■考察
~縄文と弥生~
・縄文時代は約1万5千年前~紀元前4世紀ごろ=約1万5千年間。弥生時代は紀元前4世紀ごろ~3世紀=約700年間。
期間をみると縄文は弥生の約20倍あり、その間に様々な日本文化の基盤ができた。
教科書には載っていないが、例えば言語は、ヒト:人類文明にとってもっとも重要な道具であり、日本語の基盤になっている「和語」の多くはこの時代にできたと思われる。
・弥生時代についての各社の記述項目(=水田稲作、弥生土器、金属器、大陸との融合文化、ムラ・クニの成立、邪馬台国など…)と、量(=2ページが5社、3ページが3社)はほぼ同じ。
弥生時代の取り扱いは各社ほぼ同じと考えていいようだ。
(※ただし、記述内容の細部にはあきらかな違いがあるので、別項で比べる。)
~縄文時代についての認識の違い~
・2グループによる縄文時代の取り扱いの違いは、《人類文明の中で独特な日本文明の基盤をつくった縄文時代の重要性》に対する歴史認識の違いだろう。
育鵬社と自由社はその重要性を表現している。
※教科書全体をみれば、育鵬社・自由社と他社の違いは、「日本」との向き合い方の違いであることがわかる。
~次回から、「(2)「縄文時代」と「世界の古代文明」はどちらが古いのか? 掲載順の不思議」~
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