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※ 練金術(ねりきんじゅつ)とは『週刊金曜日』練馬読者会的やり方という意味です。

リベラル戦線の再構築★メディアコントロールされる主権者★原発ゼロ状況で考える

2013年08月01日 | これだけは言いたい!
 早めにやってきて、過剰に暑かった夏も一息。一息ついでに、この夏前半の出来事など振り返ってみた。

1.リベラル戦線の再構築を
 予測されていたこととはいえ、2012衆院選に次いで今回の参院選でも示された与党自民党大勝という結果は、原発・TPP・「壊憲」・沖縄差別・消費税など国のありようをめぐる本来の争点を覆い隠し、“民主党へ ペナルティ ネ…”、“ねじれ解消 ネ…”、という風に、あらかじめメディアなどでお膳立てられ、方向付けられていたものではなかったか?

 この結果は、「二度と戻ることはあり得ない」といわれていた自民一党支配体制へ回帰したようにもみえる。“国会のねじれ云々”のキャンペーンは、この国の政治の根幹である二院制に込められた意味を否定することにもつながる毒をもっていた。そのうえ、民主党叩き⇒ 野党乱立騒ぎは、主権者から投票意欲や選択肢を奪い、二大政党モデルの崩壊や代議制民主主義の機能劣化を促進する結果となった。

 そして、そのことは「利益配分政治」を否定する側にも大きく作用したわけで、既成の枠組みにとらわれない、あるいは市民サイドからのリベラル戦線再構築がつよく求められる(唯一の光明は山本太郎⇒ 参考サイト )。…これには後がない、という意味で喫緊の課題なのはもう間違いないだろう。

2.メディアコントロールされる主権者
 さて、「壊憲」の発議に必要な2/3の壁はかろうじて維持されたとはいえ、こうした流れを招いた責任の大半は、09年の付託に応えきれなかった民主党が負うべきは言うまでもない。が、同時に、アベノミクス気分で誤認誘導?された結果、“付託して”、“おまかせ”した主権者が、その結果責任を負わなければならない事態が、目の前に現れている。

 民主党政権の3年間を、メディアコントロールされる主権者=情報消費者化という観点から、( 参考ページ )一言で振り返ってみれば、政権交代枠組みを構築した小沢代表は裏金バッシングで攻撃。東アジア共同体(と県外移設)を口にしたとたん鳩山首相を総スカン。原発事故にまっとうな対処をしたゆえ叩きつぶした菅総理。……ということになろうか。
 
 そのようにして、参院選大勝…。いまや再登板盤して盤石にもみえる安倍内閣だが、かの「三本の矢」は一方向にのみ飛ぶ訳ではないことを識るべきである。
 早晩、アベノミクスで放った細い矢よりずっと太いに矢が安倍内閣に向かって帰って来る…。アベ ノ シンゾウ につき刺さるかもしれない三本の太い矢だ。それは何…か?

 帰って来る第一の矢は、アベノミクスの騙しの賞味期限/消費期限が迫っていること。第二は、TPP参加秘密交渉の結果からもたらされるものが、早晩みえる化せざるを得ないこと。そして、帰って来るド太い第三の矢は大飯原発検査入りで9月にもやってくる原発ゼロ状況、だ。

3.原発ゼロ状況で考える。
 民主党の自民帰り政策で レールを引き、政権を安倍自民党に引き渡す役割を担った野田総理は まず、フクイチ収束を宣言し大飯原発を再稼働させた。論外である。

 そもそも、200万年ないし1500万年に渡って繰り返されてきた地殻変動(プレート運動に伴う地震活動等)によって造られた弧状列島の上に、よりによって形成したのがこの国なのだ。(近代国家になって100年? 仮に、万世一系をたどっても1000年?) このことを想起するだけでも、原発など稼働させてよい道理がないことは自明であったし、なによりそのことを証明したのが「フクイチ」ではなかったか。

 今や事態は、この国の原発(推進政策)を人々の意思が止めるか 》、《 地殻変動が止めるか という切迫した地点にある…と自覚したい。


 ちなみに、フクイチ事態のただ中で、核物理に精通し政治家の中で最も適任と思われた「最高責任者」が “ 菅ケリ遊び ” に翻弄されつくした経緯は周知の範囲だ…。遅きに失するとはいえ、今になってその裏面で進行していたことが見え始めた。

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