ネッタイムス・ブログ

戯れ言や与太話、何でも御座れ。

2012年の衆院総選挙は売国無惨

2012-12-18 17:05:36 | 様々な話題
12月16日に行われた第46回衆院選は、自民、公明両党が計325議席を獲得し、参院で否決された法案を衆院で再可決する事が出来る3分の2を確保する圧勝となり、約3年3ヶ月振りに政権奪還を果たした。
特別国会で再び首相に指名される自民党の安倍晋三総裁だが、一度退陣して再び就くのは、戦後では故・吉田茂元首相以来となる。

選挙前の230議席を57議席に減らし壊滅的惨敗となった民主党は、余りの惨敗からか、当選者名の横に薔薇の造花を付ける選挙恒例のセレモニーは見送られた(笑)。
会場は、政権交代の熱気に沸いた前回とは異なり、まるで、お葬式かの様な重苦しい雰囲気に包まれた。
この壊滅的大敗で、民主党に見切りを付け、参院選の前に離党する参院議員も多いのではないか。

民主党は藤村官房長官が落選したが、現職官房長官の落選は現行憲法下で初めての事。
新潟5区では、文部科学相の田中真紀子が自民前職の長島忠美に敗れ、比例区での復活もならず落選となったが、16日は奇しくも父、角栄元首相の命日だった。
父が守った議席を失った事に付いて、「時代背景が違う。価値観が多様化し、少子高齢化で政治に対するニーズも変わって来ている」と語った。

その田中真紀子は18日、民主党の壊滅的な大敗に付いて、「解散時期が適切では無かった。自民党から『辞めなさい』『何時、解散するのか』と、単純な二言をずっと言われて、極めて独りよがりに、周りの意見を聴かず、他人の土俵に乗ってしまった」と、野田佳彦首相を批判した。
田中真紀子は、今回の解散を「自爆テロ解散」と命名していたそうで、「その通りになった。惨敗するだろうと思っていた。あの時は不謹慎だと思って言わなかった」と述べた。

落選した主な閣僚級の経験者は、三井辨雄厚生労働相(北海道2区)、荒井聡元国家戦略担当相(北海道3区)、鉢呂吉雄前経済産業相(北海道4区)、小平忠正国家公安委員長(北海道10区)、鹿野道彦前農相(山形1区)、細川律夫元厚労相(埼玉3区)、小宮山洋子前厚生労働相(東京6区)、田中慶秋前法相(神奈川5区)、城島光力財務相(神奈川10区)、中塚一宏金融担当相(神奈川12区)、川端達夫前総務相(滋賀1区)、平野博文前文部科学相(大阪11区)、松本龍元復興対策担当相(福岡1区)、川内博史前衆院文部科学委員長(鹿児島1区)。

小選挙区で敗北したが、比例復活をしたゾンビ議員は、辻元清美(大阪10区)、平岡秀夫元法相(山口2区)、横路孝弘(北海道1区)、赤松広隆元農相(愛知5区)、菅直人元首相(東京18区)、原口一博元総務相(佐賀1区)。
「ディルド辻元」こと辻元清美とか、「日和見主義の風見鶏」だから、何処に転がって行くか判らない「ラグビーボール」と揶揄される「光の戦士」こと原口一博はしぶといね。

この中でも、原発事故の際、日本語でもフランス語でも無い様な言葉を早口で延々喚いていた菅直人は、悪運が強いと言うか何と言うか、叩いてもなかなか死なないゴキブリみたいなもんだな。
まぁ、あれだ。退陣する野田首相は16日、「結果を重く受け止め党代表を辞任する」と表明し、今後の自民、公明両党との関係に付いては、「政策中心で、三党合意など約束した事は、しっかり前に進める様な協力はある」と述べた。

第三極勢力では、「日本維新の会」の橋下徹市長が街頭演説で、「今までの政治が嫌だ嫌だと言うなら遣り方は簡単だ。皆さん後2日間10人に電話を掛けて下さい。電話を掛けた相手に『あなたも10人に声掛けてね』と言ったら良いんです。これを名付けてネズミ講作戦、ゴキブリ作戦ですよ」と言っていたのだが(笑)、その「ネズミ講作戦」「ゴキブリ作戦」が功を奏したのか知らないけど、54議席を獲得した。

しかし、である。一方で維新の会は、100人超の候補者が落選したのだが、橋下市長は、衆院選で候補者の負担となった比例代表に重複立候補する為の供託金300万円に関し、没収分も含め返還する意向を明らかにした。
橋下市長は「これから政党交付金が入るので、供託金が没収になる候補にも配慮したい。小選挙区分は自分の責任だ」と述べている。

また、維新の会と言えば、西村眞悟が比例代表の近畿ブロックで議員に返り咲いた。
西村眞悟は「過激な極右」と言われているが、「極左」議員が多い日本の国会を考えたら、西村みたいな議員は貴重な存在であり、西村の国政復帰は国会のバランスを見れば、非常に喜ばしい事だと思うし、西村みたいな議員は、まだまだ数が居ても良いのではないか。

第三極勢力の「日本未来の党」に付いては、書きたい事が犬の糞ほど沢山あるので、別のエントリに書くとして、今回の総選挙で落選した民主党の議員を見たら、何処の国の政治家なのかと言いたくなる様な面々が数多く、これは「愛国無罪」ならぬ「売国無惨」と言う感じである。

ネット上にも、今回の選挙結果にイライラして、ヒステリックに発狂状態となっている民主党、若しくは未来の党や社民党の支持者と見受けられる左巻き連中による、「断末魔の叫び」とも言うべき書き込みが多く見られるのだが、それらを見ていたら、やはり「売国無惨」と思うのう。って、近所の爺さんがニヤニヤしながら言うとりました。

私は左巻きでは無いが、消費税増税関連法案の際、民主党、自民党、公明党(民自公)の「談合三兄弟」によって行われた「三党合意」は、許し難い暴挙と思っているので、今回の自民党の圧倒的勝利は快く思っていない。
前にも書いたが、自民党の圧倒的勝利は、第三極勢力が「だらしなかった」事に尽きると思う。

第三極勢力が、もう少し頑張れば、民主党の議員を殲滅していたかも知れぬのに・・・、大変残念ですな。
特に、日本未来の党に付いては前述した様に、書きたい事が犬の糞ほど沢山あるので、別のエントリにきっちり書くとする。
まぁ、あれだ。民主党による忌まわしき「悪夢の三年」に終止符を打てたのが、せめてもの救いだろうか。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】