劇団文化座公演 「てけれっつのぱ」

　彦根・長浜地域を中心に大勢の年金者組合員が加入している 「ひこね演劇鑑賞会」

６月１９日（水）の例会は、劇団文化座公演 「てけれっつのぱ」

　　　　

　　　　

　この奇妙なタイトルは、古典落語 「死神」 の中で、 死神を追い払う時に唱える呪文です。

詳しくは、 こちら

「ひこね演劇鑑賞会」 の 詳しいことは、 こちら

　これは、笑いあり涙ありの大変わかりやすい人情話のようですが、それだけでは ありません。

一般庶民にとって、 戊辰戦争、 明治維新、西南戦争 は 一体 何だったのか。

今も昔も変わらずに続けられる、 庶民そっちのけの 政権争い、

その中で、 私たちは 世の流れに身を任せたまま 無難に生きていくのか、

それとも、仲間と力を合わせて 自らの進路を切り開いていくのか。

そんなことを 考えさせてくれ、

最後には、 「よし、自分も 勇気を出して 生きていこう」 と いう決意を 固めさせてくれる舞台です。

今回は、 「これぞ、 本当の新劇」 と いう内容ですから、是非　たくさんの方に　観ていただきたいものです。

勿論、 劇団文化座代表の佐々木愛さんをはじめ 出演者の熟練した演技も 見ごたえが ありますし、

原作の短編小説を見事に綴り直した脚本の出来ばえも 最高です。

　なお、 原作の短編小説 「てけれっつのぱ」 は、 北海道で活躍している女流小説家 蜂谷涼が２００６年に発表した作品で、

こちらも 落語を聴いているように大変面白く、一気に読み通してしまいます。（ 柏櫓舎　1,800円＋消費税 ）