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◎光る技術、新入生圧倒 はちの巣座新歓公演「あゆみ」

2014年05月10日 | 公演・演劇・展示
 学内の劇団はちの巣座の新歓公演「あゆみ(作・柴幸男、演出/潤色・一休)」が、4月27日から30日にかけてシアター300で行われた。同じ役を、統一された衣装を着た何人もの役者が入れ替わりながら演じる舞台に、会場内いっぱいに集まった観客は圧倒された。【5月10日 神戸大NEWSNET=UNN】

 今回の作品「あゆみ」は、あゆみという女性の一生を紡いだ物語。彼女が生まれてから死ぬまでに、起こった数々のライフイベントを丁寧に描いた。

 今回の特徴は、一つの役を、複数の役者が入れ替わりながら演じる点。役者は全員、トップスは白、スカートやパンツは黒、靴は赤と統一した衣装で本番に臨んだ。役の入れ替わりが激しく、また衣装も似たものを着用しているため、観客が混乱しやすい難しい設定。しかし、そこは関西の学生劇団の中で評価の高いはちの巣座。役者として舞台に立った田舎(カントリー)やあぶさん(経済・3年)が「足の上げ方から語尾の特徴まで、各役の演じ分けをした。その演技を見てほしい」と話したように、はちの巣座の確固たる演技力を見せつける、テクニカルなステージとなった。

 観劇した1年生の中には「難しかった。ストーリーを追うので精一杯」という声もあったものの、演劇経験のある女子学生は「(役が入れ替わるので)一瞬分からなくなるが、一言目を発した瞬間に役の違いを理解させる演技力がすごい」とはちの巣座の実力に驚いた様子だった。(記者=竹内勇人)

【写真】カーテンコールで拍手に応える部員ら(4月30日・シアター300で 撮影=竹内勇人)
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