温泉読者会へ行って来た。
参加したのは壮若男女7人。姥湯温泉は吾妻連峰北側、標高1300mにある雪解け水の沢筋絶壁から噴きだす硫黄泉だ。ときにはカモシカも現れるという露天から眺める景観は圧倒的。温泉好き・秘湯フリークにはたまらないだろう。
温泉にもいろいろあって、白骨温泉に始まる「温泉偽装問題」も忘れるわけには行かない。観光地化した温泉の、その商売至上主義のひとつの帰結として起こったのだが、温泉法の改正と折からのブームで、ほとぼりがさめた様にみえる。
温泉行を計画するときは“源泉かけ流し”がおすすめ。なのだが、最低でもお湯の循環・加水・加温・入浴剤・消毒薬などの有無(温泉法による表示)は確認したい。
しかし、温泉そのものは、いわば「地球の汗」なのだ。地球に冷や汗をかかせるような生活スタイルを送る私たちだからこそ、温泉を堪能しつつも自然への畏敬の念をあらためて想起したい。
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