ニュースキンgenLOC ガルバニック ボディ スパ、ライフジェンテクノロジーズ

人生を豊かにする、かもしれないニュースキンの可能性と事実について検証
ジェンロック、ガルバニックボディスパ、R2

genLOC VITALITYの、高い有用性が伝承されてきた天然成分って

2010-10-29 | Weblog

JAS法に基づく加工食品品質表示基準では、使用した原材料を全て重量順に表示するのが原則となっている。(加工品表第4条(2) ア)

例:しょうゆ(大豆、小麦、食塩、アルコール)
例:みりん(もち米、米こうじ、醸造用アルコール)

ただし、加工食品のラベルにすべてを盛り込むことは、スペース上無理な場合もあり、かえってわかりにくくなる。そうした場合に、原材料表示を簡素化することが認められている。

たとえば、しょうゆとみりんを使った加工食品に、それぞれの原材料を列記していたら大変なことになる。そこで、単に「しょうゆ、みりん」という複合原材料名の表示でよいとされている。

(現状)使用した全ての原材料を表示することにより、必要以上に表示が複雑化しており、「表示のわかりにくさ」の原因となっている。

複合原材料とは:2種類以上の原材料からなる原材料

(現状)
○複合原材料の表示は、複合原材料名の後に括弧書きで個々の原材料を多い順に記載するのが基本。
○要件を満たす場合、個々の原材料名の記載を省略できる。


農水省の資料より

さて、そこで本題に入る。
genLOC VITALITYに高い有用性が伝承されてきた天然成分が、どの程度入っているのか。2010年10月に新しくなったニュースキンのカタログには、次のように書いてある。

原材料:ジェンロックバイタリティブレンド
(冬虫夏草粉末、ザクロ抽出物、高麗人参抽出物)…2,270.00mg

これは1日6カプセル当たりの配合量で、内容総量:109.0gに対してジェンロックバイタリティブレンドは68.1gで、全体の62.5%の重量に相当する。残りがその他の添加物・カプセルとなる。これについて、先に書いているブログがあった。

市場では1gあたりの冬虫夏草は数千円で取引。 なので109gあたりに2270mgで値段も妥当かなと思ってました。 これが109gあたりに60gの3分の1が入っているとしたら、相当割引している事でしょ。。。
http://blog.goo.ne.jp/bekka421/e/5dd23dd40e5420781f5e4dfbfe47423f

そこで冬虫夏草の原料について調べると、かなりの種類グレードがあるとわかった。2007年の取引でグラムあたり3,840円している。
http://www.tibethouse.jp/news_release/2009/090701_tochukaso.html

「冬虫夏草」金属粉塗り重量増、中国で悪徳商法
【北京=佐伯聡士】日本でも人気がある漢方薬の材料「冬虫夏草(とうちゅうかそう)」をより高く売るため、金属粉を塗りつけたり液を注入したりして重さを増やす悪徳商法が中国で横行していることがわかった。5日付中国紙「北京青年報」が伝えた。
冬虫夏草は投機対象にもなっており、現在1グラム当たり約600元(約7400円)で、30年前の1000倍以上の高価格。主要産地である青海省の冬虫夏草協会会長によると、市場には、ニセモノが出回っているだけでなく、本物でも、業者が金属粉を塗りつけるなどの行為が見られる。同紙記者が北京市内の販売店を取材したところ、商品の大半に粘土状の物質が付着していたという。金属が混入された冬虫夏草を服用すれば健康被害をもたらす可能性があるが、業者は「販売店は皆、出来るだけ重くしようとしている」と話す。
(2010年9月5日19時28分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100905-OYT1T00497.htm

今の相場で、製品としていくらになるか計算してみる。ニュースキンの原価率は、ニュースキンエンタープライズの有価証券報告書から明らかになっている。

 年   売上高 売上原価  原価率
2001  885,621 178,083 20.10%
2002  964,067 190,868 19.80%
2003  986,457 176,545 17.90%
2004 1,137,864 191,211 16.80%
2005 1,180,930 206,163 17.46%
2006 1,115,409 195,203 17.50%
2007 1,157,667 209,283 18.08%
2008 1,247,646 228,597 18.32%
2009 1,331,058 243,648 18.30%
(単位:千ドル)

製品ひとつ109.0gに対して原料のジェンロックバイタリティブレンドは68.1gとなる。加工食品の表示基準では、重量の多い順から表示することになっているので、ニュースキン社が法令に従うなら、冬虫夏草は最低でも1/3の22.7g以上でなければならない。これに今の相場グラムあたり7,400円をかけると、冬虫夏草の原料だけで167,980円がかかる。ちょ、ちょっと待て。原価で製品価格を20倍上回る。ディストリビューター価格にしたら1本あたり93万3千円相当の品だ。参考小売価格は、この1.43倍に設定されているので一本あたり133万4507円になる。ありえない。

では逆算してみよう。ディストリビューター価格6,300円に、公表されている原価率の平均値18%をかけると、1,134円が原価となる。原価に占める冬虫夏草の割合を最大値で計算しても、上の167,980円に対して0.67%に過ぎない。メチャメチャ低い数字だ。もし普通の取引相場の冬虫夏草を使っているなら、ボトル一本あたり0.15gを超えることはできず、全体重量の0.14%しか入っていない。

そんなわけで、最高級の冬虫夏草が入っているわけでもなく、かなりグレードを落とさない限り、量も少ししか含まれていないことになる。JAS法に基づく加工食品品質表示基準では、原材料を「重量順に表示する」ことになっているので、genLOC VITALITY製品に冬虫夏草が一番多く含まれるはずであって、コスト的にかなり安く仕入れるかグレードを落とさない限りつじつまが合わない。相場の冬虫夏草より、ゼロを二つ取ってもまだ足りないぐらいで、表示基準に問題があると考えられる。

まさか、含まれている成分はすばらしいが、それがほんのチョッピリしか入っていない画期的な製品だったら、前のg3と変わらない。それに表示基準に違反することになる。
http://blog.goo.ne.jp/news_kim/e/98dc6493fa20005f0496b6424134ce5e

そんなわけで
複合原材料は、冒頭にあるように一般名称が使われる。バイタリティブレンドと、聞いたこともない複合原材料の表示をすることにより、冬虫夏草が何g入っているか、そこから推定できるグレードをうまくカモフラージュしている。表示を簡素化するための複合原料名を使っておきながら、わざわざその内訳を書くのでは意味がない。冬虫夏草は今の相場で1g7,400円しているのだから、「6,300円の製品に1gも入れられるはずがない」と単純な疑問が起こる。

「高い有用性が伝承されてきた天然成分」て、いたったい・・・・。正直に書いてほしい。

■参考■ 
米粉0.004%で「純米クッキー」業者に措置命令 消費者庁
農水省、JAS法で定める加工食品品質表示基準に基づく表示違反を実名公表