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◎懐かしの母校で再会 ホームカミングデイ

2008年09月30日 | その他文化ニュース
 第3回神戸大ホームカミングデイが9月27日、六甲台キャンパスを中心に行われた。多くの卒業生が母校に足を運び、旧友との再会を楽しんだ。【9月29日 神戸大NEWS NET=UNN】

 ホームカミングデイとは卒業生が現役生、教職員と交流を深める機会として平成18年から開かれている催しだ。今回は記念式典が午前11時から六甲台講堂で開かれ、NHKアナウンサーの住田功一さん(昭和58年経営卒)が司会進行を行った。学長挨拶では野上智行学長が「神戸大学は106年の歴史を歩んできました。その中で世界的にも評価され、イギリスの研究機関のランキングで世界のトップ200に位置づけられるようになりました。これも卒業生の方々のご活躍によるもの」と卒業生の功績を称えた。そして「今後は卒業生からノーベル賞を受賞者がでるような世界の一流大学を目指す」などこれからの神戸大の目標を示し、「今日という日を十分に堪能して頂きたい」と締めくくった。
 その後、元プロサッカー選手で浦和レッズに所属し、引退後は会社を経営している西野努さん(平成5年経営卒)が「サッカーとビジネスリーダーシップ~神戸大学が与えてくれたもの~」という題目で記念講演を行った。サッカー人生から学んだ「チャンスをつかむことの大切さ」や神戸大学での自身の経験などを語った。「たまたまをどのように生かすか大切。いかに自分の考えをもち判断するか」と自らの体験に基づいて熱心に語っていた。そしてマンドリンクラブによるメモリアル演奏も行われ、式典に花を添えた。

 午後からは場所を六甲台本館前に移し、ティーパーティーが行われた。平成11年に経済学部を卒業した朝山くみさんの司会で、28日からリーグ戦が始まるサッカー部へのインタビューなどが行われた。また六甲台キャンパスでは学生が企画した露店やビンゴ大会などのイベントが催された。企画責任者の北野唯我さん(経営・3年)は「神戸大学は良いなと感じてもらい、笑顔を見たい」と盛り上げるために駆け回っていた。ホームカミングデイには現役生の協力が欠かせない。運営には大学や教職員、そして卒業生とのさらなる繋がりが必要とされる。

 六甲台講堂では「西野努氏と語る会」が開かれ、大学時代にサッカー選手を志したことで大きな自信とプライドを持つことができ、選手時代に苦しい時を共にした仲間には強い連帯感が生まれることを知ったと話した。また、現役の学生に向けては「周りの価値観を主にしてしまうと面白くないし、失敗したとき修正しにくく、結局人のせいにしてしまう。失敗したり迷ったりしてもいいから『自分』というものをもってほしい」と語りかけた。
 各学部ごとの企画としてキャンパスツアーや懇親会が開かれ、卒業生たちは懐かしの母校を楽しんでいた。卒業生の一人、菊本寿一さん(昭和28年法学卒)は「神戸大学のビジョンも聞けて今後に期待したい。本当に新鮮で参加して良かった。旧友にも会うこともでき懐かしい」と笑みがこぼれていた。

 百年記念館では、9月24日から特別展「神戸大学 百年の歩み」が開催されている。前身諸学校・機関の歴史を取り上げた。現在の各学部の前身がどのような学校であったかが、資料や写真からわかるようになっている。新制神戸大の歴史を大きく4つに分類して紹介しているコーナーでは、ユニークな「げんせいせいぶつストラップ」や、大学紛争時代に神戸大の学内で配られたビラなどの普段あまり見ることのない資料が展示されている。会場に訪れた昭和36年理学部卒の男性は「理学部がここ(六甲台)に移転してから来たことがなかったので、どんな感じか見に来た。この展示物を見ると、100年の歴史を感じる」と話した。

 来年度からは現役生も参加しやすいように10月31日に開催される予定。(記者=松本尚也、浅井淳平、有田朋央、伊崎春樹)


【写真上】講演を行う西野さん。(9月27日・六甲台講堂で 撮影=浅井淳平)
【写真中】ティーパーティーで乾杯を行う参加者ら。(9月27日・六甲台本館前で 撮影=伊崎春樹)
【写真下】多くの観客が会場に訪れた。(9月27日・百年記念館で 撮影=伊崎春樹)

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