国全国人民代表大会と中国人民政治協商会議が開かれていますが、この二つの会議を合わせて、中国では俗に両会と称する様です。この両会の期間中は、中国中央TV等のニュースのトップは、専らこの二つの会議が主要なニュースとなります。また、ニュース専門番組中国中央TV13チャンネルは、7,8割方は、両会関連のニュースとなります。

中華人民共和国人民代表大会は、中国では一般には全国人大と云う様に呼ばれていますが、全国代表の中の一体全体どの位が党員なのか以前から気になっていました。代表に占める党員の割合がどの位なのか気になっておりました。以前ネットで、ある省の全国人民代表の党派の詳しい内訳が載っていた事があります。10年程前の事で、詳しい数字は忘れたのですが代表の8割方が党員だった様な記憶があります。

全国代表は、直轄市、省、自治区、香港、台湾等地域から選ばれる様で、例えば、今回の場合、北京市62名、上海市62名、天津市43名、江蘇省150名、広東省165名、貴州省72名、雲南省92名、香港は36名となっていますが、地域により人数についてはかなりバラつきがある様です。全国代表の人数は大凡3000名前後の様ですが、各地区の代表の内、どの位の人数を党員が占めるのか気になります。

全国全国人民代表網と云う中国語サイトには、各地区毎の代表者の名簿が載っており、そこに代表に選ばれた人間が、どの様な党派に属するかも記載されています。それに拠れば、上海市の場合代表62名中41名が党員、天津市の場合は43名中32名が党員となっています。全部の地域の代表を調べた訳では無いのですが、大凡7割前後が党員を占める様です。興味深いのは人民解放軍と云う枠からも、代表が選ばれる様で、その数は260名程の様です。

今年解放軍枠の中から劉源氏が代表に選ばれて一部では話題になりました。全国代表大会の記者会見の席上、大会のスポークスマンが特に、この話題に触れて劉源氏が代表になった事を歓迎し、その役割に期待すると述べた程です。この方は云わずと知れた劉少奇の息子ですが、噂では主席が最も信頼を寄せている軍人の一人と云う様な噂も流れています。尚、毛沢東の孫も軍人ですが、この人は代表にはなっていません。因みに、主席は上海市から、首相は山東省からの選出となっています。他の政治局常務員もそれぞれ、北京市、天津市、浙江省からの選出となっている様です。

日本のメディアが、よく人民代表大会を「日本の国会に相当とか、日本の国会に当たる」と云う様な注釈を付けているのを見ますが、私としては、この様な解説については以前からやや疑問を感じていました。尤も日本の国会も、近年は、今の政権の暴走を止める事が出来ないので似ていると云えなくも無いのかも知れませんが。

面白い事に、中国の検索エンジン「百度」で「人大」と検索をかけると、「党員でないと人大の代表になれないのか?」とか「人大の内どの位が党員なのか?」と云う質問も散見されます。全国人大の代表の内約三分二が党員との答えも見受けられますが、全国人民代表大会に占める各党派の割合等の詳しい内訳はネットで検索しても無い様です。

 



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